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7/7(合計:69件)
小松
やまいも
ネタバレ
しっとりした余韻の残る短編集でした。 表題作の舞台は海辺の田舎町。 ルーティンの続く閉鎖的な田舎から上京を目指す主人公と、 地元で豆腐屋を継ぎ居残ることを決める親友。 別々の道を選ぶ動機が、互いの存在に起因しているんですよね。 “君がうちの豆腐を美味しいと言ってくれたから。” “何でもできるおまえに少しでも近づきたかったから。” “親友→主人公”の一方通行の片想いで帰…
ナポ
小松さんの初コミックスです。 しがらみやトラウマ。誰もが抱える心の苦い部分を描きつつ、傍に寄り添う温もりや、溢れる言葉が大人になきりれない彼らを包む。 時には優しく、時には明るく、そして切ないまでに温かい。そんな短編集です。 【それから、君を考える】 『俺、やっぱりこの町が好きじゃない』 何もない田舎町で生まれ育ったタカシ。 退屈で惰性的な日常しかないこの町。いつかは自…
冬草
あがいてもどうにもならない現実にやり切れなさを感じながらも 最後には自分でいることを選ぼう 君がそこにいてくれるのならば― そんなメッセージが込められているような 胸を突く切なさに溢れた、珠玉の短編集。 自分が十代の頃に抱いていた劣等感、焦り、悩み、 そんなことを思い出しながら この、脆く繊細だけれど しっかりと現実世界に生きようとする男の子たちの物語を読みました。 …
snowblack
ちるちるの記事で取り上げられていて、 表紙の美しさと、含蓄のあるタイトルにに惹かれて購入。 結果は期待を裏切らない、短編集でした。 全部で4編。 どれも高校生同士を主人公にした作品たちは、 ただ可愛らしく甘酸っぱいのではなく、 若く青い果実の苦味を感じさせる作品。 絵にしても設定やセリフにしても、とりわけ斬新さがある訳ではないが、 どの作品も、若さゆえの真摯なひたむきさ…
RiLi
【それから、君を考える】本当にせつない。 そんな言葉を言われて送られたら考えない訳がないじゃないか! 短い物語の中に彼等の思い出がつまっていて、本当に最後の電車の中で彼の事を考えたんだろうなぁって。 2人に未来があることを想像できれば、考え方によってはハッピーエンド! 最後の最後でタイトルを回収していてストーリーすごく上手!
macy
読んでまず、作者さんは相当頭のいい人なんだろうなという印象を受けました。ストーリーに無駄がないし、文章が普通なら普段思いつきもしないような単語だったり表現だったりをされていたので、初めてのコミックスだけど、デビューコミックスでありがちなストーリーの不自然さは全く感じなかったです。 全体的に切ない系のお話が多かったのですが、間にコミカルなお話も挟まれていたのでバランスが非常に良かった。バッドエ…
minmo
この作家さんの初商業コミックス、発売をとーっても楽しみにしていました! 私は表題作の「それから、君を考える」が1番好きです。 結末的に苦手な方もいるかもしれませんが田舎の高校生2人を等身大に描いていて、ストーリーもキャラクターもすごく素敵です。 受けが閉塞感を感じている小さな町。 そこの夏の風景、冬の風景、2人が過ごす季節ごとの美しさを読者は読み進めていく内に意識しなくても見ているので…
まめ太
表題作のそれから君を考えるは泣きそうになった 後3ヶ月で好きな大好きな愛しいタカシは東京に行ってしまう あの教室でのシーン くじけそうになった時「大丈夫」と言ってくれたヤスの言葉を思い出すシーン ヤスがタカシに告白するシーン そしてラスト!! 短編集でここまで心打たれる作家さんは知らないです(私は) 三次元女子超こわいって話は笑いました(笑) …
江名
短編集でここまで心打たれる本は初めてかもしれません。 4作品が収録されています。 切ない余韻が残るハッピーエンドじゃない話も、 ちょっとバカっぽくて可笑しい、でもキュンとくる明るい話も、 シリアスで現実的な題材の、夜明けの光があたたかで感動的な話も、 どれもこれもそれぞれにとてもよかったです… キレイ過ぎないアナログなタッチも、 話に説得力と現実味を出していて、雰囲気があ…