久我有加さんのレビュー一覧

青い鳥になりたい 小説

久我有加  富士山ひょうた 

誠実男と構ってちゃん

「不実な男」のスピンオフ作品です。
「不実な男」は中編3編の構成で、その2作目の「厄介な男」に登場する「定家順」が本作の主人公になります。
順は血縁の実の叔父(既婚者子持ち)にずっと恋をして実らずに苦しみ、「不実な男」のメインCPに八つ当たりして引っ掻き回す役回りです。
本作でも、男女問わず思わせぶりな態度で恋愛まがいの関係性を持ちその後突き放すというような、人を弄ぶ事を繰り返しています。

1

不実な男 小説

久我有加  富士山ひょうた 

自然体の男

久我有加先生の、関西弁BLです。

「不実な男」
のっけから、プロポーズをしようとしたその日に恋人(女性)にフられた伸彦と、遊園地のお化け屋敷で働く劇団員の禄朗の出会いです。
主人公は公務員の伸彦。今まで何度か女性と付き合った事はあるが一度も本気で好きになった事はなく、自分が人を愛せない欠陥人間だと悩んでいて…
一方、禄朗はゲイ。でも特に悩んでない自然体の男。
気の長い禄朗が伸彦を落と…

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恋を半分、もう半分 小説

久我有加  小椋ムク 

意外な進路

大学の落研に入った新入生(受け)と先輩(攻め)の青春ストーリー。初対面の時からお互いに好印象だったけど男同士なので仲々気持ちを伝え合えずモジモジしてるのが可愛いかったです。サークルの他の人達にはバレバレだったけど。

そして両思いになってからのえっちシーンが、久我さんの作品は相変わらずじわじわエロい。3Pとか過激なのじゃなくて甘々なのにエロいのってすごいと思う。受けの関西弁が可愛いすぎるってい…

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恋を半分、もう半分 ご購入特典書き下ろしペーパー グッズ

ヤキモチ⤴⤴⤴

本編と本編最後のおまけの間ぐらいのお話です。ふふ、甘い・・・卓人視点のにまにま話です。
以下 ネタバレ

栗梅亭市福の家に内弟子として住み込んで8か月たち、休みの日が違うし、スマホもパソコンも卓人が夜しか使えないので連絡もままならず、やや卓人不足な様子の勇真。うたたねしていたのを揺り起こしたら、甘えるみたいに膝に頭を載せてきて、頭撫でてって頼んできて・・

弟子入りするために書いていた手…

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恋を半分、もう半分 小説

久我有加  小椋ムク 

関西弁たっぷり!

昭和初期と思われる「頬にしたたる恋の雨」がめっちゃ好きで、芸人シリーズはもうこの本だけで十分や神や!と思ってたんですが、ムク先生の挿絵に弱くて購入。今度はほぼ現代。関西弁ばりばり。これ関西ホームやない人、大丈夫やろかとめちゃ心配ですが、お話の内容が可愛らしい、ええ話なんで、関西弁話が気になっている方はお手にとってみてください~。受けに癒され、後半のSSでヘタレってる攻めと受け兄に爆笑し、最後のおま…

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鬼神様はパフェの虜につき 小説

久我有加  麻々原絵里依 

ギャップのかたまり

復讐に現れた鬼神がパフェでおとなしくなるって
シュールだな…と思いましたが
慶太の落ち着きっぷりが素晴らしく、
描写だけでも充分美味しそうなのが伝わるパフェ、
やはり甘いものはどんな人(鬼?)でも幸せにしてくれるんだなぁと
妙に説得力がありましたww
栗のパフェ、私も食べたい!!!
(後日改良したピスタチオのムース入りがめっちゃ気になる)

鬼神の桔梗丸、最初こそ疑い深くしていま…

1

恋を半分、もう半分 小説

久我有加  小椋ムク 

もう、ビックリするほど受けにデレデレ

こちら、芸人シリーズの落語家編です。
シリーズと言いつつ完全に独立したお話なので、今作だけで問題無く読めます。
ちなみに「落語って全然知らないし」と言う方も、(私のような)ド素人でも楽しく読めるように書かれてるので、お気軽に手に取られて大丈夫だと思います。

で、こちら、とにかく甘いんですよー!!
攻めがですね、もうビックリするほど受けにメロメロ。
ついでにデレデレ。
また、素直な受…

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背徳の契り 小説

久我有加  逆月酒乱 

覚悟の上の静けさがグッと来ます

あまり歴史には詳しくないので大層なことは言えないのですが『明治初頭の動乱期に様々な階層の人達がどう思って生きていたか』がとてもしっかりしている様に思えたんです。それも政府の中央にいる人達ではなくて『民百姓』の。
また、反政府の人達にも様々な理由があり、士族、町民、百姓のそれぞれがどういう風に新政府を感じていたかが丁寧に描写されていて、骨太の物語だと思いました。
『時代物』って、こういう所がきち…

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ディアプラス文庫 「20th Anniversary Book」 グッズ

嬉し楽しい小冊子。

 好きな雑誌の20th記念冊子。
コミコミスタジオ様でディアプラス文庫3冊購入で頂ける、ということで、予約開始の日にぽちっとさせて頂きました。

 11人の作家さんが5,6ページ程度のショートストーリーを書かれていました。
だいたい既読の本の番外編だったので、楽しく読むことができました。


 まずは安西リカ先生の「バースデー」のその後のお話「愛を注ぐ」。
滝本と百合原が「三希」と…

2

若様のヨメ 小説

久我有加  麻々原絵里依 

童貞献上萌え!

初読の段階では、特に思い入れも感じずに「フーン。おもしろかった」と思って終わった作品なのですが、二度三度、折に触れて読み直していると段々もっともっと好きになってくる、不思議な作品でした。

架空の地方都市を舞台としたお話。
若様と呼ばれる、お殿様の末裔が攻めです。なので俺様キャラかと思いきやそうではない。
恥じるところが何もないので堂々としているだけで、偉そうとは違うのかな、というキャラで…

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