華藤えれなさんのレビュー一覧

硝子のギムナジウム 小説

華藤えれな  サマミヤアカザ 

あっさり

表紙がきれいだったので、手に取りました
華藤さんを読むのはひさしぶり
異国情緒あふれる外国物だったんだけど、閉鎖的は寄宿学校が中心だと、こんなものかな、と淡々とはじまり、中盤以降、どとうの展開?
終始、一歩引き気味で読み終えてしまいました
愛とか幸せとか、若い子たちが言い合ってると、本人はどんなに真剣でも薄いなあ、とか思ってしまったのは、読み手であるこちらが醒めすぎてるせいかもしれませんが…

4

フリージング アイ 小説

華藤えれな  雪舟薫 

大好きな二人

スレイヴァーズシリーズのスピンオフの新装版。旧版を読んだのはだいぶ前になりますが、大好きな作品です。

あらすじ:
大手商社のエリート・早瀬(受け)は、社内弁護士の若宮(攻め)から突然の告白を受ける。
現在準備中の裁判に若宮が勝てば彼と付き合うよう、約束してしまい…。

前半の表題作は、二人が付き合い始めるまでの話。
後半の「Calling Eye」は、早瀬の故郷・京都での話となりま…

8

硝子のギムナジウム 小説

華藤えれな  サマミヤアカザ 

「硝子」で「ギナジウム」!

ギナジウム
この言葉だけでも、お耽美なキラキラが降り注いで来る感じなのに、その上更に「硝子のギナジウム」
「硝子」よッ!
「ガラス」じゃなくて「硝子」
それに、また、サマミヤさんの先端細い系の幸薄げなイラストが似合っているったら!

ヨーロッパで、貴族で、寄宿舎!
おまけに、バレエに、乗馬に、ロシアマフィア!
こういう、お耽美の盛り合わせと華藤えれなさんって、ほとんど伝統芸能の域で…

6

硝子のギムナジウム 小説

華藤えれな  サマミヤアカザ 

ロマンスと退廃美

華藤えれなさんの新刊は、ザルツブルクを舞台とした退廃的かつロマンチックな作品。

舞台はザルツブルクの全寮制男子校。
主人公はウィーン貴族で、日本人の血を引く奏斗(受け・18歳)。
ロシア貴族の末裔で編入生のロジオン(攻め・21歳)と仲良くなるも、彼には秘密があり……

奏斗は日本人の母を亡くし、継母に苛められて育った可哀想な青年。
東洋系の見た目にコンプレックスがあり、学内では人一…

10

硝子のギムナジウム 小説

華藤えれな  サマミヤアカザ 

いろいろな芸術が織りなす世界観

感想としては、語彙力があまりないのでどう表したらいいか悩んでしまうくらい、自分の言葉でこの本の世界観を壊すのが恐ろしいです笑。

私は普段、ほのぼのハッピーエンドものばかりを読むのでこういった切なさ全開のものは初読みでした。
BLというジャンルの文庫で泣いたのも初めてでした。
主人公2人の置かれた立場が読むには辛すぎるものがあり、何度読み進めるのを躊躇ったか分かりません。
でも、読み終わ…

9

密命 コミック

華藤えれな  十月絵子 

設定も絵柄もとてもツボなのですが

本屋さんでお見掛けして、華藤さん原作のコミックということで手に取り、そしてあまりの表紙の美しさに表紙買いしました。内容はすでに書いてくださっているので感想を。

現代のロシアが舞台、というところにまずびっくり。
そして、主人公・イヴァン(受け)が軍人であるのと同時にスパイという設定にも。
なかなか思い切った設定だなと思いつつ読み始めました。

とにかく絵柄がとても綺麗。
イヴァンの軍…

6

黒と白-blanco y negro- 小説

えすとえむ  華藤えれな 

闘牛士兄弟の物語

えすとえむさんと華藤えれなさんの合同誌で、闘牛シリーズの関連作。
漫画と小説が交互に綴られます。

正闘牛士ながら戦績はパッとせず、自らの才能に限界を感じているミゲル。
夜な夜な牛のように男に犯され、性欲を発散させることで自己を保つ彼は、自身に憧れる10歳下の弟にも引け目を感じています。

ある夜、どこか弟に似た風貌の弁護士・ホアキンと一夜を過ごし…というのが小説一話目のあらすじ。

3

あなたは僕を愛していない 小説

華藤えれな  小山田あみ 

ミハイル(攻め)のキャラが。。

あらすじから。

医師同士、留学先のオーストリーの医師、ミハイルと恋仲だった海棠だが、帰国とともに分かれてしまう。
日本では実家の病院を継ぐために、ゲイであるにも関わらず結婚させられそうになるが、事故に遭い執刀出来ない体となってしまう。忘れられない恋人に会いに、単身渡欧するが、ミハイルは冷たく、弟を愛しているから君は愛せないとつきはなされてしまう。

このミハイルがとにかく冷たいので、愛…

3

愛のマタドール 小説

華藤えれな  葛西リカコ 

父親世代の物語と併せて読むことをお薦めします

闘牛シリーズ2作目は、闘牛士×神父見習いで年下攻め。

攻めのユベールは、頂点に立った瞬間死ぬ、彼を愛した者は命を落とすとの予言を受けたいわくつきの闘牛士。
傲岸不遜ながら、生い立ち故の影ある佇まいにどこか儚さを感じさせる人物です。

受けの颯也は、元は日本で刑務官として働いていた人物。
少年鑑別所で知り合った青年が颯也に依存するあまり目の前で自殺してしまい、それ以来聖職者として禁欲生…

7

神に弄ばれた恋 ~Andalucia~ 小説

華藤えれな  朝南かつみ 

生と死と情念の世界

華藤さんの闘牛シリーズ、記念すべき第1作目。
故・朝南かつみさんが挿絵を手掛けられた貴重な一冊でもあります(続刊の挿絵は葛西リカコさんが担当)。

「魔王」と呼ばれるヒターノ出身の闘牛士・サタナス(年上攻め)と、彼のパトロンで元貴族のアベル(受け)の主従・下克上モノ。

物語は、ある事件で刑務所に入っていたサタナスが出所したところから始まり、その後アベルとサタナスの子供時代へと遡ります。…

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