くもはばきさんのレビュー一覧

ナンバーコールを聞いたあと 協力書店限定ペーパー トップオブザワールド グッズ

色々な意味で素敵なマイダーリン

本品は『ナンバーコールを聞いたあと』の
フェア書店限定特典ペーパーです。

本編後、
鷹愛が引っ越しをするお話です。

休みの日の朝、
鷹愛の眠りを断ち切ったのは
しきりに震える音を発する携帯で

姫達のうちの誰かだろうという
手にした鷹愛の予想は外れ
店長からの電話でした。

時刻は5時45分、
2部営業の始まる間際の時間です。

面倒だとは思いつつも
毛布…

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ナンバーコールを聞いたあと 小説

くもはばき  みずかねりょう 

ナンバー1を目指して

今回は出不精でインドア生活のディトレーダーと
最近20才になったホストのお話です。

受様に一目惚れした攻様が
受様とともに彼の店のトップを目指し
受様と心と体も手中にするまで。

受様は歌舞伎町のホストクラブで
ナンバー5のホストです。

ちょっと頭の回転が鈍いので
ホストに多いキラキラネームではなく
本名の漢字変換した源氏名を名乗っています。

ある夜、
受様の入…

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ナンバーコールを聞いたあと 小説

くもはばき  みずかねりょう 

ホストクラブに行ったような気になれる

ばき先生の作品はどれも好きなのですが、こちらの作品はとても読みやすかったです。
先生の良さでもあるのですが、感情がこもっていてエネルギッシュであるが故に、少しばかり読みにくさがあったように思うのですが、こちらの作品は熱量はそのままで、すんなりと言葉が入ってきました。

ホス狂いになってしまったデイトレーダーと、20才のホストのお話で、私はホストは行ったことがないですがとてもリアリティーがあり…

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ナンバーコールを聞いたあと 小説

くもはばき  みずかねりょう 

ホストの世界がこんなに深かったなんて…!

もう最高でした!ホストの世界ってこんな熱い世界観だったの…!?と感無量です。

ただのホスト(受)に惚れた客(攻)が受けを口説き落とすストーリーと思ったら大間違いで、スパダリ攻めがラブ代という名の金で惚れた男をトップに押し上げるという愛とプライドをかけたサクセスストーリー(?)です。
攻めはもうひと目で受けに熱烈フォーリンラブし笑、受けは最初「自分をこんなに好いてくれる太客だし好感はあるけど…

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ナンバーコールを聞いたあと 小説

くもはばき  みずかねりょう 

自分が根っからの腐女子だと分かりました

初読み作家さんです。

個人的に、打算等で付き合っていた相手に、いつの間にか本気になってしまうと言う設定が大好きなのです。
まぁそんなワケで、「きっと、しっとりした切ないお話なのね!」と読み始めたんですけど。
ところがですね、予想を良い方に裏切ってくれました。

これ、めっちゃ高揚するサクセスストーリーじゃん!
しっとりどころか、真逆のめっちゃ熱いヤツじゃん!!

テッペンを取ろ…

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ナンバーコールを聞いたあと 小説

くもはばき  みずかねりょう 

特殊お仕事における愛と信頼のお話

デカイ金が行き来するホスト業界を舞台にしたお話のレビューを書こうとしているのに冒頭から申し訳ないのですけれども、私はケチくさい人間です。
そして「愛は金では買えない」なんて、書いた自分が恥ずかしくなってしまう様なことを実は思っています。
大好きなくもはばきさんの新作がホストを主人公にしたものだと知ってから「なんでまた?私、最後まで読めるかしらん……」と、ひじょーに不安だったのですが。
イケた…

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明日はきみと笑うシャラララ 小説

くもはばき  奈良千春 

長い喪失からの再生

タイトルから楽しいお話かと思っていましたが。

亡くなったひとを忘れる事が出来ず苦しんでいる片山の姿は、とても哀しく。とても苦しく。
前に進めと言われてもできない。
自分だけが立ちすくんでることもわかってて、前を見ようとする人を非難する気持ちも湧き上がって、自己嫌悪したり。
また、そんな片山の前に現れるハウスキーパーの広川のオドオド具合もかなりなもの。
後半広川の生い立ちが明かされるの…

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娼父の館へようこそ ~ω×α トランス遊郭オメガバース~ 小説

くもはばき  市ヶ谷 

こんな清々しい『オメガバースで遊郭もの』が書けるんだぁ……

最初にこの本の紹介文を読んだ時、頭の中が『?』だらけになったんです。
くもはばきさんの新刊は遊郭もので……オメガバース⁇
だって『可哀想な不憫受け』とか『運命に翻弄されるω』なんていうイメージからほど遠い作家さんだと思っていたからなんですよ。くもさんのお話の登場人物はむしろ『自分の力不足を知りつつも、苦笑しながら、困難を乗り切ろうと努力する人たち』だと思っていたんで。
そもそも『娼父』って何…

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明日はきみと笑うシャラララ 小説

くもはばき  奈良千春 

ポッカリ空いた穴の周りをグルグル歩いてるような気分。けれど温かい。

関西には馴染みがあるので読むのは苦労しなかったですが
文字数が多くて思った以上に読むのに時間がかかりました。

しかし、
世界観にドップリ浸れました。
だからか、ずっと悲しかった。

読んでる間中、ずーっと寂しい気持ちでいっぱいでした。
ポッカリ空いた穴の周りをグルグル歩いてるような気分。
でも温かさがあります。
温かいけど寂しい。
寂しいけれど温かい。
亡くなった人への想…

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ガンダーラにはまだ遠く 小説

くもはばき  たらつみジョン 

前作、明日はきみと笑うシャラララも読んでくれ

表紙の三蔵の笑顔が印象的な本作は、中国から徒歩でインド入りする深夜バラエティ番組の話。
電波少年とか、水曜どうでしょうが好きな方にはお勧めしたい。

くもはばき先生の本は、BLにしては地に足就いた作風で、リアルなのが気に入っています。

深夜番組で視聴率二桁取るのは難しいのでは…などと思いつつも、そういえば電波とか水曜とかはそういうバラエティ番組だったよなあと思いラストの展開も頷けたり、…

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