あじみね朔生さんのレビュー一覧

深呼吸 小説

木原音瀬  あじみね朔生 

漂う空気感が好き

リストラされた職場の元上司が自分のバイト先に通い詰めているところから物語は始まります。
いい大人同士なのに、くすぐったくなるような初々しさ。
そこに猫がプラスされ素敵な時間を共有できます。


受けの榛野は情に流されず効率重視で動ける有能な男。
それは日常生活でも同じなはずが、谷地が絡むことにより歯車がズレていく。
相手を意識するほど、胸を張れるいつもの自分らしさがおかしなものに変わ…

1

深呼吸 小説

木原音瀬  あじみね朔生 

ヤチさんと猫チャン

「たくさんあげたから、お腹がいっぱいになったはずだ。あの鳩は今晩、寝床できっといい夢が見られるよ」

そこまでネタバレはありませんが一応付けました。
木原さんのお話では地獄や性悪な人間を読むのが楽しく、「ほっとする」「癒し」は求めていなかったので後回しにしてしまっていたのです。それが読んでみたら本当に素敵で。無駄を省き合理的な現代人の榛野と同じように、ほっと谷地さんに癒され、家に居つきたくな…

6

深呼吸 小説

木原音瀬  あじみね朔生 

心情がとてもリアル

何度も読み返したくなるお話ですが
間を空けると序盤の谷地さんが気の毒なのと
坂口に「あいつは(榛野が)リバだから楽しいでしょ」って言われて
リバを若者の流行言葉だと思ってしまうどノンケ谷地さんに
わぁああああってなってしまうんですよね。
そして「坂口てめぇ何言ってくれてんだ!」になるまでセットですww
途中まで、リストラされた43歳の悲しさが書かれているので
妙な話ですがBL作品と意…

8

伯爵夫人の魔法の靴 小説

かわい有美子  あじみね朔生 

魔法の靴?

大人の恋愛が仕事をしながらじっくりゆっくり進んでいく。
過去の出来事から慎重になり身を引こうとするイギリス男性に、奥手で淡白そうな日本男児が積極的に動いて恋愛関係になだれ込んでいく様が新鮮だった。
二人がとにかく穏やかな性格なので、揉めることなく、お互いに思いやっている雰囲気が素敵だった。
伯爵夫人の靴をめぐるストーリー、「なぜデパート側は無償で夫人に靴を渡したのか」は納得出来るいい話で、今…

0

hide-and-seek コミック

あじみね朔生 

イケメン攻めと乙女受け

一冊全部表題作なのがよかったですね^^
とても可愛くてゆっくり始まる恋のお話です。

結は幼い頃の結婚式ごっこで隼人に振られて以来、
隼人を避けるようになり疎遠に……
しかし、二人は高校生になってクラスメイトとして再会し⁉︎

二人は両片想いなのに、
自分の気持ちに気付かずにここまできた……という感じです。

結が乙女趣味なので揶揄われたりバカにされたりするのですが、
そうい…

0

人こひ初めし コミック

あじみね朔生 

すっかり、おかっぱ好き♡

なんと可愛いおかっぱ♡
こんなにおかっぱが似合う青年男子が他にいるだろうか?
それほどまでに受けのオリヴィエがツボでした。

軍の隊長・ラウルと副官・オリヴィエとのラブストーリーです。
ラウルも男前でとても素敵でした。
前半部分はクーデター絡みの少しシリアスなお話ですが、
後半の二人は甘々です^^

お互いの実家に行くのですが、
オリヴィエ母の小姓・フォンフォンがまたおかっぱ‼…

0

hide-and-seek コミック

あじみね朔生 

イケメンxオトメンの胸キュンストーリー。萌え100%

あじみね先生の「絵」がとにかくいい。
1ページ目の幼児の笑顔、そして(後に攻めになる)隼人のかっこよさ…(表紙より中がカッコいい)
受けは、性格が優しくて手芸とかが大好きなオトメンの結。男子たちからちょっと馬鹿にされていて普段は縮こまってる感じ?
そんな地味っ子とかっこいい男子の恋。
だから、少女マンガっぽい…んですよね。
しかも隼人の方が先に結が好きなの!
で、そんな事に全く気付かず…

1

moon under the moon コミック

あじみね朔生 

微耽美、微エロのカッコいい吸血鬼もの

吸血鬼もの。
一抹の不穏と、予想外の幸福感。

主人公は、春日。
両親とともに事故に遭い瀕死の所を吸血鬼の九重に助けられ、今九重を保護者として暮らしている。
春日は優しくてかっこいい九重が大好き。仲間にして欲しくてたまらない…
この春日がね、可愛いんです。ルックスもそうだけど性格もね。九重さま一筋で健気で。
だけど九重は春日が可愛いがゆえに眷属にはしない。
その上ミステリアスなのは…

0

異母兄のいる庭 小説

水原とほる  あじみね朔生 

雪柳の白い花霞の中で

不憫な可哀想受けの話…そんなイメージを抱いていたので積んでいました。
受けばかりが辛い目にあう話はイマイチ趣味じゃないので…
本作は、政治家の愛人の子・志乃が、母親がガンで亡くなったことで本宅に引き取られる…という所から始まります。
本宅ではもちろん本妻さま、本宅の真っ当な長男・慎一郎、本妻寄りの家政婦たちの中で針のむしろ状態の志乃です。
志乃も志乃の母親も、自分たちの存在がどれだけ本妻に…

2

伯爵夫人の魔法の靴 小説

かわい有美子  あじみね朔生 

嫌いになれる人なんているだろうか(いやいない)

スパダリや完璧なイケメンに特別思い入れがあるわけではありませんし
日本人じゃないという事は耳が浮くようなセリフを連発するんだろうなとちょっと及び腰でしたが違いました!
この日本支社長・ラッカムは商売魂が逞しくもありながら、
人柄が穏やかでユーモアもあるし日本や社員を理解しようという努力が素晴らしい…。
きっと誰もが初対面から心を許してしまいそうな人物です。
日本語を交えて会話してくれてこ…

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