あさとえいりさんのレビュー一覧

愛される貴族の花嫁 小説

遠野春日  あさとえいり 

ばあやは何でもお見通し!

主人公一葉は、没落した家を護るため、妹の身代わりに裕福な貴族に嫁入りすることになる。
夫となった貴族は強引なところもあり...毎晩。
紆余曲折ありつつハッピーエンド。

今どきのBL作家さんの中で一番好きな遠野春日さん。

今回完全なツボでした。ド真ん中!!星5つです!
「萌えシチュ」づくし!「ツボ」尽くし!

日本貴族!
輿入れ!
互いに誤解。
横恋慕する者…

2

追憶のキスを君は奪う 小説

鳩村衣杏  あさとえいり 

結構しっかりした三角関係モノ

あらすじと表紙イラストのイメージから想像していたとおりドラマで読ませる作品ではあったのですが、最終的に結構しっかりした三角関係モノだったのは意外でした。

主人公の穂波にとって追憶のキス――忘れられないファーストキスは、初恋の相手である高校時代の先輩・森江とのもの。今も仲の良い先輩後輩として連絡を取り合う森江から結婚の報告を受けた穂波はショックのあまりヤケになり、ゲイバーで出会った年下の男・冽…

3

すべて愛になる日まで 小説

火崎勇  あさとえいり 

予想とはちょっと違いました

1冊すべて表題作です。
実輝(受け)の視点でストーリーは進みます。

裏表紙のあらすじでの予想と違った内容でした。
「幼なじみ」で同級生かと想像していたら、創馬(攻め)が年上でした。
ケダモノ…というセリフもあるのですが、身を引こうとする実輝に逆上して乱暴をすることはありませんでした。エッチがいつもよりちょっと強引なくらいです。

実輝の心情は切ないものの、あさと先生の可愛らしいイラ…

0

オフィスで君は甘く蕩ける 小説

鳩村衣杏  あさとえいり 

仕事モノ・リーマン好きにお勧めです

新書版の表題作に、書き下ろしショートの2作品が収録されています。
どちらも機音(受け)が主人公です。

表題作の長編「オフィスで君は甘く蕩ける」だけで261ページとちょっと長めなのですが、あっという間に読み終えてしまいました。

ライバルから一転「上司と部下」になった但島(攻め)との恋愛模様だけでなく、飛行機恐怖症の克服、思いがけない異動で抱いていた不満からやる気への変化と機音の成長もあ…

1

緑陰 たったひとりのあなたへ 小説

春原いずみ  あさとえいり 

雰囲気が良かったです

落ちついた静かなお話で、登場人物もどこかリアルでない上品な感じがしました。落ち着いていながら、ストーリーは不思議系ミステリーです。
謎の結末が知りたくて、駆け足で読んでしまいました。

主人公の佐保は美術館で働く学芸員ですが、昔交通事故にあって過去の記憶の一部がありません。
とある画家が描いた幻の絵が偶然出てきて、それが連作であると知った佐保は、美術評論家の榊原の力を借りて全ての絵を集めよ…

1

まるでケダモノ 小説

六堂葉月  あさとえいり 

ノリが若いっ

シリーズとして何作も続いているタイトルなので、合えば長く楽しめるたと思うのですが、残念ながら自分には合わなかったです。
まずノリがかなり若い。もっと昔の自分ならきっと楽しめたろうと思います。ドタバタコメディーという感じで、主人公をどんどん事件が襲い、息つく暇もなくて主人公が気の毒な感じです。
でもその不敏さも明るいから楽しめる、という感じですね。

医者嫌いの連太郎はかなりキザでセレブでS…

0

好きと言えない 小説

椎崎夕  あさとえいり 

「子供」と「大人」

歳の差もので義理の兄弟。最初は主人公の晴が15歳とかなりの子供です。実際中身もかなり子供ぽいんですが、辛い境遇で生きてきて背伸びをしているところ、引き取られた先の義理の兄の慶司が晴を甘やかさずに大人の意見で向き合ってくれるところ、何もかもが好みの設定でした。

最初は慶司に反発する晴ですが、彼に恋してしまいます。
最初は晴の境遇、家族の問題だったのが急に恋愛問題にシフトして、ん?という感じ(…

0

ロマンスの黙秘権~Just Trust in Our Love~ 小説

うえだ真由  あさとえいり 

家族の再生

主役(語り手)が入れ替わるこのシリーズですが、今回は准己の方。
啓が主役だとどちらかと言うと重くなる印象ですが(そちらも大好きなんですが)准己主役だと、物語がサクサク動きますね。
彼は啓に関することを除けば、気持ちいいくらいの自信家で仕事も出来るので、読んでいて楽しかったです。

お話は、准己が前事務所の同僚に頼まれて、とある大会社の重役の息子さんが起こしてしまった強盗事件を担当することか…

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告白はフルコースのあとで 小説

うえだ真由  あさとえいり 

過去が気になる

表題作と、後日談的SSが収録されています。
どちらもストーリーは悠里の目線で進んでいきます。

「告白はフルコースのあとで」
悠里(受け)は、大学時代の先輩・倫子に頼まれて、伊井(攻め)がオーナーであるレストランの経営改善をする事になります。週に一度、改善策を持っていっても拒絶される日々にストレスが溜まる毎日。そんなある日、伊井に誘われて一緒に食事をとることになり…。

前半までは、悠…

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春の探針 小説

篁釉以子  あさとえいり 

シリアスでもありコメディでもある

300ページを超えるボリュームのある文庫本なので、読みごたえがあるだろうと思っていたら、以外と内容はさらっとしていて読みやすかったです。

一人称なのでそう思うのかもしれませんが、主人公の徹がものすごく独りで百面相(?)をするキャラで、独りでお芝居のような葛藤をを繰り返します。
ものすごく泣くしものすごく叫ぶ。こんなに最初から最後まで叫びまくり、わめきまくりの主人公を見たのは始めてかも。

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