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6/10(合計:94件)
李丘那岐 角田緑
あむり
ネタバレ
悪魔ものの作品は、多くあると思いますが、 なんとも、いいツボをついてもらった感じでした。 葬儀屋社員の劫(受)は、悪魔と出会う。 劫は、両親はおらず、施設で育ち、また、 薄いというか、人に見てもらいづらいという 質ということです。 自分が、マジックミラーの中にいるようで、 自分からは他人が見えるのに、 他人からは、認識されない、見られていないというような ことが多くあり、それ…
愁堂れな 角田緑
marun
たくらみシリーズ文庫化再販の2作目は、感情表現が乏しく相変わらず拳銃以外 興味を持てない受け様が美貌の攻め様にも心を動かす予兆が垣間見える内容です。 同僚で親友に近い相手の策略で刑事をクビになり、拳銃を餌にヤクザのボディーガードを やる事になった受け様ですが、前作で怪我をしてしまい、治るまでの間に無理やり 期間限定の愛人をする事になった受け様ですが、治った後も、その関係は断続 そして…
7年ぶりの復活文庫化で再登場のたくらみシリーズです。 1作目のたくらみは美貌の攻め様のどこまでも用意周到な明晰さ&凶暴具合が 堪能できる作品、そしてそれを受ける相手が喜怒哀楽に乏しく、 恋愛のキビも情緒も無いような性格が非常に淡泊な元刑事の受け様 ただ、この受け様の一つだけ心を動かす事が出来るのが拳銃なのです。 硝煙の匂いに恍惚としてしまうフェチさんです。 攻め様の緻密な企みで受け様は…
rhodorite
こういうのも一種のギャップ萌えというのでしょうか。 外見的にいかにも、な攻めもいいと思いますが、容貌は優美で何か女性的な美しささえ感じさせるのに実は(というほど秘密事項でもなく最初から判明しているのですが)極道の男で野性的、一目惚れした高沢(受け)をハンターの如く狩りに出る、そんな玲二(攻め)が妙に好きです。 一方、どんな状況でも感情を揺るがすことのあまりない高沢。 彼は銃を愛するがゆえ…
榊花月 角田緑
「理想的な暴君」のスピンオフ&その後のお話です。 気楽な付き合いしかしてこなかった受け様が現在の彼の息子から 父と別れてくれと突然言われ、からかう意味で嫌だと即答。 挙句には、その息子に父親の代わりにお前が付き合えと・・・ 面倒事が嫌いな受け様はそれで撃退したつもりだったのですが 別れるまで後を付け回す宣言をされちゃいます。 年下で真面目な攻め様のストーカー気味に呆れながらも いつの…
Rこぴん
主人公である実秋のあまりの天然っぷりが可愛くて良かったです そんな実秋目線で進んでいくので思わず笑ってしまうような、勘違いや思い込み、考えすぎも多くモノローグも最高でした 「理想的な暴君」と称される雇主・結槻も何を考えているかわからない感じや、不遜な態度の裏の可愛さなんかに気づくともう好きにならずにはいられないよなという感じでした 家政夫として健気に頑張る生い立ちの不幸な実秋ですが、そん...
茶鬼
勿論、幸村の顔は好みだけど、意地っ張りで素直になれないところの可愛さを充分に知っているからこそ、愛おしくてたまらない。 そんな阿久津がいかに幸村を好きか、ということがわかるショートです。 恋人になっても決して甘くなく、 少しちょっかいを出せば「キッ」と睨まれて意地っ張り発言を吐く。 それを懐柔するような発言をすれば、それなりに素直になる。 かわいいじゃないかーと思う阿久津。 しかし…
真崎ひかる 角田緑
最初読んでから「う~ん、、」だったので寝かせてみたんですよね。 熟成したかな?と思ったけどちょっと発酵度合いがまだ合わなかったか? シチュとしては、真面目で意地っ張りで融通が効かなくて、貧乏クジを引いてしまうような設計士が、強引な社長にグイグイ押されて、反発しながらも彼を頼っていくようになるという流れ。 ま、確かに「猫」といえば逆毛を立てているところとか猫なんだけど、どうかな? 自分にはと…
火崎勇 角田緑
クレタコ
中盤から作者が書きたい事は何となく伝わって来るんですが、それが成功しているかというと残念ながらあまり効果的な展開って感じではない。 伏線は幾つかあるんだけど、肝心の叔父和博の伏線が弱いなあという感じ。 それでもまあ結構楽しく読めたのは、両親を揃って亡くし、引き取られた叔父夫婦でも叔母が亡くなってしまうという不幸続きにも関わらず実希が実に真っ当というか必要以上に落ち込んだりもしないし、現実を見据…
角田緑
雀影
時は昭和の初め、公爵家の嫡男・操は、高貴なお血筋の、やんごとない若君なのに、ちょっとがさつな位の天然さん。 収まりのない、ふわくしゃ癖っ毛で、特権階級故の傲慢さと、人を疑うことを知らない鷹揚さ。 恋も色事も知らない、真っ直ぐな純真さで、ひたすら思うのは、4年前、急に英国へと留学してしまった、幼馴染みの常磐のことばかり。 と 華族が本当に特権階級で、世の中が比較的平和だった、ごく短い間を舞台…