久我有加さんのレビュー一覧

汽車よゆけ、恋の路 ~明治鉄道浪漫抄~ 小説

久我有加  夏珂 

久我先生のファンタジーもの!!

極楽村を守る不可思議な存在、鷹男。
柔軟な思考とタフな精神力を持つ俊次。

読み進めて行けばいくほど、俊次ってなんて男まえ!!武術の心得どころか達人の域にある俊次に殴られ蹴られしながらも「…さすが俺の嫁…」と、こりずにやってる鷹男、やけに人間くさい(神?)様です。そんな二人の場の空気が間抜けてしまうやりとりには笑ってしまいました♪
今見ても蒸気機関車の走る姿、そして轟音には圧倒されます。当…

4

におう桜のあだくらべ 小説

久我有加  佐々木久美子 

噺家界のロミジュリ!?

「めんどくさ!」
関わらずには済まされない、関わらずにはいられない…。(心の中の身内)すねっこオヤジの山川藤之助師匠の地雷ボタンを把握し、ひらひらと生きている椿丸(恵二郎)。
その対局にあるかの様な芸風の真吾、お互いに引き込まれるように魅せられて…。彼らを取り巻く時代とそして人々も丹念に描かれていて、今作のまったり感がたまりません♪久我先生のお噺家のシリーズ?!の中で、上位に入る珠玉作品だと思…

3

汽車よゆけ、恋の路 ~明治鉄道浪漫抄~ 小説

久我有加  夏珂 

安定したクオリティの、ファンタジーもの

明治を舞台に、久我さんにしては珍しいファンタジーもの。

どんどん世の中が変化して行く、明治の時代。
士族の祖父を持つ俊次は、幼い頃に出会った鉄道に魅せられ
長じて鉄道局に勤務するようになる。

長い間、天災や疫病と無縁だった山奥の村に鉄道を通す計画が持ち上がるが
抵抗もあってなかなか進まないところに、派遣された俊次。

鉄道敷設を巡って賛成派反対派二つに割れて揺れる村を舞台に

4

におう桜のあだくらべ 小説

久我有加  佐々木久美子 

清新でまろやかな人情落語BL

明治中期の日本を舞台とした落語BL。
『頬にしたたる恋の雨』のリンク作(過去編?)ですが、
単独でも読める内容となっています。
若き日の真寿市(前作受の師匠!)の登場には思わずニヤリと。


華と愛嬌がウリの人気落語家・椿丸(受)は
敵対流派の人気落語家・真吾(攻)の噺に惚れ込み、
師匠に内緒で逢瀬を重ねる。

明るい芸風とざっくばらんな性格で皆に好かれる椿丸(受)。
卓越し…

10

汽車よゆけ、恋の路 ~明治鉄道浪漫抄~ 小説

久我有加  夏珂 

ファンタジーだけど懐かしさも感じる

舞台が明治だからなのかノスタルジックな雰囲気が漂う作品でしたね。
タイトルを見たときにこれは好きな作風かもと思っていたので当たりでした。
明治を舞台にした時代が急激に変わる感じが個人的に好きなのです。
尚且つ、そこにファンタジーがプラスされれば好みに決まってます。
たまにそれでも失敗なんてことがあるのですが今回は概ね満足。

内容は祖父が武士で父親が大きな商家に婿入りし本人は鉄道局に入…

6

におう桜のあだくらべ 小説

久我有加  佐々木久美子 

表紙買いしました♪

表紙がとっても素敵だな~///と惹かれて買いました!
内容は明治時代の芸人さんBLでしたが、
明治時代の知識なんてなんにもない私でも
楽しめたし勉強にもなりましたw
でも関西弁にびっくり∑(・ω・ノ)ノ
いつも好きなセリフは頭の中で何度も反芻するのに、
今回はイントネーションがよくわからなくてできませんでした(´・ω・`)

挿絵が全部、額に入ってるみたいになってて綺麗でした♪

5

思い込んだら命がけ! 小説

久我有加  北別府ニカ 

気持ちがほっこりする2人

芸人シリーズ第8弾!
芸人養成所の学生穣太郎とレストランオーナー宝さんのお話です。

久我先生の作品は、受け攻めお互いがまっすぐに好き、嬉しい、ありがとうなどの言葉を伝えあいながら大好き同士であるところがとても好きです。
今回のお話でも、そんなラブラブな2人の可愛いラブストーリーになっています。

出逢いは、芸人を目指しながらもあがり症な穣太郎がそんな自分の弱点を克服しようと接客のアル…

0

スピードをあげろ 小説

久我有加  藤崎一也 

にやにやが止まらない!

「春の声」を読んだのが昔過ぎて覚えてなくてちょっと心配だったけど、関係なくとても楽しめました!

キャンキャン吠える可愛い年下受けと出来る男として余裕ある年上攻め。
その攻めの余裕がちょっとずつ剥がれて必死になる様に萌えました〜w最後には浮気が心配で探偵事務所で調べてもらうくらいのヘタレっぷり!年上攻めがうなだれて可愛く見えちゃうのがツボです。
もちろん久我さんの軽快なセリフ回しも健在です…

0

どっちにしても俺のもの 小説

久我有加  夏目イサク 

どっちにしても…

 諸々の事情があり、関東から関西の大学に入学してきた本間保英。
 大学を選んだ時には、ただ関東から遠いところに行きたい一心だったけれど、入学してみたら、言葉とノリの違いに大いに戸惑い、うまくなじめずにいた。
 そんな保英の側にいたのが、顔もいい、家柄もいい、おまけに喋りも上手な自他共に認める「モテる男」・瀬良。
 面倒見よく合コンを開いてくれたり、保英をいろんな人間に紹介してくれたり、と甲斐…

0

落花の雪に踏み迷う 小説

久我有加  門地かおり 

時は大正、ところは関西……

昭和を舞台に、柔らかな関西弁としっとりした情緒に魅せられた
『頬にしたたる恋の雨』。
これもまた、これも古い関西弁で書かれた大正ロマンの香りある作品ということで、
手に取ってみました。


幼い頃に芸妓だった母を亡くし、花街で育てられた廉。
美しく16歳になった彼は、客として訪れた学生・達臣と恋に落ちる。
桜の下で二人は駆け落ちの約束をするが、約束の日、達臣は現れなかった……

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