あじみね朔生さんのレビュー一覧

恋水奇譚 ~SAMIDARE~ 小説

西野花  あじみね朔生 

時代物

誰にもちゃんと求められなくて、
淋しいと甘えることもできなくて
そんな不器用な受が、メロメロ×トロトロにされちゃうお話(嬉´Д`嬉)
おしおきと称したプレイは優しく甘くそして淫らに。

妾の子として生まれた受。
正妻に男の子が生まれるまでは蝶よ花よと愛されて育ったものの
正妻に子供がうまれると打って変わってだれも受のことを見なくなった。
認められたくて頑張った成果が裏目裏目。
剣…

3

自己破壊願望 小説

松田美優  あじみね朔生 

勘違いからの

風俗を経営するヤクザさんと、呼び込みの恋。攻めは、全然気がないかもというそぶりだけど、体だけは開かされて、ほだされちゃう。でも、攻めの真意が分からずやきもきしていたら、ラスト種明かし~、みたいなストーリー。

よくあるパターンです。でも、攻めは女性と関係がありそうだったりと、本当に受けのことが好きなのか最後まで分からない。そして、種明かしもなんだか納得がいかず。攻めの口調も、芝居がかってて、ち…

1

欲張りなブレス 小説

和泉桂  あじみね朔生 

二人の行き着く先は?

最初は歳の差カップルが好きで読みはじめたシリーズでしたが、予想外にかなりどろどろした展開にちょっと欝々となってしまう作品。
それもようやく最終巻です。

成見のストーカーと化していたお兄ちゃんのお話も一区切りして、やっともっとラブラブしたお話が読めるかな…と思っていたら、今回もやはりちょっとアングラなお話でした。
でも仁科が今までよりもずっと成見に本気になっているのがわかるので幸せなのかな…

0

伯爵夫人の魔法の靴 小説

かわい有美子  あじみね朔生 

大人な二人のシックな恋愛物語

39歳のイギリス人支社長と32歳の日本人秘書。表紙のイメージよりも大人な二人のシックな恋愛物語でした。

激しい恋情というものは登場せず、宝飾品や着物などの芸術品としての歴史、英日の文化の違いなどを紹介しながら、お互いが静かに恋心を育てていく様子が描かれています。

かわい有美子さんらしいクールな雰囲気の作品ですが、その分、艶っぽい雰囲気は控え目でした。あとがきにも書かれていましたが、スー…

1

束縛のルール 小説

和泉桂  あじみね朔生 

狂気じみた執着

ネガティブでかなり病んだお話なので、明るいものが読みたい時にはちょっと向かないシリーズです。
こういうの嫌いじゃないのですが、どうも攻めの仁科が優柔不断なためにスカッとしません。鬱々したお話でも最後はハッピーエンドならともか
く…成見がいつもいつも待たされすぎている気がします。
今回も気の毒な感じでした。

シリーズ3作目で前回からの続きになっており、恋人として過ごす二人に成見の兄の手が…

1

微熱のカタチ 小説

和泉桂  あじみね朔生 

歳の差カップルが良かった

受け攻めの性格は、歳の差カップルの王道な感じでとても良かったと思います。
主人公の成見は18歳なのに、台詞だけを見ると子供のよう。
反対にお相手の仁科は少しというか、かなり冷たいところもある実業家で、大人と子供、両極端な性格のカップルのよさというものがよく出ていると思いました。

仁科に見初められ、彼の経営するバーでバーテンダーとして働くことになった成見ですが、次第に仁科を好きになるものの…

0

深呼吸 小説

木原音瀬  あじみね朔生 

視点の変化で人間まで変わったような。

表題作が受け視点で、後日談あるいは同時系列が攻め視点、というパターンはBL小説ではよくあると思われます。そしてもちろん視点は違えど破綻などはないのが当然…
ですが、この「深呼吸」。
表題作「深呼吸」と後日談「深呼吸2」では、視点の変化とともに受けも攻めもまるで別人のように立ち現れる。
「深呼吸」では、リストラされて今はお弁当屋さんでバイトの40代谷地が、その向上心のなさや慣れに流されていく勤…

2

甘い罠 小説

火崎勇  あじみね朔生 

そんなに甘いという印象はなく

表題作と続編の中編2作品が収録されています。
どちらも美山(受け)の視点でストーリーは進みます。

「甘い罠」
美山は仕事で知り合った服飾デザイナーの灰原(攻め)に告白され、まずは友人として付き合うことになります。その後、リストラ対象者を選出する命令を受けた心苦しさから、週末を灰原と食事をして過ごすうちに、段々惹かれて…という話です。

「甘すぎる罠」
表題作より長めの続編です。

1

恋罪の傷痕 小説

  あじみね朔生 

ちょっと物足りなかったかな

洸さんの作品は2回目。
面白くない訳ではないんですが、
今回はそんなでもなかったかなー。
半分位迄は面白かったんですけど、
途中で私としては
「え!そっちいくの?ちょっとがっかり」
という感覚なのがありまして、
頭では解ってるし、話もオチもそんなにつまらない訳ではないんだけど、
まぁ結果、そんなでもなかったかなーという感じでした。

無口な元ヤクザの卯月と
弁護士をやっている…

0

伯爵夫人の魔法の靴 小説

かわい有美子  あじみね朔生 

ゆっくり少しずつ

表題作と短編の2作品が収録されています。

表題作は、笹野(受け)の目線がメインですが、ラッカム(攻め)の視点も折々に入っていますので、二人の気持ちが分かりやすいです。

まずは仕事の仲間として好意を抱き、それが恋愛に発展していく…のですが、余りに穏やか過ぎて私には物足りませんでした。ラッカムは紳士ですし、笹野は温和な性格なので、強引にどうこうという場面やはっきりした転機があるというのでな…

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