久我有加さんのレビュー一覧

幸せならいいじゃない 小説

久我有加  おおや和美 

大人の包容力ってやつかな

年下のオカン系男子大学生(関西出身)にガッツリ胃袋捕まれて、年上のキレイ系バリタチ脚本家が、デレデレの相思相愛になるお話。
最初は双方共に攻めるつもりでいたので戸惑いますが、好きになって、一緒に気持ちよくなりたいという望みの方が受け攻めを争う気持ちより強くなって、初めて迎え入れると…。
変な意地やプライドよりも、素直が一番。
幸せならいいじゃない。
お互いに、甘え、甘やかせるバランスがとっ…

3

青空へ飛べ 小説

久我有加  高城たくみ 

野球少年たちのその後

スポーツBLということでトピでご紹介いただいて読みました。甲子園に懸けた野球少年たちのその後――野球は青春時代の思い出として胸に仕舞い込んだ桐生と、プロに進んで野球と共に生きる網野の物語です。

爽やかで読みやすい作品でした。諦めた夢、見果てぬ夢…そういう男の子らしい感情の描写はありますが、過度に内省的な展開ではないので楽しく読めました。

網野が桐生に恋をした理由がイマイチ分からなかった…

2

頬にしたたる恋の雨 小説

久我有加  志水ゆき 

読み応えのある一冊

久我有加さんの作品は恋の押し出しに続いて2作目でしたが、こちらのほうが読む時間2倍くらいかかりました(笑)ページ数は50ページくらいしか変わらないのですが、落語や大阪言葉が馴染みのない都民であるのと、古めの時代背景こその漢字の多さが理由です。(恋の押し出し が極端に読みやすかったというのもありますが笑)
内容としては、主人公であるもずの心境や成長が丁寧に描かれていて、いい意味でBLの要素がなくて…

5

嘘つきと弱虫 小説

久我有加  木下けい子 

いい意味で裏切られました。

この作家さんの作品は何冊か読んだ事があるんですが、その時はわりと硬派でエロも少なめな物でした。
今回も可愛らしい感じの表紙やタイトルから、ピュアな物を想像してたら、いい意味で裏切られました。
エロが濃厚です。コスプレまであって、エロエロです。受けが真面目でピュアなので、余計エロが際だちます。まさか、この表紙やあらすじから、こんな濃厚なのが出て来ると思ってなかったので、びっくりしました。(褒めて…

5

幸せならいいじゃない 小説

久我有加  おおや和美 

男子大学生と脚本家

脚本家の34歳バイが、コンビニでバイトをしているイケメン男子大学生と仲良くなる話です。
どちらが受けるか攻めるかはエッチシーンまでわからない書き方になっています。こちらの情報登録にも受け攻め情報は入っていますが、もし知りたくない方はレビューをお読みにならないようご注意ください。


さて、34歳脚本家と20歳の大学生の、歳の差ラブラブ甘々ストーリーです。
カップリングは大学生×脚本家です…

2

幸せならいいじゃない 小説

久我有加  おおや和美 

初めて尽くしの恋

あらすじ:
脚本家の直登(受け・34歳)は、コンビニでバイトする大学生・北見(攻め・20歳)と仲良くなり、彼と付き合うことに。
バイでタチの直登だが、北見も自分を抱きたいようで…

攻め(年下)は男と付き合うのは初めて、受けも抱かれる側は初めてという設定。
初めて尽くしの、初々しさを楽しむほのぼの日常系ラブストーリーです。

直登はたまにメディアにも登場するイケメン脚本家。
過去に…

8

何でやねん!(2) 小説

久我有加  山田ユギ 

何度も読み返してしまう

久我有加さん、初読みでした。
1・2巻一気読み。もう、ほんと面白かった!
私のツボである、男前だけど受けに対しては弱気なワンコ攻めと、仕事で辛いときに助け合えるという要素満載(笑)

1巻では高校生だった二人が2巻では24歳。
高校生コンビとしてデビューして9年、苦労しながらも着実に実力と人気が上がってきて、とうとうゴールデンの番組を持たせてもらえることに!そうなると、昇っていく二人を妬…

3

頬にしたたる恋の雨 小説

久我有加  志水ゆき 

ほんまによろしいなあ

関西人としてはたまらん一冊でした。(関西弁で書いてみる~)
志水先生挿絵狙いでgetしたんですが、本編に完璧にやられました。

言葉もええですが、上方万歳?(今の漫才?)のルーツみたいなもんなんですかね?
それが丁寧に描かれててめちゃよかったです!
また攻めさんの瀬島いうおっさんが根性すわった ええ男で・・・
たまらん。
受けさんの相方の団子いう男子も、ちんちくりんらしいんですが(笑…

14

あどけない熱 小説

久我有加  樹要 

出会いは十四歳。

読み終わってからも余韻に浸っていた作品。メイン二人の拙くも素朴で優しい交流に、読んでいてとっても癒されました。

中学生の聖がスナックで働くカイネと出会ったのは、塾をサボった夜の公園。きっかけは滑り台の下にあった、黄色い花を咲かせた植木鉢。気さくで兄のように接してくれるカイネと一緒にいると、苦手な勉強も頑張れる。最初は十分だけ、それから少しずつ二人で会う時間を増やしてくれたカイネ。でもどこに住…

5

背徳の契り 小説

久我有加  逆月酒乱 

方言萌

明治初頭の京都を舞台にしたお話。
村の窮状を何とか直訴できないかといろいろ考えた末に京都に出てきた主人公が、偶然の出会いから新政府に不満を持つ者達の集まりに加わる。
この登場キャラ達、それぞれが使う言葉がちゃんと各々の背景を表していているのがとてもいい。
特に主人公の関西系の田舎っぽい訛りがええねん。
普段の丁寧な言葉遣いもきれいやし、色事になると、これが、またさらに、いろっぽい。
睦月…

3
PAGE TOP