hepo
(誰よりも『幸せ』になれ!俺よりもだ。」葵の強い言葉に何度でも、何度でも号泣。
次郎と葵がめでたく番い。ずっと愛する葵の幸せだけを願って来た、宮内。
自分の幸せよりも、葵様の幸せが全て。
言葉は少々悪い、自称ひねくれ者の宮内の、心の救済の物語。
そんな宮内の苦しい胸の内を思い、惹かれずにはいられない久藤。
固く閉じられ、何かを諦めてしまったかの様に見える宮内に、自分の人生を生きる…
「迷い、立ち止まり、もがき苦しみながら前進する貴方様を…。私は尊敬しております。」
という、久藤が次郎にかけた言葉。
『俺が俺らしく頑張る為に。』健気に強く、生きようとする葵の言葉。
否が応でも「運命」には逆らえないオメガバースの世界観の中で。
時に抗い、苦しみながら。「運命」を自分で選び取り、強く生きていこうとする。
今となっては王道も王道。ど真ん中に鎮座する作品だと思います。
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