海老原由里さんのレビュー一覧

若と馬鹿犬 小説

成瀬かの  海老原由里 

馬鹿犬だが

ワンコじゃない。

ヤクザの世界を舞台にした下克上物ではあるけれど、
このお話の肝は、
誰かに愛されるってことを知らず、自分の感情を総て押し殺して、ちゃんとした感情を持たないまま生きていた朗が、
ただ一度、ほんの数日世話をしてくれた御門に再会して、
最初は、ごちそうを前にした犬が、欲望のままにただ貪り付いていたのが、
徐々に「待て」を覚えて、
そうしながら、さまざまな感情を、だんだ…

2

掌の温度 若と馬鹿犬書き下ろし特製ペーパー グッズ

犬には生肉

ヤキモチ焼きの犬は、チョコなんか食べない。
バレンタインデイのチョコに纏わる、ありがちなヤキモキ、みたいな、
って、まあ、それだけのお話って言っちゃうと身も蓋もないんだけど。

本編を読んでから、このペーパーのSSを読むと、朗の無表情の下でのこの馬鹿犬丸出し感がなんともニマニマで、
また、ツンデレ御門のデレっぷりも、なんともデレデレで、
オマケペーパーのバカップル話としては、非常に糖分…

1

愛欲の檻-トラウマボンド- 小説

妃川螢  海老原由里 

ストックホルム症候群ネタ引っ張りすぎ

「イリーガル・キス」と「イリーガル・ラヴ」を先に読んだので、「ストックホルム症候群」という言葉を見るたびに、「またかい?!」ってつっこまずにはいられなかったです(苦笑)

キャラはとても魅力あり、エッチシーンを読んで悶々としてしまいました<-おい!
監禁された受け様は快楽に流されず、ちゃんと理性を保ちました。
きれいで芯が強い受け様は非常に好みです。
拗ねて攻め様の名前を呼ばないところは…

0

ALLURE-蠱惑 コミック

海老原由里 

なかなか切ない

角膜の移植手術をした眼科医と患者のお話なんですが、切なくて少しファンタジーっぽい所もあって、私は好きなお話でした。
眼科医の先生が美人で海斗を寄せ付けないクールビューティという感じなんですが、ストーリー中に「雪の女王」のお話が出てきて、そのイメージとぴったりでした。
お話全体にもなんとなく雪のヒヤッという冷たさが漂っている気がして、雰囲気的にもよかったです。
対照的な攻めの雰囲気で受けの心情…

0

TRAP コミック

海老原由里 

煮え切らないお話ばかり

表題作のみ少し長めの(といっても短編なんですが)お話で、あとは短めのお話です。
どれもいい所、これからどうなるんだろう?というところで終っているので、読後は消化不良のような印象を受けました。
多分、どのお話もこの後は読者の想像に任せる、というか、余韻のようなものを与えるのが目的とは思うのですが、私としては気になるじゃないかーーー(笑)。
特に表題作は再開もので、攻めが受けに対して過去に恋心を…

0

散る散る、満ちる 小説

凪良ゆう  海老原由里 

ちゃちゃとくっつけ!

合わなかった~~~。ダメダメでした。
皆様評価いいですね。
私は むずがゆくなりまして。
すみません。
これは王道パターンでした。
お互い相手の事 想っているのだったら
それならズバッて好きって言えばいいのになあ。
片思いがテーマだからズルズルいくのが王道なのでしょう。
引っ張り過ぎだよ~と読んでいて何度も思いました。
SEXしている最中 本音ポロッとでないかなあ。
そんなに好…

4

リアルライフゲーム 小説

夜光花  海老原由里 

セレブゲーム

お金持ちのお遊び。
あんまりにも現実から遠くのトコロに住んでいる方達の きまぐれゲーム。
私は 4Pの為だけに購入。
SEXを賭ける人生ゲーム。
でもこれ 裏で仕組んであったよ。
腹黒い男がゲームだからと言って 前から好きだった友人を誘う。
SEXがしたいだけだった。
愛あります。
受けは寝てから気持ちに気づいちゃうパターンです。
4P場面は思っていたよりエロくない。
もっと激…

5

この嘘がつづくまで 小説

妃川螢  海老原由里 

嘘の中に見える真実

独りで子育てしながら頑張るシングルファザーと公安部で裏の仕事をしている為に
全てを嘘で固めている男との大人テイストの恋模様でした。
既刊の「LOVE TARGET」もシングルファザーで警察関係者でしたが、こちらの方が
公安部と言う同じ警察でも裏方的な感じが強い警察官なので、全てが秘密で素性も
嘘で武装されているからか、シングルファザーの受け様の子供がいなければ重めで
切ないばかりのストー…

2

花嫁は高校教師 小説

藍生有  海老原由里 

かなりの急展開……

 高校教師の千春が自宅に帰ると、そこはもぬけの殻になっていた――。
 突然の出来事に困惑する千春に、千春の母親は何の疑問もなく「嫁に行け」という。
 自分は男であることを母親に主張する千春だったが、昔から思い込んだら人の話を聞かない母親は聞く耳を持たず。
 仕方なく千春は、自分の家財道具が運ばれているという嫁に行くことになる家に向かうと、そこには直接授業を担当しているわけではないけれど、千春…

1

わりとよくある恋の話 小説

今泉まさ子  海老原由里 

雨降らして地固まった

こんなにページ数がなくても良い作品なのでは・・・
全体的に甘甘なので好きな作品ではありますが、わりとよくある話なら
受様の親友が受様のことを実は好きで攻様ともめるのかと思いきやあれ?
受様の親友は攻様の親友でもあるのですが実は3人ともゲイです。
でも受様は親友にだけは知られまいとしているので、この2人はお互いがゲイだとは
知りません。
それがある出来事をきっかけに受様と攻様はお互いがゲ…

0
PAGE TOP