岸田理生さんのレビュー一覧

1999年の夏休み 小説

岸田理生 

共犯者は、時代

本作は、JUNEと言う世界観が時代に僅かながらでも
定着したからこそ世に出た作品ではないでしょうか。

世紀末を舞台に想定した一種の吹き替え映像作品が
醸し出した妖しさのエッセンスが、現在何処まで通用するかは
兎に角として、一里塚的な作品ではあるのでしょう。

便宜的に受攻の区分を記したものの、その駆け引きは
二元論では説明できますまい。肉の交わりを伴わぬ故の
複雑さが存在してい…

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