久我有加さんのレビュー一覧

簡単で散漫なキス 小説

久我有加  高久尚子 

片方、関西弁って

久我先生の本だから購入。
表紙イラストは線が細いなぁ、くらいの感想でしたが。

これが高久センセのイラスト買いの始まりになっちゃいました。

久我先生特有の関西弁が受だけって。
受が年上で攻の好きな義兄さんそっくりの声って「おお!」だし。
そもそも双方好きな人が別でHのみの関係って。
そそるシチュがオンパレード。
でも詰め込み感が無し。

受には長い間付き合ってる恋人がいて。…

4

いつかお姫様が 小説

久我有加  山中ヒコ 

お伽話の世界

ここのレビューを読んで心の準備ができたからなのか、割りきって素直に楽しめました。というよりも、初対面から受けがありえないくらいに攻めにメロメロでもうかわいくてしょうがなかったんです。

まず、この作品を楽しめるのに欠かせないのは山中さんのイラストだと思います。作中で受けは外見はごっつオトコマエ、肌は浅黒い、性格は三枚目と書かれています。ガテン系に描かれてもおかしくはないが、攻めが「かわいい」と…

4

青空へ飛べ 小説

久我有加  高城たくみ 

野球物

高校野球、夏の地方大会がそろそろ始まる時期になりました。

これは、高校野球児達の、挫折と再生のお話。

高校生が卒業後、プロの選手になって、脚光を浴びてスターになって、そこから落ちて戦力外通告されて、その間3年。

高校生が卒業後、普通に現役で大学に行って、特に何かに打ち込むこともなくなんとなく大学生生活を送って、まわりに流されるように就職活動を始めて、それも3年。

もう、この…

2

不実な男 小説

久我有加  富士山ひょうた 

関西弁萌~

方言BL自体が好きなんですが、やっぱ関西弁はするっと読めるというか口当たりが良いですなー。
自分が方言とは無縁なので余計に方言に魅かれるのかも。

ゲイの劇団員・禄朗[攻]と公務員・伸彦[受]
どちらも関西弁なので交わされる会話のテンポも読んでいて気持ちが良いです。
伸彦は、恋愛体質の両親の元で育ったにも関わらず恋愛の出来ない男で、その事で自分が欠陥のある人間ではないかと悩んでます。

1

あどけない熱 小説

久我有加  樹要 

少年の10年愛

久我さんで標準語は珍しいなーと思ってたらなんとこれが初オール標準語作品だったんですな、地味にびっくりだ。

14歳で両親に勉強ばかりを強いられてる14歳の聖[攻]は、公園で黄色い鉢植えを見掛けます。
その持ち主はカイネという5歳年上の青年の物で、カイネの頼みで聖はその花を持ち帰り、その花の写真を撮ってカイネに渡すのです。
一緒にラーメンを食べたり、コロッケを買い食いしたりとそんな短い時間の…

5

簡単で散漫なキス 小説

久我有加  高久尚子 

セフレな関係

初っぱなからセックスシーンで始まります。
久我さん作品では珍しい導入部分に先ず興味を魅かれ、後は定番の、だけれどやはり鉄板モノ萌の関西弁(今回は受の穂積のみ)ですよ。
周平[攻]にも穂積[受]は完全にセフレの関係で、お互いに他に好きな相手が居る。
周平は義兄への告げる事の出来ない想いを抱えていて、穂積は恋人の男がろくでなしで女と二股を掛けられている。
そんな2人がお互いの欲望を満たす為に割…

2

君を抱いて昼夜に恋す 小説

久我有加  麻々原絵里依 

登場人物の仕事に色に、作者の意気込みに、やられた~っ!

既読【落花の雪に踏み迷う】が気に入り、本作も期待を持って読み始め、やはり、作者の文章と魅力的なキャラ達に心を持っていかれました!

本作の背景も【落花~】の時代。
明治維新以降、大急ぎで列強の模倣していくお上の手の平で国民が踊らされていく途中、とても興味があります。
歴史に残る大事件の中、自分の知らなかった見落としがちな庶民への条例や生活を良く調べられていて、その背景描写と比喩も沁みてくる…

4

落花の雪に踏み迷う 小説

久我有加  門地かおり 

兄弟・大正昭和・花街・周りの反対・腕の立つ麗人・・・はぅ~好き!

初・久我有加先生。
そうですか“ありか”と読むんですか、ずーと“ゆか”だと思ってました。

とても面白かったです!
主人公の「廉(れん)」がとても魅力的でカッコ良い!
【金色の龍を抱け/水原とほる】も、そうだったけど、美人で健気で、慈悲深くて平等で、そして“強くて”←これ大切!すごく重要!
紙上のヒーローに憧れます~!

芸妓の子として生まれ、すぐ母は亡くなり他人に育てられて、花街…

4

無敵の探偵 小説

久我有加  蔵王大志 

表紙とは裏はらに…

表紙の大人で不敵な感じとは違い、ゆっくりまじめな恋でした。
ちゃんとやることはやっている(笑)のですが、そこまでの道のりが長い!
と、いうよりもまじめなんですよね。
王道、といいますか・・・・

もどかしいくらいに、どうしようもなくまっすぐ相手を思っているのに、認めたくないから気持ちにふたをして、攻めのことが好きだという気持ちに気付かない受けが、とってもツボでした。
クールなはずなのに…

0

青空へ飛べ 小説

久我有加  高城たくみ 

青い春のお話かと思いきや…

甲子園、9回から始まるストーリーに、青い春の気配がしましたが、お話はもうちょっと現実的。
どちらかというと、「あぁ、あのころが青春だったなぁ…」と苦く思っている若者のお話。

君らも充分若いんだけどね!
と言いたくなるんですが、それこそ、ず~っと過去の話じゃなく、まだまだ生傷から時々じわっと血が滲んでて完治してない感じの「ちょっと過去」だから、逆に生々しい痛みを感じるのかも。

相変わ…

2
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