あじみね朔生さんのレビュー一覧

深呼吸 小説

木原音瀬  あじみね朔生 

『美しいこと』が好きな方にはぜひおススメです。

 10年近く前に雑誌掲載で読んだとき、40歳過ぎてリストラされお弁当屋さんでアルバイトなんて本当に大変だなあ…とどこか絶望的な気分になったのを覚えています。
 しかし自分が同じアラフォーになって。しみじみ三十路の自分の思い上がりが恥ずかしくなりました。アルバイトでも仕事があって住む部屋があって趣味があって。一人でもいいじゃないか。淋しくても人はしょせん孤独な生き物なのだから。それでもその孤独を知…

7

甘い棘のいたみ 小説

水原とほる  あじみね朔生 

初の水原本

初めて水原さんの作品を読みました。最近受が少し傷つくくらいでは萌もキュンも感じなくなってしまい、刺激を求めてた私ですが…うん、萌もキュンもあんまり感じなかった。

高校教師でありゲイである拓実(受)はノンケで妻と死別した紘一郎(攻)の優しさや温かさに心魅かれ、ゲイの自分を好きになってくれた紘一郎を本気で想っています。しかしながら、大切な人を傷つけたくないと、自分の異常な性癖を隠し裏切る行為と知…

3

お気に召すまま コミック

あじみね朔生 

かわいいわがまま王子

全部で2つの物語入り。

表題作がわがまま王子のお話。
負けず嫌いでとってもわがままでとってもエラそうだけど
 (王子だからエラそうなのは、
  まぁ当然っちゃぁ当然なんだけど・・・)
でも、憎めなくてかわいい。
攻め様にうまくあしらわれてマスw

王子に付いてるジイも、ほーんのちょい役なんだけど
いい味出してて・・・w
途中、王子が襲われるところがあるのですが
もちろんち…

1

花嫁の秘密 小説

水瀬結月  あじみね朔生 

あらすじはあてにならない

あらすじと実際の話が違うと感じましたが、実際の話の方が好みなので良かったです。
あらすじを読んだ時点では「借金のカタに受が攻に性的に色々されてしまう話」だと勝手に思っていましたが、実際は
・借金は受が就職するはずだった会社のもので受はとばっちり(だが再就職先が即決まったのは受にとって幸運)
・性的に色々される、というより受を人間として気に入った攻が、受を自分の物にするために罠を張り外堀を埋め…

4

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Viva!重成!

SSの内容はあらすじの通り。

まったく!拓実がМだと知ってもあまり変化のない紘一郎さん。
しかし重成が拓実の前にその存在を現すと紘一郎さんにわずかながら変化が…。

だけど僅か何です~。

お前は重成さんがいないと何にもできないのか!!
と言いたくなりました。

そして重成さんはやっぱり拓実を思っていたのですね。
拓実に会えないと言われてその思いを大事にする姿は、幸せになっ…

0

甘い棘のいたみ 小説

水原とほる  あじみね朔生 

重成さんが主役!?

うーむ、何と言っていいのか。
掴みどころのない作品という感じでした。

それもそう、攻めの紘一郎さんの押しが弱いせいでしょう。
欲しいものがあるなら、何としてでも自分で掴み取れよ!
とゲキを飛ばしたくなるような彼。

そしてそれが出来ていたのが、Мで受けの拓実を脅していた重成さん。
彼はいい奴なんですよ~。
自分のある心に誓った目的を達成する為に、拓実に近づき脅しをかけます。

3

花嫁の秘密 小説

水瀬結月  あじみね朔生 

幸せな花嫁になる為に

今回は「大和の鷹」と呼ばれる世界的な総合商社の総帥と
就職先の倒産で攻様宅のベピーシッターとなる青年のお話です。

受様が攻様の絡め手によって
ふりだけの花嫁役から本当の伴侶になるまで。

受様は10才の時に両親が離婚し
母が4才の弟を連れて出ていってから
技師の父に男手ひとつで育てられます。

弟は母の再婚によりフィンランドに移住し
10年近くも音信不通な状態ですが
弟の…

2

花嫁の秘密 小説

水瀬結月  あじみね朔生 

秘密結社に潜入せよ!

花嫁シリーズの最新刊なのですが、かなり意外性もあって楽しめる作品でした。
著者の既刊である「花嫁に100万ドルの愛を告ぐ」や「身代わり花嫁の嘘と恋」の
主人公たちも出てきたりとシリーズを読んでる人だと2倍楽しめる設定もあって
サービス満点の1冊になっていたように思います。

今回の主役はセレブの超一流企業の総帥の攻め様と張り切っていた入社初日に
会社が倒産してしまった受け様とのラブスト…

4

深呼吸 小説

木原音瀬  あじみね朔生 

大人同士の初々しい恋にこれほどときめくとは…

体調万全!と挑みかかり、榛野が木原キャラによく出てくる何かが欠落した人間なので、これはどこかで来るぞ来るぞと歯を食いしばってたのに(笑)何もなし。
当然ストーリーの山場もあるんですが、大した事件も起こらず。いや、何度か脇役が出てきたりで一瞬ハラハラするけども、やっぱしなんも起こらず。
…そこはこっちも「木原さんだから」と気を張ってるからのハラハラなのかもしれません(笑)

第二章で榛野視…

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異母兄のいる庭 小説

水原とほる  あじみね朔生 

うーん・・・、期待しすぎだったかも。

水原さん作品にハズレは大概にしてないのですが、期待しすぎたためでしょうか。
イマイチ乗り切れずに終わってしまいました。

兄弟モノが駄目とかまったくないのですが、むしろ障害はたくさんあった方が好きなのですが、しいていうなら「もっと障害よ、多くなれ~」という心境でした。

途中まではすごいよかったです。

志乃の諦めの入った人生観。
鬱々とした空気。
取り付く島の無い慎一郎、家族、…

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