吉原理恵子さんのレビュー一覧

暗闇の封印 邂逅の章 小説

吉原理恵子  小菅久実 

「影の館」続編

神の嫉妬の雷で「影の館」が崩壊。
ルシファーの魂は下界(人間界)へ流されました。
そんなルシファーを諦めることが出来ないミカエルは、
ルシファーの魂を探します。

長い年月をかけて人間として転生したルシファーを見つけ出したミカエルでしたが。
ルシファーの魂には「暗闇(サタン)の封印」がかけられ、
ミカエルが近づくとルシファーの魂は壊れてしまうのです。

ミカエルが抱くルシファーへ…

4

子供の領分 体育祭編 学園タイフーン 小説

吉原理恵子  如月弘鷹 

シリーズ九冊目

引っ張りに引っ張ってきた体育祭が、ついに開幕しました。
茅野家の長男と三男が、次男の父兄として体育祭に行き、オールスター大集合して、学校中がどよめく、みたいな話。
揉め事が起きかけたもんで、「おっ?来い来い!揉め事来い!」と期待したんだけど、不発に終わる。
超ガックリorz
なぜに不発。
繰り返し繰り返し、三兄弟に対する美辞麗句が…しかも同じ言葉で。三兄弟がものすごいカリスマなのは、もう分かったよ…

1

子供の領分ハイパー 分岐点 小説

吉原理恵子  如月弘鷹 

シリーズ10冊目

ストーリーがさくさく進まない。
今回の話は「体育祭で不発に終わった事件のその後」って感じかな。ストーリーそのものは少ーしだけ面白くなってきてます。広海の昔の暴力事件と、それに関わった人たちの葛藤が描かれている。
けど、描写がくどい。とにかくくどい。心理描写がくどい。同じことを何回も何回も書きすぎだと思う。
容姿や言動への美辞麗句と、それを目撃するギャラリーの反応って、そんなに毎回も書く必要あるのか…

1

子供の領分ハイパー 2 臨界点 小説

吉原理恵子  如月弘鷹 

シリーズ11冊目

シリーズ11作目、あとがきによると約10年目らしいですが、作中時間はほとんど時間経過してません。
前作のレビューに、「巨人の星ですね」という感想をいただき、「確かに!」と思いました。
タクミくんシリーズもたいがい巨人の星なんですが、タクミくんシリーズには複数のカップルがいて、膨大なエピソードが詰まってるので…。事件がないのに時間が進まないという意味でいうと、こっちは究極の巨人の星だと思いますw
今…

2

子供の領分ハイパー(3) 到達点 小説

吉原理恵子  如月弘鷹 

シリーズ12冊目

まだまだ中学時代の広海の暴力事件のその後の話が続きます。登場人物が多いです。
このシリーズで吉原さんが書きたかったものは、「イケメン男子高校生同士の遠慮のない、なにげない日常会話」みたいなものじゃないかなァと思う。たぶんそこに萌えを感じるんだろなと。
これ、ハマる人にとったらかなり面白いと思う。
でも私は萌えなかった。広海がしょーもないことにいちいちカチンときてるのが、「剃刀のようでかっこいい」と…

1

純血の檻 小説

吉原理恵子  日下孝秋 

吉原理恵子耽美ワールド

読み終えてから知ったんですが、三部作みたいです。まだ続きは出てないみたい。なので伏線は回収されままでモヤモヤが…続きが読みたい…。
しかしさすが吉原理恵子というか、やっぱこういう世界観の作品を描いてる吉原さんは、迫力あります。レイプもちゃんと「レイプ」なのが好きだ。鬼畜です、まさに凌辱。レイプになってないレイプってBL作品には多いから、ちゃんとしたレイプ(?)はゾクゾクするw
荒ぶる神につかえる一…

4

くされ縁の法則(1) トライアングル・ラブ・バトル 小説

吉原理恵子  神葉理世 

面白いっすー

「子供の領分」シリーズが合わなかったので不安に思いつつ読んだ「くされ縁の法則」シリーズ第一巻ですが、面白かったー。
やっぱり、ラブとセックスのある吉原さんの学園モノは好きです。
読みやすい文体、さくさく進むストーリー、魅力的なキャラ、そしてラブ&エロ。
ライトな話で深みはないけど、楽しい。
美人で俺様の翼、スポーツマンで天然ボケの龍平、地味な哲史の三人は幼馴染みです。哲史に翼も龍平もベタ惚れ。翼と…

1

くされ縁の法則(2) 熱情のバランス 小説

吉原理恵子  神葉理世 

シリーズ二冊目

クールな翼と天然ボケの龍平のナイト二人と、地味な哲史くんのラブコメ二冊目です。
相変わらずテンポよくてさくさく読めて面白いです。さくさく過ぎるのが不満なぐらい。
哲史に手を出したために翼&龍平の美形コンビに追い詰められる佐伯くんが可哀想でした。
翼と哲史のエロいキスシーンにも満足。
つくづく吉原さんの作品は、作品ごとに色がぜんぜん違ってて、落差あります。合わない作風の本に当たっても、それでは判断で…

2

くされ縁の法則(3) 独占欲のスタンス 小説

吉原理恵子  神葉理世 

シリーズ三冊目

…orz
どっぷり深々とため息つきました。
完全に勢い落ちてますね。
前作までのあらすじの説明しなおしで半分は使ってる。残りの半分もほとんどが登場人物への美辞麗句で、話が進まなくなってる。
事件はクダラナイし。
「卑怯もの」って言われたぐらいでそんな大騒ぎしなくても…まさかこんなに引っ張るネタとは思わなかった。そこはさくっと流して次の大事件が起きるのかと思ってた。
あぅ…

4

銀のレクイエム 小説

吉原理恵子  波津彬子 

ひたすら美しく、儚い物語

『間の楔』で有名な吉原理恵子さんのファンタジックな名作。
情念・執着をハードに書かせたら天下一品な作者には少し珍しく、
儚げで抒情的、少女マンガ的な作品です。

相手を思うあまりに起こる悲劇が、静かに美しく描かれていて。
ふと気がつくと、ラストで涙がボロボロ。
愛というのは愚かで悲しく、なんと美しいものかと。感動しました。

私は「小説JUNE」で掲載されたものと、
今回レビュー…

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