みみりぼん
熊猫先生のカジュアルなタッチで描かれる異国情緒溢れる物語。現代の物語を描かれる時と同様に良い意味でのごちゃっと感は残しつつ、ところどころにはっとさせられるような美しい情景も挟まれていて、熊猫先生の新たな可能性を見せてくれた作品でもありました。
序盤から体の関係を持つことになるザックとグレースですが、心の距離の縮め方はゆったりと時間をかけていて、国が違う者同士であることやグレースの目の問題…
ストーリー的には王道のラブコメでしたが、濡れ場の描き方や台詞にはやはり熊猫先生独特のセンスを感じ、味のあるタッチにそういうセンスも重なると最強だなぁと改めて思いました。そして、何と言っても受けでバンドマンの遊が可愛い。見た目はいかにも軽そうな男、ファンの女性を食い物にしていそうな男なんです。でも、本人はまったく女慣れしておらず、まさかの童貞。それで最初に川端のような人生経験豊富でテクニックもある…