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12/22(合計:211件)
橘紅緒 北畠あけ乃
あらひ
ネタバレ
深い霧のなかを彷徨うようなお話、です。 彼らが語る物事の全容も、真相も、ほとんど終盤まで見えてきません。 なのに、痛がる想いばかりひしひしと伝わってきます。 終わり頃、たった一文、リリを語る言葉が出てきます。 そこへ辿り着くと、ひどい力で奈落に突き落とされるみたいな心地になる。 そうして、この一文のためにすべてがあるんだ、と思い知るんです。果てない落下も、飛翔かと…
えらそうに語れるほど橘さんの著作を集めているわけではないんですが(すみません)、 私立櫻丘学園寮シリーズ2作目はそう言ってしまいたくなるストーリー展開です。 というよりも、 この1冊を通して、ほとんどなにも起きてない、みたいな感じだったりも、します。 でも、読んでいることに退屈しないし、心はゆれるし、終盤、なんだかじわりと泣いてしまう。 きっとすごく内向的なストーリー展開なの…
(半)寮制学園物…! それだけでも個人的に目がきらきらしてしまうんですが、橘さんの文章は、繊細な空気のゆれを描くというか、登場人物の気持ちを直截に表したりはしません。「困った顔をした」とすらも書かず、「眉を下げた」などの書かれ方をするので、もうこの文章世界にたっぷりと浸って、心ゆくまで想像していられて、とても居心地がよいです。 主人公の烏丸旭はトラウマ持ちで、相手役の伊達は周囲から「王…
mahiru
ともだち編と称した第1巻、 その名の通りまだともだちなので大人になりきらない少年達でした その少年達を爽やかに、 そしてそれぞれがこの頃特有の何かを抱え、 もがいているそんなほろ苦さも描かれていました。 そんな橘紅緒さんの繊細な原作を 北畠あけ乃さんの美しくそして繊細な絵で モノローグや感情の揺れを1コマ1コマ、素敵に表現されていました。 特にテーマのともだち=手を繋ぐだか…
はじめはじめ
注:このレビューには妙な雄叫びしか有りません。 だが叫ばずにはいられない、何だコレ? こっちが気恥ずかしくなるような、この甘酸っぱさは何だ? 可愛い過ぎ、駄目だツボ入りまくりっっ!! 那智の呟き口調が堪らない。 個人的萌えポイント 〇真里谷を取られまいとギュッと 手を握る所 〇廊下でヘタッている真里谷を覗き込む所 〇大口開けてピザマン食べる所 萌え死に寸前、もう舞い上がっちゃって小躍りし…
茶鬼
北畠あけ乃さんのマンガ初めて見ました。 表紙とカラー扉と白黒絵の差が・・・!? 少し不安定さを感じる部分があるけれど、白黒のコントラストがはっきりしていて、コミカルな部分も見られて、いつものイラストと違う雰囲気が楽しめました。 お話は橘紅緒さんが原作ということですが、いかにもこの作家さんらしい心理描写に重点を置いた焦れったさが満載。 この焦れったさが好みの別れる部分ではあると思いますが、ま…
けもけもぱぷ
作画の北畠さんは好きだし、原作の橘さんも以前、宝井理人さんの原作をやっていた時の話は好きだったので購入しました。 なんですが、なんだか、まるっきり宝井さんが描いてたマンガに似てますね。 もどかしいほど、ぬるくて、ゆるいBL。 しょうじきいって、またコレか、というテイストでした。 好きな人は好きかもしれませんが、作画が変わっただけで、青臭いもどかしさは類型的で新鮮さは感じませんでした。 …
AK
表紙買いです。 でも、中身は少しイメージが違うかも・・・ 水城せとなさんのような中村明日美さんのような雰囲気の絵柄です。 ストーリーの雰囲気も水城さんに似ているような・・・ 高2の春から始まった話ですが、那智と真里谷の中学の頃の話になったりで BL的にまだまだこれからな感じですが 2人の関係がどうなっていくのかとても楽しみです。 手をつないでいる二人を「なんなんだ おまえら!…
橘紅緒 高星麻子
marun
やっと読み終わったって言うのが正直な感想かなぁ~ あらすじがなかったら前半で挫折しちゃうところです。 ラスト方面になって初めて全てが繋がってくるような 展開のストーリーなんですがそこまではう~んって 思いながら読まなくてならないんですよね。 このお話の受け様は簡単に言ったら心の病ですね。 それも単純なものではないくらい重いです。 自分の心を守るための精神的防衛本能の結果、記憶が無くな…
「R134」以来の小説ですね。 よくも悪くもいつものスタイリッシュな橘さんです。 生活感のない主人公達、彼等の周囲の人々には陽がさんさんと照って時間が確かに流れて行っているのに、主人公にだけはその時間がゆっくりと流れて、まるでフィルターを通したような光と空気感が漂う。 今回は、主人公となる穂積が特に色々ワケアリの為に、それが特徴的に出ていました。 一度読んだだけだと、ちょっとかったるくなっ…