あじみね朔生さんのレビュー一覧

仕立て屋の恋 小説

水原とほる  あじみね朔生 

苦労人の恋は母性愛から?

切なくて苦しくて精神的には痛い系に属するタイプの大人の恋でしょうか。
オートクチュール専門で固定客オンリーでアトリエを開いている清見はかなりの苦労人
唯一の母親を亡くし、パリで差別的な状況の中でも頑張り貫き、一食の糧の為に
身体を差し出してしまったこともある程ですが、誰かの後ろ盾もないものの
職人としての腕はピカイチで世界に顧客を持つのですが、その気持ちは謙虚そのもの。

そして攻めに…

3

人こひ初めし コミック

あじみね朔生 

軍服萌です

お話はちょっと昔のヨーロッパみたいな設定。
軍服の、高い衿のロングコートがなかなか素敵。
肩章やヘムラインのブレードと細部もなかなかちゃんとこっている。
男性の軍服だけでなく、女性のコスチュームも丁寧で豪華。
中世ファンタジーやコスプレ好きにはたまらないかも。

綺麗で耽美な絵の中に、時々キュートでファンシーなチビ絵が混ざるけど、
ストーリーのじゃまをしていないのが好感もてる。

2

俺を飼ってくれ 小説

秀香穂里  あじみね朔生 

ちょっと無理がある…

「黒い愛情」を読んで、秀香穂里さんわりと好きかも?
と思ってまとめ読みしてるのですが、これはうーん、個人的にちょっと。

「非現実的な設定」「いかにもBLな展開」は別にいいんです。
無茶な設定の中でもきちんとルールを設定して、丁寧に描いてあれば、
仮想世界の中でもリアリティが出てくるわけで。

でもこれは、そのルールがグラグラな印象。
恭一の設定も、享楽的な暮らしぶりと、
役者と…

1

深呼吸 小説

木原音瀬  あじみね朔生 

ゆっくりゆっくり育む恋

さっくり言うと、中年リストラサラリーマンの初恋。
中年リストラサラリーマンがピュアすぎるかな?と。
相手はビッチエリートリーマンなんですけど
恋されちゃうのですよね。でも相手はピュアなんで
っていうか幸薄い感じなんですれ違ってます。

半分はロンドンでのお話なんですけど
おしゃれですよね……なんかわくわくしてたんですけど
期待ほど盛り上がらなかったというか。
丁寧な描写に心温まる…

1

夢に繋がれて 小説

伊郷ルウ  あじみね朔生 

再開

北海道で一夜を共にした男が忘れらない受け。
軽い被虐趣味があるけど軽いから相手が見つからない。ドMってほどじゃないからほどほどに痛めつけてくれる相手がいない。
仕事であの男と再開し告白されるが仕事仲間にばれたくないので、自分の気持ちを誤魔化して断るが…

あんまり盛り上がりが少ないというか、テーマのわりに平和だった気がする。
攻めとも最初こじれたけどあっという間にいい関係になったり。

0

わがままロメオ コミック

あじみね朔生 

探偵とエリート

受けの和臣が淡々としている攻めの仁は温度差がありますね。
まっすぐ愛情を向ける仁に対し、
和臣は仁といつ別れても良い、くらいの感情で付き合っていた。
家族全員から溺愛されて育った和臣はどこか冷めている。
でも仁の上司の女性に嫉妬したり
読んでるうちに段々と仁に対して感情を露にするようになってました。
仁のお母さんの事のエピソードで和臣がデレて、初めて好きだと言われた仁がすごく嬉しそうで…

0

恋は舞い降りた コミック

あじみね朔生 

表題作がとても萌えました

中華系ファンタジーです。
4つの国の物語。
特に表題作の「恋は舞い降りた」がとても好きです。
女が生まれなかったため、隣国の当主・玲音と男同士で結婚することになった火苑。
「男同士の結婚など気に食わないのはお互い様だ」
と言われ、浮かない顔うつむいて婚儀に参列する火苑を見つめる玲音。
子どもは側女が生むし、男同士だから抱く必要がないのに初夜に抱かれてしまう。
酷くされたわけじゃないけ…

2

俺を飼ってくれ 小説

秀香穂里  あじみね朔生 

やさしい躾

美形で才能もあるのに稽古が嫌いで宝の持ち腐れな劇団役者・恭一。
お金が必要になって、知人から聞いた闇オークションで自分を売った恭一を競り落としたのは憧れの俳優・章吾だった。
家に連れて来られて飼われることになり、逆らわないように躾られるけど酷いことされるわけじゃないです。
タイトルと設定を見てでハードなのかなと思ったら、躾というのも礼儀や身だしなみなど、後々の恭一の役者人生を考えたもの。

0

人こひ初めし コミック

あじみね朔生 

おかっぱ可愛い

表題作は、小隊を預かる中尉のラウル × 副官を務めるオリヴィエのお話です。

可憐で儚げにも見えるのに、意外と男らしいオリヴィエが良かった。
受けといっても軍人なのだから、守られているだけじゃ駄目ですよね。
その上ツンデレときたら最強ですね。可愛いなぁ。
ラウルも育ちの良さが漂っていて、王子様のようだし。

序盤がシリアスなので、もう少し重めのお話になるかと思っていましたが、
シリ…

3

恋愛クロニクル 小説

和泉桂  あじみね朔生 

どうしてここで終わるかな・・・

303ページというかなり厚い本だったので色々期待していたのですが・・・。

『罪』シリーズが好きなので、同じ作家さんということで読んだのですが、「え~!?ここで終わるってなに??どういうこと??」と、思わず叫びたくなりました。

幼い頃に母を亡くし、父も突然の事故で亡くした高校2年生の光里(ひかり)は、経済的な事情から優しい伯父ではなく、会った事も無い母の弟である御堂康史の所に身を寄せる事…

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