透児
肉体的にも精神的にも強い男同士のオメガバースということで期待して読み始めました。結論から言うと、受けでΩの椿の方が常に一枚上手な感じは良かったのですが、肝心のオメガバース設定がゆるゆる過ぎたように思います。椿は抑制剤がちゃんと効くΩで、普段学校のα達から欲情されることがないほどなのに、龍司に近付いた途端体が火照ったような気がしたり、龍司もそれに当てられたりします。ということは結局フェロモンが出て…
パッと見は「受」だろうと思われるキラキラ王子様風のテオが、その人気者たるコミュニケーションスキルで腹黒なまでに物怖じしない。一方強面なせいか?ヤンキーと恐れられる十時は物凄い恥ずかしがり屋さん♡早々にそれを見破ったテオは十時を口説きます。
「確認したいんだ。男なら好きになれるかどうか。」
「好きになれなかったらどうするんだよ?」
「…『俺は最低なクズ野郎です。変なことに付き合わせてすみません…