久我有加さんのレビュー一覧

君を抱いて昼夜に恋す 小説

久我有加  麻々原絵里依 

登場人物の仕事に色に、作者の意気込みに、やられた~っ!

既読【落花の雪に踏み迷う】が気に入り、本作も期待を持って読み始め、やはり、作者の文章と魅力的なキャラ達に心を持っていかれました!

本作の背景も【落花~】の時代。
明治維新以降、大急ぎで列強の模倣していくお上の手の平で国民が踊らされていく途中、とても興味があります。
歴史に残る大事件の中、自分の知らなかった見落としがちな庶民への条例や生活を良く調べられていて、その背景描写と比喩も沁みてくる…

4

落花の雪に踏み迷う 小説

久我有加  門地かおり 

兄弟・大正昭和・花街・周りの反対・腕の立つ麗人・・・はぅ~好き!

初・久我有加先生。
そうですか“ありか”と読むんですか、ずーと“ゆか”だと思ってました。

とても面白かったです!
主人公の「廉(れん)」がとても魅力的でカッコ良い!
【金色の龍を抱け/水原とほる】も、そうだったけど、美人で健気で、慈悲深くて平等で、そして“強くて”←これ大切!すごく重要!
紙上のヒーローに憧れます~!

芸妓の子として生まれ、すぐ母は亡くなり他人に育てられて、花街…

4

無敵の探偵 小説

久我有加  蔵王大志 

表紙とは裏はらに…

表紙の大人で不敵な感じとは違い、ゆっくりまじめな恋でした。
ちゃんとやることはやっている(笑)のですが、そこまでの道のりが長い!
と、いうよりもまじめなんですよね。
王道、といいますか・・・・

もどかしいくらいに、どうしようもなくまっすぐ相手を思っているのに、認めたくないから気持ちにふたをして、攻めのことが好きだという気持ちに気付かない受けが、とってもツボでした。
クールなはずなのに…

0

青空へ飛べ 小説

久我有加  高城たくみ 

青い春のお話かと思いきや…

甲子園、9回から始まるストーリーに、青い春の気配がしましたが、お話はもうちょっと現実的。
どちらかというと、「あぁ、あのころが青春だったなぁ…」と苦く思っている若者のお話。

君らも充分若いんだけどね!
と言いたくなるんですが、それこそ、ず~っと過去の話じゃなく、まだまだ生傷から時々じわっと血が滲んでて完治してない感じの「ちょっと過去」だから、逆に生々しい痛みを感じるのかも。

相変わ…

2

青空へ飛べ 小説

久我有加  高城たくみ 

設定が生きてない、でも久我節は好き

久我さんは作家買いしてるのですが…。
今回の作品はすごく「ふつう~~」と感じました。設定が生かされてない、フツウな話になってるなあ、と。
わたしはプロ野球がすきで。今回の作品はプロ野球を題材にしてるというので期待したのですが、プロ野球らしい箇所が凄く少なかった…というか、ほとんどナイ?!…受けとキャッチボールしてるだけだものー。
戦力外通告を受けた選手、というのは、うまいこと料理したらドラマ…

3

いつかお姫様が 小説

久我有加  山中ヒコ 

リアルさ0、でも萌える

私は結構、小説にはリアルさを求めるのですが、この物語には一切?リアルさはありませんでした。
でも、萌えはありました。
だからでしょうか、すごくスラスラと読めました。
天然系?美人ゲイ×男前イケメンという設定で、ものっそいおとぎ話。
最初は読み慣れない関西弁で戸惑いましたが、それも物語に合っていてよかったなーと。
物語の展開、つまり恋に落ちる速度はハンパないです。
物語のメインが2人がく…

1

簡単で散漫なキス 小説

久我有加  高久尚子 

ビバ、関西弁受!

久我さんと言えば関西弁!
でも、久我さん、この関西弁はちょっとヒド過ぎやしませんか??
いくらなんでも、このしゃべりはガラの悪い大阪のチンピラっすよ!
今時、大阪の若者はこんな言葉遣いしませんよ~ってセリフがチラホラ。
次はもうちょっとソフトな関西弁でお願いします。
でも、受だけが関西弁だったのはポイント高いですww
受・攻両方がこのしゃべり方の関西弁だと引いてたかも...
ツンで命…

3

ありふれた愛の言葉 小説

久我有加  松本花 

本当にほしい言葉は…

 疲れた男と、必死に生きて苛立ちを隠せない少年の初々しい恋物語……というやつかな?

 一時期は小説家として一世を風靡して、栄光と挫折を一度に味わった誠は生きる気力もなく、ただ惰性で生きていた。
 そんな誠の前に現れたひなびた小料理屋に不似合いな、容貌の整った青年と小学生くらいの少年の二人連れ。
 しばらく二人は店に通ってきていたが、ある日突然、その少年を「あんたの息子や」と紹介される。

2

長い間 小説

久我有加  山田睦月 

これほどまで

じれったいお話は初めてです。

人気俳優と大学生の親友。それで上手くいっていたのに、起きてしまった一つの事件。
言葉のアヤによるけんか別れ。
でも、やっぱり心配でほっとけなくて。
男女のケンカだともっと違う方法での仲直りもあるんでしょうが。
やっぱり男同士は力技が有効ですね。
おとなしい真一くんですが、怒るとコワイ。
ここまでが「長い間」

「あいたい」はもう、せつないです。

0

それは言わない約束だろう 小説

久我有加  桜城やや 

影にスポットをあててみた

お笑い芸人シリーズのスピンオフみたいな。

「バンデージ」と「パイロットランプ」のお話を読む前に先に読んでいて。
そのときは「ふーーん」だったんですよ。
はじめて読んだ関西弁もなんか違和感あって。
関西弁とお笑いはセットなんかい?って感じだったし。
今は違いますけど。
久我センセのお話は、その世界観をつかんでしまえばたいへん面白く読めます。

竜さんは男前なのに、みょうに甘やかし…

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