あさとえいりさんのレビュー一覧

春暁 小説

いとう由貴  あさとえいり 

狂おし~

不憫!不憫すぎる!!
10歳から20年近く囲われ、ほんのひと時の安らぐ時間も奪われて、辛くない、自分は抱き人形と思って過ごし、さらなる追い打ち追い打ちで…

最初は秋信の執着が通じないのがもどかしかったけど、島崎との画策で不器用だから優しくできなかったというか性根の問題だな…と。深の失望を思うと痛すぎました。(木馬には乗って欲しかったところですが!!)伽藍洞になってしまった深が辛くて辛くて……

1

多岐川肛門病院の秘密 小説

山藍紫姫子  あさとえいり 

やりすぎお医者さんごっこ

アノ「山藍紫姫子」先生作品。
そしてこのタイトル!ズバリ「肛門」。ドストレート。
これは読むしかないでしょう。
というわけで。

主人公は夏樹、という美少年。
設定はあらすじを見ていただいて。
そんなこんなでなぜか夏樹が患者役となって「お医者さんごっこ」が始まるわけなんだけど。
味方と思っていた堤が、夏樹の秘密をバラすぞと脅しつつ夏樹のaヌスに適量の2倍のジェルを注入し、更に栓をす…

1

春暁 小説

いとう由貴  あさとえいり 

健気な深

暗い展開の健気受。
前半の込み入った人間関係のメモ。

紗内 深 :代々広瀬家に仕える奉公人の息子。美貌が災いして10歳から秋信に囲われ幽閉される。自死もできず、所有物として心を殺して生きる。
広瀬秋信 :大店の跡取り息子 秋信の母が、男妾として深を宛がう。
  母  :父の死後、本宅で溢死。
  隆信 :秋信より八歳年下の弟。母の死後、深と兄を恨み失踪。自力で企業し、秋信から家督と深…

2

不条理な愛情 小説

成宮ゆり  あさとえいり 

・・・

伏線がいくつも貼られていて、何故か回収される結末まで萌えきれませんでした。
なんでだろう?
・・主人公が淡々として、姿勢を崩さなかったからかもしれない。
悪事の主犯が判明した際に、制裁が甘かったからかもしれない。
なんてことないように事件を治めてしまったので、物足りなかった。

不条理な:道理に合わない、筋道が通らない
自分でどうにもならない、沸いてくる恋慕の情、という意味なのかな…

0

多岐川肛門病院の秘密 小説

山藍紫姫子  あさとえいり 

タイトルからして

山藍さんと言いますか山藍先生は耽美小説の大家であらせられます。
ほんわかした部分をすべてそぎ取った様な文章で、情け容赦ないお話を展開してくださるその迫力に、何度も平伏して来たのですが。

……でも、私が山藍先生と言いますか山藍さんのことを好きで好きでたまらないのは、時折、私に向けてスマッシュヒットを飛ばしてくださるからです。
はい、大好物のトンチキ方面に!

2007年6月刊行のアンソ…

4

ロマンスの黙秘権(3) (表題作 you send me love) 小説

うえだ真由  あさとえいり 

ラブストーリー好きにはたまらないお約束!

弁護士シリーズ3巻目は、准己と啓の両視点で描かれたクライマックスです。

「you send me love」(本編)に添えられたあさとえいり先生の扉絵に思わず目を奪われてしまいました。大学時代のひとコマで、講義室で友人に囲まれている准己を離れた席から啓が見つめているシーン。ここから二人は始まっていたのかなー?なんて妄想させてくれます。

准己は啓が引き受ける相談案件にいつも不服で、新たに…

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ロマンスの黙秘権(2) (表題作 all the way~檀香梅の咲く道~) 小説

うえだ真由  あさとえいり 

視点が変わって…

うえだ先生の弁護士シリーズ、2巻目です。

どの巻から読んでもわかるように書かれていますが、ナンバリングされているので、1巻から読んだらより楽しめると思います。2巻は美人で天然気味、だけどしっかりと芯の通った啓視点です。

啓と准己が所属する田上法律事務所は、どこにも引き受け手がなくて行き場のない依頼者が最後に駆け込んでくるような小所帯。田上も啓も、採算度外視でどんな小さな依頼も引き受けて…

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ロマンスの黙秘権(1) 小説

うえだ真由  あさとえいり 

しっとりと読ませる、恋とお仕事もの

全3巻構成の、読み切りをまとめたシリーズ化作品。うえだ真由先生好きなんですが、読みたいのに限って電子化されていないのが悲しいです。本作は紙でもまだ販売されていますが、重版がかからなければ新品入手は難しくなりそうですね。

弁護士たちのお話です。ラブストーリー色が強い方が好みの読者としては、これくらいのラブ度があると萌えるお仕事BLです。かといってラブエロ全面ではなく、彼らが依頼される厄介な案件…

1

まるでケダモノ 小説

六堂葉月  あさとえいり 

ケダモノシリーズ第1弾

10作続くケダモノシリーズ第1弾です。
1作目は受と攻の出会いを受視点で。

生い立ちも性癖も平凡な受が生い立ちも性癖も特殊な攻に翻弄され最初こそ逃げ出していたが、攻の特殊な生い立ちのせいで襲われ攻に守られたり、攻の意外な弱い部分を見る内に惹かれていくお話です。

このシリーズのメインカップリングである受はとにかく男前で、攻の親族や関係者でさえも虜にしてしまうぐらいです(攻の親族や関係者…

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緑陰 たったひとりのあなたへ 小説

春原いずみ  あさとえいり 

穏やかで優しい

2000年に雑誌で前後編で掲載された作品に書き下ろしの『愛しさの名前』が追加されて1冊に纏められています。
美術界を舞台にしたちょっとミステリー要素のある作品で、その謎の部分がどう明かされていくのかが気になって一気に読めた作品でした。
ミステリーといっても犯罪が起きるような作品ではなく(でもある意味かなり近いところまでいくのですが)、ある画家の謎の作品とそれにまつわる人達に関わるミステリーです…

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