華藤えれなさんのレビュー一覧

義弟の渇望 小説

華藤えれな  サマミヤアカザ 

脳内がアラスカに小旅行しました。

華藤さんは自分が表現したいと思う国や景色、情景描写が本当にうまい。
特にそれが海外だと際立っていると思う。
読み手を、その国のその場所や空間にあっという間に連れていってくれる。
そして特に華藤さんが力を入れているであろう場面や思い入れがあるであろう所に至っては、景色・情景が登場人物の心理状況と見事にシンクロしてくるのである。

好みの問題があるのだけど、私は華藤さんの海外モノが好きで今…

3

スレイヴァーズ グレイス 小説

華藤えれな  雪舟薫 

シリーズの集大成です。

気高くて麗しい、正に貴公子という存在の柊一。誇り高く、努力を惜しまず、自分の立場や肩書きに胡座をかかずに真っ直ぐ前を向いて歩く姿は、どんなに冴木に凌辱されようと、決して汚れない。。

冴木はそんな柊一さまを眩しく見ているからこそ、どうしたら対等になれるのか、どうしたら認めてもらえる男になれるのか。。と、頑張って来たのだと、シリーズを振り返って、しみじみ思います。

柊一さまが事故に遭った時…

6

義弟の渇望 小説

華藤えれな  サマミヤアカザ 

生まれる前から好きだった

題名からもわかるように激しい執着愛。
そして、義兄は散々理不尽な目にあいながらも、自分の身を削りながらも救命医の仕事に情熱を燃やす不器用な人、
ビッチ設定でもあるのですが、なんだかかわいそうになっちゃいました。
ここまでになりながらも、それでも鬼のように仕事をこなすなんて(涙)

横浜方面の大病院理事の息子と母親が再婚したために、そこの家の息子になった那智。
しかし、それは母親を早くに…

3

義弟の渇望 小説

華藤えれな  サマミヤアカザ 

幼い日の約束を信じて

健気な年上義兄の受け様とそんな受け様を生まれる前から好きだったと言ってる
年下執着攻めの義弟との幼い日の事件が切っ掛けで救命救急医の路へ進み
父親からの妨害を乗り越え自分たちが目指す道を切り開き共に生きる二人を描いた作品。
義兄弟ものですが、連れ子同士の再婚なので禁忌感はあまり感じない。
ただし、子供だった受け様の生い立ちが可哀想で、義父も実母も頂けない人種。
そんな受け様の生きる希望が…

2

眠れる森 発売記念ペーパー グッズ

ディアナに許しを願う

本編後、攻め様の婚約者だったディアナの墓参りに二人で行く事になっていて、
受け様はディアナの分まで攻め様を幸せにする事を誓う事を報告しようと決めている。
でもディアナのお墓がある森は夜は絶対に入ってはいけないとされる場所。
入れば精霊に殺されてしまうと言われているのです。

そんな時に、夜の窓の外に攻め様が森に入っていくところを見た受け様はビックリして
精霊に見つかると慌てて攻め様をつ…

3

「愛のマタドール」ご購入特典・書き下ろしペーパー グッズ

受け様エプロン萌えするの巻?

本編後の二人の甘い一コマショートですね。
傲慢なのに甘い攻め様、萌え萌えしちゃいます、それに受け様が無自覚で
攻め様を挑発してるのも、愛されている弊害なのかと思ってしまう。
イケメンは何を着ても何をしてても様になるって内容で、受け様の為にパエリアを
作ってる、それもエプロン付けて、受け様は密かに闘牛士としての攻め様との
ギャップに、萌え萌えしているんです。
そして攻め様が差し出してくれ…

3

「愛のマタドール」ご購入特典・書き下ろしペーパー グッズ

マントをエプロンに、ムレータを鍋に持ち替えたマタドール♪

本編後の甘い後日談。
イケメンマタドールは、その持ち物をキッチン用品に変えても様になるようでw
そんな彼を感心しながら見つめているのは、まともに料理ができない颯也です。
しかし、サングリアを作るそんな愛する人の指先に、昨晩の官能の場面が蘇ってしまう。
赤ワインにまみれながらのエッチってーーー!!
すっかりユベールは颯也に執着をしているようで、
外面はストイックを装っているくせに、颯也に…

4

愛のマタドール 小説

華藤えれな  葛西リカコ 

愛とは生への執着となる

闘牛士×神父。
う~ん、、これも華藤さん作品の鉄板職業ですが、まさかの組み合わせ!
常に死と隣り合わせの闘牛士と、人の生き死にに寄り添う神父だなんて因縁すぎる関係で、ワクワクしておりました。
スペインの、その状況描写がいつもの如く目の前に浮かびます。
ジリジリと暑い太陽に乾いた風、アンダルシアの大地に広がるヒマワリ畑。
セビーリャの柑橘の匂い。
そしてなにより、闘牛士が牡牛と対峙するそ…

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愛のマタドール 小説

華藤えれな  葛西リカコ 

無自覚で愛を希う死神に取り付かれ攻め様

闘牛好きの作者が贈る、熱狂的な闘牛の世界と、生と死、過去と未来、そんな感情が
この1冊に詰まっているような作品だったように感じます。
作者の闘牛ものと言えば、新しいところで、今年の初めに発売された作品も思い出す。
既刊の「神に弄ばれた恋」も闘牛のお話で、ムービックから発売になっているので
まるっきり別物なのですが、今回の作品には実はその時の主役のサタナスもちらっと
出ているのですよ。

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眠れる森 小説

華藤えれな  いさき李果 

無邪気な子供が食べた禁断の果実

とても切なくて痛ましい内容が中盤以降まで続くストーリーでしたね。
主役である受け様が無垢な心を持っている天使みたいな感じなので余計に痛さを感じる。
それでも、最後はおとぎ話の童話のように受け様が幸せになるので救われる感じです。

内容は、事故で12歳からの記憶を無くし、マフィアに借金がある為に男娼として
一人で働きながら暮らしている受け様。
年齢は20才になっているけれど、8年前の事故…

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