久我有加さんのレビュー一覧

幸せならいいじゃない 小説

久我有加  おおや和美 

初めて尽くしの恋

あらすじ:
脚本家の直登(受け・34歳)は、コンビニでバイトする大学生・北見(攻め・20歳)と仲良くなり、彼と付き合うことに。
バイでタチの直登だが、北見も自分を抱きたいようで…

攻め(年下)は男と付き合うのは初めて、受けも抱かれる側は初めてという設定。
初めて尽くしの、初々しさを楽しむほのぼの日常系ラブストーリーです。

直登はたまにメディアにも登場するイケメン脚本家。
過去に…

8

何でやねん!(2) 小説

久我有加  山田ユギ 

何度も読み返してしまう

久我有加さん、初読みでした。
1・2巻一気読み。もう、ほんと面白かった!
私のツボである、男前だけど受けに対しては弱気なワンコ攻めと、仕事で辛いときに助け合えるという要素満載(笑)

1巻では高校生だった二人が2巻では24歳。
高校生コンビとしてデビューして9年、苦労しながらも着実に実力と人気が上がってきて、とうとうゴールデンの番組を持たせてもらえることに!そうなると、昇っていく二人を妬…

3

頬にしたたる恋の雨 小説

久我有加  志水ゆき 

ほんまによろしいなあ

関西人としてはたまらん一冊でした。(関西弁で書いてみる~)
志水先生挿絵狙いでgetしたんですが、本編に完璧にやられました。

言葉もええですが、上方万歳?(今の漫才?)のルーツみたいなもんなんですかね?
それが丁寧に描かれててめちゃよかったです!
また攻めさんの瀬島いうおっさんが根性すわった ええ男で・・・
たまらん。
受けさんの相方の団子いう男子も、ちんちくりんらしいんですが(笑…

14

あどけない熱 小説

久我有加  樹要 

出会いは十四歳。

読み終わってからも余韻に浸っていた作品。メイン二人の拙くも素朴で優しい交流に、読んでいてとっても癒されました。

中学生の聖がスナックで働くカイネと出会ったのは、塾をサボった夜の公園。きっかけは滑り台の下にあった、黄色い花を咲かせた植木鉢。気さくで兄のように接してくれるカイネと一緒にいると、苦手な勉強も頑張れる。最初は十分だけ、それから少しずつ二人で会う時間を増やしてくれたカイネ。でもどこに住…

5

背徳の契り 小説

久我有加  逆月酒乱 

方言萌

明治初頭の京都を舞台にしたお話。
村の窮状を何とか直訴できないかといろいろ考えた末に京都に出てきた主人公が、偶然の出会いから新政府に不満を持つ者達の集まりに加わる。
この登場キャラ達、それぞれが使う言葉がちゃんと各々の背景を表していているのがとてもいい。
特に主人公の関西系の田舎っぽい訛りがええねん。
普段の丁寧な言葉遣いもきれいやし、色事になると、これが、またさらに、いろっぽい。
睦月…

3

背徳の契り 小説

久我有加  逆月酒乱 

幕末ラブロマンス

年貢の厳しさから困窮した村を救いたくて、命をかけて政府に直訴すべく京都に旅立った睦月(受け)。たどり着いた京都で早々に諍いに巻き込まれた睦月は、腕っぷしを見込まれて反政府組織にスカウトされ、幾名かの志士と行動を共にすることになる。事を起こすまで、その組織の一員である美貌の青年・顕世(攻め)の家で同居することになったが、一緒に暮らす日々で睦月はどんどん顕世に惹かれていき…。


時代は幕末の、…

4

背徳の契り 小説

久我有加  逆月酒乱 

萌えを感じられなかった

好きな作家さんだけどあらすじを読んでも何となく惹かれない・・・。そう感じながらも読んでみれば違うかもと購入。
読んでみると途中で何度か読むのを止めたくなるくらい作品世界に嵌れなかった。明治維新直後の混沌とした世に、暗殺の為に京都にやって来た主人公があまりにも素直過ぎてしっくりこなかった。何となく作者の書きたい時代と、BLを無理矢理合体させたような気に感じてしまった。
この時代を書きたいをいう作…

2

夜間逃避行 小説

久我有加  絵津鼓 

地味目だけど優しいお話

ゲイ×ノンケのCPですが、
ゲイがノンケを口説き落とす話ではありません。
受け視点で進むロードムービー的なお話の中で、
ノンケの方が一緒に旅する相手をゲイだと知らずに好きになってしまう。

こうしてざっくり書くと、ありきたりな筋書きのようですが、
旅の間の二人の空気感や、
旅先で出会った人との、時に温かく、時にきつい出来事、
傷ついた受けが、攻めとの二人旅を通じて立ち直り、
本来…

5

山神様のお嫁さま 小説

久我有加  金ひかる 

山神様と気立ての良い大学生の婚姻譚

久しぶりに亡き祖父母の家のある山を訪れた穂高(受け)は、山の祠で弱っていた大きな狼を助けた。その夜、穂高の元を長身の和服の男が訪ねてくる。お腹がすいているようだったので、食べさせてあげようと米を炊いていたら、目を離した隙に男の頭には獣耳が生えていた。まさか本物だとは思わずいたずら心で触ってみたら、その男・颯(攻め)は狼姿で助けてもらった山神で、耳を触られたからには自分と婚姻を結ばなければならないと…

7

山神様のお嫁さま 小説

久我有加  金ひかる 

ポイントは雀

久我先生の初モフモフ、神様婚ファンタジーです。
定番というか、この頃、特によく見かけるような気がする、神様と婚姻系のお話ですが、さすが久我先生、登場するキャラがみんな善良です。
まず主人公の穂高が先祖や自然を素直に敬えるとってもいい子。
山神様も強い力は持っているけれど、その力におごり高ぶることなく、力があるからこそ公平であろうとする、本当の意味での山の守り神。
山神様の眷属の薫や太郎も善…

4
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