甘野有記さんのレビュー一覧

中庭の聖人 コミック

甘野有記 

素敵な画風だと思う

初読みの作家、独特な絵に魅力をかんじて借りて読んだのですが、
とてもムードある絵を描く作家の短編集でした。
今もう活動していない作家らしくて、これはの2016年の作品。

なんとなくレトロな雰囲気の絵。
殆どプラトニックな恋物語で、濡れ場が殆どない短編集。

中庭の聖人
花盛りの道
約束
人形の家

特に、ボタン灯篭風のホラーの、死んでも残る愛の情念を描いた「約束」が、良か…

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真緋の月 コミック

甘野有記 

シリアス度がアップ

『踊る月華』に続くシリーズ2作目です。
今回はこのシリーズで丸ごと1冊でした。
この作品だけ読んでも分かると思いますが、主人公2人の馴れ初めや、この巻にも登場する河野との関わりをより深く知りたい方は前作から読まれることをお薦めします。
アキとカズは相変わらずラブラブなのですが、カズが普段は余り愛情表現をしてくれないために、アキはいつも不安を感じています。
そんな状態のところに、古本屋でカズ…

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踊る月華 コミック

甘野有記 

表題作は萌えました

表題作シリーズの他に短編が2作品収録されています。
表題作シリーズは5話+描き下ろしの『愛は波濤をこえて』で、各お話は短いのですが、ちゃんとストーリーがまとまっていて、切ない系からコミカルなお話までそれぞれ楽しめました。
年下攻め様のアキの視点で語られることが多いのですが、小さい頃から従兄弟のカズが大好きで、可愛い年下攻め様です。
カズは男気はあるのに恋愛に関してはとってもおぼこ(笑)。

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幻の都 コミック

甘野有記 

甘野さんのアラブも綺麗でした

1冊丸ごと同じカップルのお話です。
2005年に雑誌に収録されたお話がまとめられています。
あとがきによると、この単行本以降もお話は続いているのですが、ちるちるさんで検索しても今のところ該当作品はなさそうなので、続編は出版されていないのかな…ちょっと残念です。
お話は、あまり評判のよろしくないアラブの王子様とその教育係とのお話。
この教育係のジュルナールはシャールカーン王子より年下なのです…

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聖夜の紳士協定 コミック

甘野有記 

シリーズ5冊目

英国貴族リチャードと執事見習い李悠のカップルの完結巻です。
もう5冊目で甘々な2人はもう安定しているのですが、今回は執事のクレメントや怪盗パピヨンの出番がちゃんとあったので、私としては嬉しかったです。
2006~2008年に雑誌に掲載されたお話の他に、2007年8月号の花音に掲載されたドラマCDレポートも収録されています。
他に短い漫画の描き下ろしはパピヨン視点で描かれていて、収録作品中、一…

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薔薇窓の下 コミック

甘野有記 

シリーズ4冊目

英国貴族リチャードと執事見習いの李悠のお話ももう4冊目。
相変わらず甘々で、リチャードは歯が浮くような甘い台詞で愛を語っているし、それに答える李悠も恥じらいながらも本心で愛を告げるような、そんなお話です。
ただ、こういう展開が毎回続いているので、ちょっとお腹一杯感を感じてしまいました。
そして残念ながら今回は執事のクレメンスの出番が今までと比べて大幅に少なく、毎回彼のオチを楽しみにしていた者…

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霧の貴公子 コミック

甘野有記 

シリーズ3作目

英国貴族のリチャードと彼の使用人の李悠とのシリーズも3冊目です。
2003~2004年に雑誌に掲載された短編が9つと描き下ろしの「花陰夜話」が収録されています。
相変わらずほのぼので甘々な雰囲気です。
1巻から登場している脇役達も健在で、執事のクレメントや怪盗パピヨンも思わず笑みがこぼれるような役どころを演じてくれてます。
今回はリチャードの弟の割と登場するんですが、彼の子供のような悪戯で…

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楼閣の麗人 コミック

甘野有記 

シリーズ2冊目

収録されているのは2002~2003年に雑誌に掲載された短編が12話(そのうち「女王陛下の首飾り」は前後編もの)。
どの作品も短いながらラストにはちゃんとオチがついていて、相変わらず丁寧なストーリーと絵が描かれていると思います。
今回も前作で登場した怪盗パピヨンや執事のクレメントがなかなかひょうきんな所を見せてくれていて楽しいです。
もちろん、主人公のリチャードも天然なのか男前なのかよく分か…

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翡翠のためいき コミック

甘野有記 

ほのぼのさがいい

時代物の作品を探していて見つけた作品です。
初読み作家さんなのですが、絵柄に古さは感じるものの、1ページ1ページとても丁寧に描かれている作品でした。
ヴィクトリア時代のイギリス、ロンドンとおそらくその近郊を舞台にしているのですが、この絵柄が却ってこの時代に合っていると思います。
アール・ヌーヴォー調の絵柄のお話もあって、アルフォンス・ミュシャが好きな私はその美しさに思わずほぅとため息をついて…

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大好き大嫌い コミック

甘野有記 

ちょっと説明不足のような気がする

初読み作家さんです。
全部で6つの短編が収録されていますが、「EVEの卵」はこの本が発行より更に7年前の同人誌を大幅加筆修正されたもののようです。それ以外の作品は1995~1999年に発表された作品です。
絵柄は綺麗なんですが、まるで少女漫画のようなキラキラした感じがしました。もしかしたらこの時代はこんな感じだったのかもしれませんが…。

収録作品中、4作品は高校生同士のカプのお話で、傾向…

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