吉原理恵子さんのレビュー一覧

二重螺旋 2 愛情鎖縛 小説

吉原理恵子  円陣闇丸 

親父のダメっぷりが半端ないです

前巻で、タブーだらけだった一家のお話の2巻です。

そんなタブーだらけになるキッカケを作ったダメ親父、今回も半端ないダメっぷりで兄弟を振り回します。というか、尚人が事件に巻き込まれて、不運に拍車がかかっているのも、読んでいて辛いです。

絵に描いたような悪役の、父親の愛人の妹の存在や、事件を起こした妹の幼馴染とか、ほんとイライラします。
でも、引きこもりの末弟に少し変化があったり、長男と…

3

二重螺旋 小説

吉原理恵子  円陣闇丸 

禁忌な愛の始まり

絵に描いたような幸せな家族が、父親の不倫で壊れていく、タブーがいっぱいの内容です。

精神を病んだ母親が、長男を夫と思って抱かれます。そんな二人の情事を見て家を飛び出す長女。そして、母親亡きあとは次男に欲情する長男。そこから次男をレイプして始まる、長男と次男のタブーな関係。そんな兄たちの関係を知って、疎外感を感じる引きこもりの三男。

衝撃的な家族の関係に、読んでてゾクゾクします。重くて痛…

6

銀の鎮魂歌 小説

吉原理恵子  小島文美 

せつない

昭和59年に初出した作品だそうですが、この当時、こういう雰囲気は主流だったよなあ…、と感慨深く読みました。内容は書いてくださっているの感想を。
とにかく受けが健気。報われることのない不憫さに思わず落涙してしまうのですが、それが「不幸」というだけではなく読者の胸に訴えてくるものがあるのは、キラのひたむきで真っすぐなルシアンへの愛情と、彼の持つ芯の強さに心惹かれるからでしょうか。

出生から恵ま…

9

二重螺旋 小説

吉原理恵子  円陣闇丸 

負の連鎖

現在出ている、9巻まで読んでの感想です。
すみません。

この作品、シリーズ通してそうなのですが被害者が加害者になるという負の連鎖が延々と続きます。その部分はとても痛く、苦手とする人が多いかもしれません。
ただ、この作品の中で時間は確かにかかりますが、主人公、姉、弟など様々なキャラクターがそれぞれ自分自身と折り合いをつけそれぞれ異なる成長していく様子がすごく好きです。
BLでありながら、…

3

銀の鎮魂歌 小説

吉原理恵子  小島文美 

読ませる何かがあった。

吉原理恵子先生の作品を読んだのはこれが初。(アニメ 間の楔は好きで見ている)

まず、性描写が情景で描かれていて喘ぎ声とかはありませんでした。そこが、素晴らしいと思いました。

最初から心が痛くなり、キラの悲しみや、その時、どう思ってその表情をしていたのか、全てが心に染みてきます。

真実を隠したために、酷い仕打ちを受けるキラを見て……どうして、キラがこんな目に合うのかと思った。イリス…

11

幻惑の鼓動(24) コミック

吉原理恵子  禾田みちる 

いつもよりページ増♪

年一回の大変待ち遠しいコミック。
長いシリーズなので、多少展開のたるみや本筋からそれた感のある巻もありますが、それはそれで楽しんでますので、全編通して神評価です。

大体200P弱が普通の幻惑コミック、今回厚い?と思ったら220Pくらいあったので そこは嬉しい♪ 
描き下ろしのギャグコミックは2編=2Pでした。

神魔将の現世登場で期待した新たなストーリィ展開が、思っていたより進まず、…

0

影の館 小説

吉原理恵子  笠井あゆみ 

内なる苦悩、秘めし激情。

本当に尊い人は何処へ行っても、どんな姿になっても尊い。
まず、影の館(続き物ですよね)では上記の一言に尽きます。

天上界の至宝ルシファーが、片翼と称されるミカエルの従者に堕ちてしまう。
従者=シャヘルは主人の半身といえば聞こえはいいが
影の館に幽閉され、ただ精気を生み出す器に過ぎない屈辱的な存在になってしまう。

シャヘルに堕ちながらも気高さを持ち続けるルシファーに
いつしか影の…

2

二重螺旋 9 不響和音 小説

吉原理恵子  円陣闇丸 

タマ復活

もう9巻です!長く続いているのに何故かそんなに長く感じないのは怒涛の展開がある割に時間経過がゆっくりだからかもしれません。
進行はゆっくりですが、毎回毎回綴られる出来事に、一体どんな展開への布石になるのかとドキワクして楽しみにしているシリーズです。

家を捨てた父親が脳こうそくで10年分の記憶を失ってしまい実家へ戻ったことから始まった新たな展開は、
篠宮兄弟の従兄弟たちも蒔きこむ形で、その…

7

二重螺旋 9 不響和音 小説

吉原理恵子  円陣闇丸 

BLに少し戻ってきました。

タイトルのイメージ通り、かなり騒ついています。

尚人はいつも通りの清流という感じで落ち着いていたけど、尚人以外がザワザワしています。

特に従兄弟の瑛は今のところ、救いようがありません(笑)

沙也加(篠宮家長女)も、今までとは違う意外な展開になっているけど、相変わらずな性格で、彼女が出てくる度にこちらもざわつきます。

内容はいつものワイドショーネタよりも尚人の高校の文化祭の話…

5

紫音と綺羅(上) 小説

栗本薫  江森備  野村史子  吉原理恵子  森内景生  榊原史保美(榊原姿保美) 

相関図が必要です^^;

某サイトのレビューがそう良くもなかったので、実力派作家陣なのに何で?と読みたくなった作品です。

罪な出自の、芸術の神に愛された美しい双子がタイトルの2人。
生き別れた二人は其々セレブ(紫音は財閥の御曹司に、綺羅は日本舞踊の家元本家)の養子で育つのだけど、さすがJUNE!
幸せって何?的な美少年が周りの大人達に甚振られ食われ捲ると!

冒頭、紫音が片割れの綺羅に逢うべく転入してきた高校…

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