花郎藤子さんのレビュー一覧

禽獣の系譜 上 小説

花郎藤子  石原理 

読者に媚びない展開

電子書籍版を購入。
『黒羽と鵙目』を読破後に関連作品のこちらが気になり手に取りました。

電子書籍ということで、あとがきがないので、こちらの作品と『黒羽と鵙目』とがどのように繋がってるのがわからず、???状態。
この作品に出てくる黒羽と鵙目の子孫が、『黒羽と鵙目』の二人なのかな??
それとも、世界観(名前)が同じというだけで全く違う話なのでしょうか??

こちらは、「神」評価です。

2

黒羽と鵙目 1 小説

花郎藤子  石原理 

脇キャラウザい→最後には慣れた

気になっていたものの10年前の作品ということと、長編ということで手に取るのを躊躇していましたが、フェアで割引されていたので思いきって9巻まで大人買い。

1巻から9巻、まとめての感想です。
1巻で文章の雰囲気や、思わせ振りに匂わして最後まで書かずに読者に想像させるという話の運び方にようやく慣れ、
2巻で話の世界に浸かる事ができ、
3巻からは脇キャラがウザくなってイライラし始め、
4巻か…

6

黒羽と鵙目 1 小説

花郎藤子  石原理 

花郎作品は全体に痛い

花丸Blackですからそういうシーンはあるのですが、個人的には萌えるより痛い!
なにせ恐怖の男たちを書かれた花郎さんですので…
でも他の作品よりも、まだこちらのシリーズは抑えめなのかもしれません。
ただわたしは比較的可愛らしい受けの方が好きなのでもともと合わないので仕方ないのですが、冊数がけっこう出ているシリーズなので試しに購入してみました。

友人の罪を被り少年院へ入っていた鵙目と、学…

6

禽獣の系譜 下 小説

花郎藤子  石原理 

意外な展開の連続

周次のもとで一緒に生活をするようになった烈。
大学にも通いはじめ、弱い自分を変えようとの努力もありだいぶ成長したように思えました。

周次も烈を大事にしてはいますが、それが慕情なのか家族としての愛情なのかは最後まで分からずじまいでした。
でも、どちらであっても烈にとっては周次が傍にいることに意味があったのだと思います。

最後にとった烈の行動の良し悪しはあれど、烈がどれほど一途に周次を…

1

禽獣の系譜 上 小説

花郎藤子  石原理 

重厚感のある作品

本作品は裏社会で生きる男たちの強さや孤独、覚悟といたものが静けさの中で淡々と描かれていて、今まで読んだ893ものとはまた違う重厚さを感じる作品でした。

戦いという荒々しい場面でさえも、何とも言えない静けさ(暗さ)がまとっていて、そこが逆によかったです。

作品は北日本一帯を支配する木賊組の跡継ぎとして生まれた烈を中心としたお話し。
組長の息子でありながら893には全く向かない気弱な性格…

2

鬼火 ホラー競作集 小説

花郎藤子  吉田珠姫  峰桐皇  美樹静  波津彬子 

神評価をつけたいところなのですが

とても読みごたえのある短編集でした。
これ一冊で長時間かなり楽しませてもらいました。
タイトル通り、ホラーをテーマにしたBLで、どの作品もしっかりしていて面白い。一つ一つがどれも引き込まれるストーリーでした。
お話として楽しめたという意味では神評価でも遜色ないのですが、萌えたかどうかというと萌えを重視では書かれていないと思います。
そういった意味で星4評価にしました。

「七番目の恋人…

2

ウルバンの月 小説

花郎藤子  佐々成美 

続編希望!

電子書籍版を購入。
表題作の「ウルバンの月」、その4ヶ月後(?)を描いた「死者の肖像」が収録されています。

あらすじから受けた印象とはちょっと違いました。
もっと、攻めと受けの関係が物語の中心の、ドロドロとした陵辱ものかと思ったので。

あらすじで思わせ振りなことを書いているわりには二人の関係はあっさり落ち着いてしまって、肩透かしな印象。
(なんせ、ドロドロ好きなもんで……)。

2

セントエルモスファイア 小説

花郎藤子  円陣闇丸 

硬派な昼ドラ系BL

 花郎先生らしい硬派な昼ドラ系BL小説でした。

 河村は、旧家に生まれ、そこに縛られて生きる人間。
 広さだけはある家に、偏屈な祖母と、母親の違う妹と通いの家政婦と……たった三人で生活をしてきた河村。
 彼はそんな中で、妹へと歪んだ想いを持ち、また家に居着くような形になってしまった親友・不動との関係も歪ませてしまっていた。

 河村は不動と、友情を越えた体の関係を持ってはいたものの、…

1

ウルバンの月 小説

花郎藤子  佐々成美 

ウルバンは盂蘭盆会から

ただいま独り花郎さん祭りです。
『恐怖の男たち 1』を読み、続きを待つ間こちらを読みました。
これは実はちょっとオカルト(霊関係)。
と言っても、怖いとかそういうことではありません。
ただ、その件に関しては本編のラストちょっと驚かされました(苦笑
その辺りも後半の書き下ろしで解決されていて、モヤモヤ感もなく纏められています。

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受けは両…

6

恐怖の男たち 1 小説

花郎藤子  竹田やよい 

JUNE時代の大作

花丸文庫の無料お試しで読んだことがきっかけで、手に取ることにした作品です。
表紙が印象的なので知ってはいましたが、JUNE時代の作品(これは'97年。同人誌先出で、それはもっと前です)なので躊躇しておりました。
ただ、読むと凄かった!
無料である程度読ませてくれてありがとう、花丸さん。

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受けは特出した美貌の傭兵で、無口で感情をほ…

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