久我有加さんのレビュー一覧

月も星もない 小説

久我有加  金ひかる 

寝てから恋して、相方へ

久我有加先生による、いわゆる「芸人シリーズ」の1作。
人気コンビ「パイロットランプ」の誕生物語です。

「月も星もない」
プロの漫才師になって5年、鳴かず飛ばずのうちに相方からお笑い辞めると言われ、呆然とする温(ハル)。
1人になってから泣いていると、同じくコンビを解消したという芸人が声をかけてきて…
…というのがこの作品の主人公、後の人気コンビ「パイロットランプ」の秀永と温の出会い。…

0

恋の二人連れ 小説

久我有加  伊東七つ生 

大正時代の大阪


前作「疾風に恋をする」で主役二人が演じた映画の原作者のお話。
前作とほぼ同時期の話ですが、前作の主役たちは名前すら登場しませんので、今作だけでも十分楽しめます。でも、前作もとてもよかったのでまだの方はお勧めです。

表題作+「恋の初風」 どちらも受け視点

関東大震災直後の大阪。
人気通俗作家の間宮照市(攻め)が、混乱している東京から避難してきていると知った編集者の梓(受け)は自社…

1

若様のヨメ 小説

久我有加  麻々原絵里依 

若様推し!

若様推し!

すごいですね。10年以上光一筋で。
地元の将来を考え市民の為尽力している兼城カッコいい!光の言いつけを守りちゃんとした大人になるって頑張って一途です。

ただ光と相対するとカッコ良さが残念さに変わってしまった気が。でも地元の将来を考え慕われてる兼城を光はカッコいいと思いだんだん好きになっていきます。
確かに色々されても突き放さないきっぱり付きまとうなと言わなかったり嫌いと…

0

恋の二人連れ 小説

久我有加  伊東七つ生 

間宮視点でも読みたかった好きな作品。

またまた久我さんワールドにハマった今作。
大正ロマン×関西弁を久我有加先生が書かれて面白くないわけもなく。
すっかり本の中の雰囲気に浸っていました。

受けさんの梓。
この人にやられない読者が居るなら出会ってみたいものです笑。
なんです、この可愛さは。
今作には芸妓さんも出てきますが、その子よりも人気の出る芸妓さんにもなれそうな
1度ハマったら抜け出せない質の悪い(褒め言葉)最強天…

5

恋するソラマメ 小説

久我有加  金ひかる 

キモは受けの包容力

久我有加先生の「芸人シリーズ」の一編、というよりスピンオフ的な作品。
「月よ笑ってくれ」「わがまま天国」の百瀬の物語です。
百瀬統也は芸人ではなくて、ミュージシャン・俳優・タレントとして大人気のスター。
舞台は東京ですが、百瀬は関西出身で、大阪から東京に進出したお好み焼きチェーンの社員との恋物語ですので久我先生ならではの関西弁BLとなっています。

そのお好み焼き屋さん「まさとら」社員の…

2

もっとずっときっと笑って 小説

久我有加  佐倉ハイジ 

まだ甘いだけの2人

「君が笑えば世界も笑う」の続編です。
いわゆる「芸人シリーズ」ものの一編で、若手漫才コンビ・オレンジグミのその後。プロになってからのあれこれ。
2人の仲は相変わらずラブラブ。特に起(おこす・オコ)の独占欲は全く衰えず、寿志(ひーちゃん)に近づくものは許さん!みたいな。
今では同居もしてて、漫才もラブもHも順調で。
しかし、養成所の卒業後は続けてオーディションに落ちていて、それは起のツッコミ…

1

君が笑えば世界も笑う 小説

久我有加  佐倉ハイジ 

お笑いオタクの一途なイケメン攻め

久我有加先生による、いわゆる「芸人シリーズ」 の1作。
他の芸人ものを読んでなくても大丈夫です。
一応背景としては「恋で花実は咲くのです」に少し出ていた若手コンビ「オレンジグミ」の馴れ初め…となっています。

のちに「オレンジグミ」となる滝本起(おこす)と都留寿志(つる ひさし)は高校生。
オコは小さい時からひーちゃんが大好きで、ずっと一緒にコンビ組んで漫才やろう、と言い続け。
しかし…

4

あの日の君と、今日の僕 小説

久我有加  左京亜也 

同じ夢を見る2人

久我有加先生といえば、の大阪が舞台の作品です。言葉も関西弁。
表題作プラス書き下ろしです。

「あの日の君と、今日の僕」
主人公は大阪の地方TV局の若手ディレクター・築島健吾。
いつもはバラエティ番組を中心に仕事をしていたが、今回初めてドキュメンタリーの企画に加わる事になり東京から来たディレクターと一緒に仕事をすすめるという手はず。
しかし、その「東京から来たディレクター」とは、高校時…

1

少女漫画家は恋をする ~くっつきたいし甘えたい!~ 小説

久我有加  今野さとみ 

よくある日常が愛おしい

電子書籍で読了。挿絵なし。あとがきなし。フルールのウェブ掲載だったのかな、と思います。

漫画家の優人と建設会社に勤める健太は恋人同士。セクマイが集まる定食屋さんで優人が健太に一目惚れして告白したのが始まりです。男らしくて真面目な健太に優人はメロメロなのですが、でもちょっとだけ不満があります。26歳の若さで現場監督になった健太は仕事ばかりで、会うどころかメールすらほとんどありません。自分は締切…

5

小説ディアプラス創刊50号記念「書き下ろしプチ文庫」 グッズ

後日談の甘さ堪能

本編の番外編15作品の小冊子です。

本編が未読だと「ふーん仲良しだね」だったんですが、本編を読んでから読むと、後日談の二人の甘さにジタバタしそうになりました。

私が一番印象に残ったのは、「溺れる人魚」の番外編「ひとりじめ人魚」です。反省したとはいえ、遊び人の桂(攻)に本編読了後もなんとなく不安を抱いていたのですが、眞生(受)にメロメロだという心中が分かり、ホッとしました。これ、これが欲…

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