吉原理恵子さんのレビュー一覧

くされ縁の法則(1) トライアングル・ラブ・バトル 小説

吉原理恵子  神葉理世 

ちょっと予想外。

 超絶美形な容姿だけれども傲岸不遜の乱暴物・蓮城翼。
 天然ボケな好青年&バスケ部エース・市村龍平。
 その二人に懐かれているのが、杉本哲史。
 哲史は、彼らの幼馴染みではあったけれども、誰がどう見ても『地味なパンピー』。

 並み居る翼と龍平のファンにも目もくれない二人は、哲史にご執心。
 そのせいで、本人の気持ちを無視して勝手に結成された“蓮城翼親衛隊”に絡まれたりもするけれど、哲…

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間の楔 1 帰って来た男 小説

吉原理恵子  道原かつみ 

今後の展開しだい

 いきなり、扇情的なシーンから始まる物語。
 男がつるされて、中におもちゃをいれられて……。
 どうやら他の女に色目を使った罰を受けているようで、男の名前も、外見的な描写も一切ない。

 そして、シーンが切り替わって、惑星全体の話になる。

 そもそも惑星自体が娯楽のための星で。
 また更に、その惑星の中の一部に倫理も禁忌もない本能と欲望の街と化したスラム街・ケレスという街があって。…

2

銀の鎮魂歌 小説

吉原理恵子  小島文美 

おおおっ…


独特の空気感、今の数あるBL作品でも拝めないかも知れません。
だってハッピーエンドじゃないんだもの!
いや、ある意味ハッピーエンドかもしれないけど。

攻めと受けが一緒にいるシーンが本当に少ない。
憎み合ったり、貶したり、さすらったり、ちょっと待って!ルビー文庫の薄いページ数なんだから単独プレーし過ぎちゃダメでしょ!って位、「私たち幸せです」っていうはっきりしたシーンが少ないです。ていうか無い?…

5

くされ縁の法則(4) 激震のタービュランス 小説

吉原理恵子  神葉理世 

話が進んでるのか進んでないのか

1年5組の不登校生徒数が30人なり、ついに緊急クラス会が行われる事に。
そして翼、哲史、龍平がオブザーバーとしてそれに参加する訳なんですが、しっかしたかだか3人の生徒にいい様に言われまくってますな。
先生も親子達も揃い揃って何やってんだって感じ。
っていうか、オブザーバー必要だったのか??

話は進んでるのか進んでないのかもうここまで来ると訳わかりません。
たかがあんな事件が何故ここま…

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くされ縁の法則(3) 独占欲のスタンス 小説

吉原理恵子  神葉理世 

そんなにひっぱる事なのか~?

前作では翼がブチ切れてましたが、今回は龍平がブチ切れます。
しかし何というかそろそろこのネタでここまで引っ張るかーーそれ程の事なのかあああって気分になってきちゃいますよ。
元々大した事じゃないのにどうしてこんなに引っ張ってるんだろ、そもそもその原因になったもろもろの事件がどうって事ないっちゃどうって事ない出来事なんですよねー。

行変えもやたらに多いのも何だかなー
パンピーだの、ぶったま…

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くされ縁の法則(2) 熱情のバランス 小説

吉原理恵子  神葉理世 

吉原節についていけるかどうか

今回も吉原さん節全開で、パンピーだのガンガン出て来ます。
文体も正直、古臭い感はいなめないです。
その辺は好き嫌いがありそうではあります。

でも自分は好きなんですよねー。
まあ20数年前に間の楔というとんでもない吉原さんの傑作を読んでしまったからかもしれないけれど嫌いにはなれない。

今回は前回、哲史に因縁をふっかけけてきた翼親衛隊が翼にへこまされて不幸登校になり、クラスの皆が哲史…

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くされ縁の法則(1) トライアングル・ラブ・バトル 小説

吉原理恵子  神葉理世 

2人と1人

吉原さんの学園物ときたら、もう吉原さん節満載です。
パンピーって台詞がバンバン出ちゃう、パンピーって学園物では今もう死語に近いっすよね……。

バスケをやらせたら抜群の才能の持ち主、龍平と、容姿端麗だけれど他人を寄せ付けない翼〔攻〕、学園でも注目の的の彼らが一緒に居るのは平凡なパンピー(笑)の哲史〔受〕なんですなー。
お約束とも言えるけどやはりこの平凡な哲史に(実は目が青いという異端の容姿…

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渇愛 下 小説

吉原理恵子  鳳麗華 

CDの方が好きかも

上巻に引き続きセックスしていても甘さの欠片もありません、この義兄弟。
義弟の玲二〔攻〕×義兄の和也〔受〕
玲二に抱かれている和也が、玲二に抱かれているんじゃなく「抱いているんだ」って思うシーンが凄く好き。
性格破綻者で和也にしか拘らない玲二に身体を貪られながらも精神的には「玲二を抱いてやる」っていうのが玲二と比べれば平凡に見える和也の対照的な強さ。
小説の方では「渇愛」はこの上下で完結です…

3

渇愛 上 小説

吉原理恵子  鳳麗華 

吉原節来た来たーー!

吉原さんは軽めの学園物とシリアスな重めな話を書かれるんですが、自分は後者の方が断然好きです。
カリスマ性を持っているけれど性格破綻者とも言える義弟の玲二〔攻〕と、その義兄和也〔受〕
タイトル通りまさに渇えてます、愛とあるけど甘さの欠片もなくてセックスというより喰らうという表現がぴったりで背徳感とドロドロした愛憎入り乱れる吉原節全開。
この作品はドラマCD化されてるんですが、そっちが好きなので…

7

幼馴染み 小説

吉原理恵子  東城和実 

1989年当時は衝撃的でした

美形や難解な名前や、重くずっしりとしたJUNE時代の中で、おそらくこの作品が自分が初めて読んだ「平凡受」だと思います。
平凡で男の子らしい面もしっかり持ったごく普通の学生、それが明なんですな。
明〔攻〕と克美〔受〕は幼馴染で、子供の頃はリーダー的存在の克美が、気弱な明の面倒を見てやっていたんですが、成長して克美の背を明が追い越し、体格的にも体力的にも立場が逆転してしまう。
この幼馴染成長パタ…

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