笠井あゆみさんのレビュー一覧

熱砂と月のマジュヌーン 小説

木原音瀬  笠井あゆみ 

鬼畜でも切ない

前半の、救いがないのに主人公もひどい男で、これがどうなるのかと思いながら読み進めましたが、最後まで読むとやっぱり木原音瀬でした。
二人とも愛情を知らないので、それがどんな形をしているのかわからなかったのでこんな歪な形になってしまったのが切なかった。
小冊子まで見てやっとほっこりしました。

9

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ありふれた日常

原作はハッピーエンドで終わりましたがまだまだラブラブな平穏な時間を過ごす2人が見れてなかったのでこの描き下ろしペーパーがあって安心しました。

激動の人生を送り紆余曲折を経てやっとこさ結ばれたハッサンとファウジの2年後のありふれた日常のひと時が描かれています。舞台はイギリスロンドンでファウジは目の手術を3回受けて良好状態です。
しかしながらワガママ王子のファウジは相変わらず自分勝手。そこが可…

6

熱砂と月のマジュヌーン 小説

木原音瀬  笠井あゆみ 

容赦ない木原作品

久々にいろんな意味でガツンとくる木原作品でした。
購入前から木原先生のアラブものと聞いてドギマギしておりましたが予想と期待以上で興奮冷めやまぬ状態でございます。

皆さんおっしゃっていらっしゃいますが「FRAGILE」を思わせるほど容赦ないです。数々のプレイに目を覆いたくなるほどでした…。
父のせい1985回分の罪を身体で償わなければならないファウジは木原先生お得意の外貌は良いのに性格は最…

5

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ハッサンの猫

本編から2年後、二人はロンドンで生活しています。
ハッサンは通信機器の会社で働き、ファウジは3度の手術をして眼鏡をかければもののありかがわかるくらいには回復。
しかし、ファウジは何もできないので猫と一緒にベッドの上で一日寝て過ごしているようです。
ここでのファウジは、一見何もかわっていない我儘な甘えん坊(強力なツンデレ?)でハッサンに頼りきっているよな~な様子。
一緒に外出した時、ファウジ…

6

熱砂と月のマジュヌーン 小説

木原音瀬  笠井あゆみ 

ぶれのないアラブ

『FRAGILE』が08年で、この作品の同人発表が06,07年だとすると、ひょっとして『FRAGILE』はこの作品をたたき台にして出来たもの?
そう思えるほどに、主人公が重なります。
しかし舞台がアラブだけに、その内容は日本が舞台のものとは比べ物にならないくらい残酷で容赦なく、徹底して救いがないように思えます。
しかし、書き下ろしが付いた事でその最後の最後に訪れるほんのわずかの未来への光にと…

21

熱砂と月のマジュヌーン 小説

木原音瀬  笠井あゆみ 

趣味じゃな.....くない!


あらすじを見たとき 今まで読んだことのないタイプで、わーーちょっと無理かもなあ><
と購入するのを迷ったのですが
それでも凄く気になったので覚悟を決めて購入

はじめて読んだときファウジがあんまり好きではなかったのですが後々のハッサンに甘える姿に不覚にもきゅーんときてしまいました。
かわいい!






5

熱砂と月のマジュヌーン 小説

木原音瀬  笠井あゆみ 

木原先生の初アラブ?!

私も、(FRAGILE)思い出しました。
①ホント木原先生、アラブ物どこまでいっちゃうの~!うわっ…濃いよ~。
②は、ちょいと、ファウジが可哀想になり…。ただの毒舌ツンデレ君のような気がし始め…ハッサン、冷静過ぎ!ラージンさんに面白がられるハズですわ~♪
③強いね。ファウジ!としかありません。普通なら、どこかで人として壊れ落ちてるはず。
ワイヤーロープのような柔軟で、鋼のプライド。…ハッサ…

11

熱砂と月のマジュヌーン 小説

木原音瀬  笠井あゆみ 

大河内・アラブ版!

以前、木原さんが出した同人誌『冷血』『冷血2』とその続きが載っている。

その同人誌のテーマがタイトル通り冷血なのだが、何が冷血かって、そこで受けのファウジに対して行われる性奴隷に対する様々なショーが冷血なのではなくて、この作品の根幹である高飛車・口悪・根性悪のファウジが冷血なのではないのかと思った。

ちょっとヒヤヒヤするような、侮蔑的な言葉や差別用語を惜しげもなくポンポンと吐き出し、彼…

16

熱砂と月のマジュヌーン 小説

木原音瀬  笠井あゆみ 

濃密で淫靡な、閉ざされた世界。

肌は透けるように白く 
瞳は青空を映したように澄んだブルー 
癖のある柔らかい髪はハニーブロンド

石油王を父に持つ美貌の青年・ファウジ
しかし、会社が倒産し奴隷オークションにかけられてしまう。


彼を買い取ったのは、見ず知らずの富豪・ラージン
彼に連れられた館で待っていたのは耐え難い恥辱の日々だった。





絡み合う淫らな身体と、それぞれの思惑。

絶望の…

14

もう翼はいらない 小説

水無月さらら  笠井あゆみ 

空で戦う為だけの存在が愛を知る

BL的にはどうなんだろうと思う所ではあるのですが、未来と言うか架空の世界の
戦争を背景にした作品で、主人公で受けになるナインb(シルヴィア)は
両性具有の性モザイクで昆虫的に見れば完璧な雌雄嵌合体と言う特異な体質。
そんなナインbは連邦軍の優秀なパイロットとして人工的に作られた人間。

そしてお相手になるのが敵国である帝国軍少将にして科学者で更に王室に近い貴族の。
戦闘中に撃ち落された…

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