笠井あゆみさんのレビュー一覧

累る-kasaneru- 小説

凪良ゆう  笠井あゆみ 

救いを求めている方には是非ともお勧めしたい

 ダークミステリーというジャンルになるのでしょうか。
 凪良先生の作品の中で、泣ける話や好きな登場人物達はもっと他にいるのですが、作家としての先生の筆力を一番如実に表しているといるのは、この作品だと思います。
 
 前世の記憶に足元を掬われ、絡み取られるように、ずぶずぶと光のない深遠へと引きずり込まれていく気分です。痛くて、苦しくて。それでも、彼らの最期を見届けることが、この本を手に取った自…

4

熱砂と月のマジュヌーン 小説

木原音瀬  笠井あゆみ 

受けを惨めキャラランキング1位にしたい

最後のページをめくり、はぁ…やっと読み終えたという疲労感が半端なかった…最初のⅠ章とⅡ章は同人誌として出されていたようですが、ちゃんと結末を付け商業として出してくださって本当に感謝しています。
正直辛かった…。こういうマニアックなプレイはすごく苦手で、木原先生の作品でなければ絶対に手をつけていなかったと思います。エロ度はまさに「変態」で、Ⅰ、Ⅱ章を読むのに何回か休憩を入れました…。
今で…

5

累る-kasaneru- 小説

凪良ゆう  笠井あゆみ 

泣き崩れました...

陵辱系のエロが好きなので、かわいそうな受が読みたくて買ったのだけれど....
想像以上に泣かせにくるストーリーで、いい意味で裏切られました(´・ω・`)

前世の記憶が混在するストーリーで、最後の最後まで伏線がちゃんと仕込んであり、物語として本当に面白かったです。
泣きます。恐ろしいくらい泣きます。
BLっぽいイチャコラは最初だけで、途中からは映画なんじゃないかというくらい壮大な愛のスト…

6

処女執事~the virgin-butler~ 小説

沙野風結子  笠井あゆみ 

表紙なのに…やっぱり見えてますよねぇ?

『処女執事』というタイトルだけあって、とっても格調高く美しい表紙で二人のポーズもたまらなく艶かしいうっとりするものですが…私の願望が見せてる訳じゃないよなぁ~、う~んやっぱり例のモノが…見えてるようにしか見えない(笑)
カラーでこんな美しいワンシーンが拝めてメチャクチャ嬉しい反面、なぜ表紙に…保管にさえどぎまぎものです。

なかなかこの作品を店頭で買われる強者の方はいないと思いますが、購入予…

6

すべてはこの夜に 小説

英田サキ  笠井あゆみ 

不器用な男たちの物語

 英田先生がプロになる前に書かれた作品とのことで、文字書き様は生まれながらにして文字書き様なのだな~という認識を新たにしました。

 大学の同級生同士でかつて体の関係もあった、借金取りの893(攻め)と、その借金取りに追われる立場になった受けの話です。
 攻めの湊が不器用で寡黙すぎて、昭和映画スターの「俺、不器用ですから」を地でいってるような人間です。そのくせ隠れ一途なんですね。そんな口下手…

3

猫屋敷先生と縁側の編集者 小説

砂原糖子  笠井あゆみ 

表紙に惹かれ買い

もしかして砂原さんと合わないのかもしれない、というのが数冊読んだ今のところ。

文章そのものでは引っかからなかったのですが、気持ちの変遷で「んん?」と引っかかり、ちょっと考えてみたり改めてレビューチェックしてみたり、最後までスムーズに読み進められませんでした。

晶川(受)の、見た目が良すぎて中身とのギャップがあり、それがコンプレックスで地雷。というキャラ設定は特に文句ないのです。それに対…

1

逢いては染まり 小説

沙野風結子  笠井あゆみ 

可愛すぎてたまらない

沙野先生に笠井先生、なんて豪華なセットなの〰っ、迷いもなく即、購入。

年上美人受に、男前でガタイがよくて、バワーをもて余してる甘えたのやんちゃな若造って最高の組み合わせ…さらに受けが病んでるって、もぅ人物設定だけで悶えました(笑)

自分のせいで死んでしまった恋人に縛られ苦しむ倉科の上手に死ぬための治療は「自傷行為」
その治療方法は、クスリの効果で窮極のマグロ状態となり顔も知らない人間…

6

隠り世の姦獄 小説

沙野風結子  笠井あゆみ 

エロのチャレンジャーなのに相変わらず格調高い

電子書籍で読了。挿絵有り。笠井画伯、サイコー!

これぞ沙野風結子ワールド!
スピンオフというより「隠し神の輿入れ」の続編だと思います。

「前作の穏やかさはどうした」と言いたくなるほど、初っ端から理不尽。
この、登場人物を突き放した様な文体に振り回されて「人間なんて運命に翻弄されるだけなんだなぁ」なんて思い知らされて、萱野と一緒にどんどん不安になって、目眩がして、血を流して、犯られて…

2

隠し神の輿入れ 小説

沙野風結子  笠井あゆみ 

長い序章、なのかもしれない

電子書籍で読了。挿絵有り。
笠井画伯のイラストは電子でも美麗。でも絵を楽しむのなら紙の本の方が良いと思います。デジタルはやはり細い線とかが上手く出ていない様に思われます。

「何故だ、沙野先生なのに甘い」
「おかしい。いつもならこんなもんで済まないはずだ。次のページで急に突き放した様な文体に豹変して恐ろしいこと(エロ含む)が起きるのでは」
……などと、ずーっと思いつつ読み続けましたが、慈…

6

熱砂と月のマジュヌーン 小説

木原音瀬  笠井あゆみ 

なんだかんだで神

元々は陵辱や過激なプレイを読みたくて選んだ作品でしたが、木原先生の力量でとても引き込まれやすく、かつ登場人物の心情の変化などがとても上手く伝わってきてとてもストーリーも面白かったです。
本は三部に分かれていて、ⅠとⅡは性悪の受けファウジが愛のない過激な行為強いられる場面がメインでとてもドロドロしている感じです。
読む人をとても選ぶと思います。

その時点では救いや萌えがあるなんて思ってもい…

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