花郎藤子さんのレビュー一覧

黒羽と鵙目 5 小説

花郎藤子  石原理 

鵙目は巻を追うごとに流されやすくなっていると思う。

巻頭折込両面カラーがなくって普通のカラー扉のみなのは
少しさみしい5巻。

刑事の男鹿と男夫婦を演じることになった鵙目w
前田は、前田で相変わらず気持ち悪くてwww
・・・そう、前田が本当に気持ち悪いんですよ。
ちょっと性別があやふやになりそうなハーフの美青年なのはわかるけど
石原理さんのイラストでは、顔がはっきりと描かれることがない。
どうにもつかみどころのない前田。
じとーー…

3

黒羽と鵙目 4 小説

花郎藤子  石原理 

自分の中の鵙目の男気が少しブレてきました。

1巻から3巻までを振り返ってみよう。
前田孔明は、女性的な美しさを持つ色素の薄い美青年で
高校時代に同性の先輩に犯され、傷ついた気持ちをぶつけようと火炎瓶作ってて
運悪く負傷者がでてしまう。
なぜだか止めに入った鵙目が
前田の罪をかぶって少年院に入ってしまって
鵙目は自分のことを恨んで仕返しにくるんじゃないかと思って
鵙目を刺し殺しにきちゃった男だったわけですが
気がついたら、前田…

2

黒羽と鵙目 3 小説

花郎藤子  石原理 

アクの強い登場人物ばかりが、ひしめき合いながらも 絶妙な狂想曲を奏でる作品

3巻は、隠しとおしておきたかった姉に
黒羽との関係がバレていることがわかってしまうんです。
シスコンの鵙目にとって、自分でも気付かないほど
ダメージが大きく、黒羽との関係について揺らぐ自分に自己嫌悪するw

とはいえ鵙目のまわりには
鳩子の父の手駒の刑事、男鹿が現れたり
前田は相変わらず鵙目に夢中だし
鳩子もマサルも、まだまだ手がかかる子供で
逃げ場にしたいしずかの気持ちもわから…

5

黒羽と鵙目 2 小説

花郎藤子  石原理 

「いいから、黙って買って読め。いい思い、させてやるぜ?」という黒羽の言葉に嘘はなかった!

鵙目は、誰よりも幸薄い姉を愛していて
鵙目は、しずかを恋人にしていて
鵙目は、鳩子を娘のように大事にしていて
鵙目は、前田を放っておけなくて
不良少年のマサル
マサルの兄でホストの安藤
前田の猫たち・・・

鵙目という男にはいろんな人間がぶらさがっていくんだけど
黒羽という男は、それら全部いっさいがっさいと鵙目を
丸ごと抱きかかえてしまえる器のデカイ男なんですよ。

ヤクザ…

5

黒羽と鵙目 小説

花郎藤子  石原理 

2、3行に潜んだ凶器な愛の営みに痺れましたv

いきなり誘拐監禁される鵙目。
誘拐主犯は、ヤクザの組長となった黒羽。
ふたりの関係は、少年院まで遡り・・・現在に至る。

女みたいに綺麗な顔した鵙目だけども
腕っ節と男気がある受けなんですよ。
おそろしい野獣の黒羽は、鵙目に執着しつづける。
最上の男が惚れるのは、最上の男なんだよねv

花郎藤子さんの本を読んだのは初めてです。
すごく文体がクール!
2、3行に潜んだ凶器な愛の…

6

寂しい金魚 小説

花郎藤子  佐々成美 

凄絶

ヤクザの裏取引に巻き込まれる高校教師。組の幹部に拉致られて軟禁されてしまいます。

その組幹部、新堂九郎は裕福な代議士の家に生まれたのに、妹に性的虐待を繰り返していた、モンスターのような父親を11歳の時に殺してしまうんですね。
父を今でも憎んでいるばかりか、父の虐待を許した母親のこともひどく憎んでいる。
でも、あまりにも長い間続く憎しみはほとんど執着のようになっていて、ひどく乾いた、静かな…

6

セントエルモスファイア 小説

花郎藤子  円陣闇丸 

エルロイ大おばさま?

大好きなお家ドロドロ!

まぁ結局そのドロドロを生み出してるものって、
いつだって性欲or金なんですが(^_^;)
この物語の舞台、河村家も例外ではありません。
その手の問題からバランスを崩し、今は借金まで抱えちゃってる没落旧家です。

そのお家の現当主が、主人公・河村和彦(受け)です。
でも彼は、妾腹の子。
兄弟に妹がいますが、
この妹は正妻の子で血は半分繋がっていないんです…

0

セントエルモスファイア 小説

花郎藤子  円陣闇丸 

サスペンス>ラブ

1998年にビブロスより発行された作品の新装版です。(過去にも読んだ記憶があるんですが、記憶に残っているのがお婆様が燃えるところだったりして・・・)

借金まみれの没落した名家の跡取りで、翻訳家として家族を養っている河村は、子供のころ両親の入水自殺現場を目撃し、プライドの高い祖母には厳しく育てられ未だに手綱を握られており、腹違いの妹にはほのかな恋心を抱いているのに、親友の不動と体の関係を持ち、…

1

禽獣の系譜 上 小説

花郎藤子  石原理 

せつなくて、涙なくして読めません

「黒羽と鵙目」でおなじみになる前の、こっちが元キャラです。
こっちには、お笑いは一切ない。切なく、切なく、切なく・・最後まで心臓をわしづかみのままです。
もうハードなやくざな世界です。はるは、「黒羽と鵙目」よりもこっちが好きです。主人公烈が思いを寄せる人が黒羽周次です。
組をつぶされるところを、関東の広域暴力団の傘下に入ることを勧め、烈のために組の名前を残そうとしてくれる黒羽。やくざな癖して…

5
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