あずみ花丸さんのレビュー一覧

聖者のロマンス 小説

広瀬司  あずみ花丸 

泣いた。読み応えばっちり。

高校生の男の子という主人公の心情描写に、この年代特有の多感さが上手に書かれていたと思う。共依存の双子にこちらまで心が苦しくなりました。

おちゃらけているが笑顔の下に色んな思いを隠している成沢と、仮面の下に感情を押し殺している双子の兄・深月。双子という関係に甘え大好きな兄に想いを押しつける弟・陽二。

タイトルの意味は、読み終わったとき眼前に提示されています。成沢と陽二、深月が――というだ…

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