高那シキさんのレビュー一覧

さみだるる 小説

高那シキ  町屋はとこ 

ツルツルうどん小説

とても読みやすくて、コシのあるうどんのようにツルツルっと読めました。
背景描写が多いのですが、上手なのかあるいは相性が良いのか、景色が立ち上がるようで気持ちよく、こういう文章好きです。素直に読めば和歌山なのでしょうが、具体的な地名は出てきません。行った事ないので自分が知っている山間部を思い浮かべながら読みました。

内容としては、主人公の成長物語と言ってもよいかもしれません。日々の経過と共に…

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花霞の夜は明ける 小説

高那シキ  ロッキー 

ん~、もう一歩何かが欲しい

美麗な表紙。桜が印象的な作品です。

サイコサスペンス風な作品でした。攻めの柏木は会社の後輩。会社では心を閉ざしているようにみえる柏木。けれど、夜の公園で会う彼はなぜか穏やかで心を開いているようで。

ふたりが次第に距離を縮めて行くのはよいのですが、過去の因縁と絡めて種明かしの部分、それから、受けの篠宮の決断などが、なにかすっと入ってこない展開でのりきれませんでした。

公園の桜が非常…

2

花霞の夜は明ける 小説

高那シキ  ロッキー 

ロッキー先生の表紙に一目惚れしました。

表紙買いしたいBL 2015年12月の記事で見たロッキー先生の表紙に惹かれて購入。
記事では「ストール巻いてる方の男性、縛られてる♪ 縄がチラっと見えちゃってます。しれっとスゴいことしてる二人の物語、早く読みたいです」とあったので、サラリーマンカップルの陵辱モノ??と思っていましたが、全然違いましたね(笑)最初は表紙詐欺なのかと思いましたが、篠宮の腕が後手にまわって縄が見えているのは、幼い頃のト…

1

花霞の夜は明ける 小説

高那シキ  ロッキー 

心の古傷を癒やす物語

あらすじ:
会社員の篠宮(受け)はある夜、一つ年下の無愛想な後輩・柏木(攻め)と偶然出会う。
プライベートでは別人のように親しみやすい彼と打ち解け、度々会うようになるが……

普通の社会人ものかと思いきや、過去の事件やそのトラウマといったサスペンス要素が二人の恋に絡んでくる展開。
事件自体より、事件被害者の心の傷や再生をメインに描かれた優しい物語でした。

篠宮はどこにでもいるような…

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