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溝口彰子 中村明日美子
ふばば
ネタバレ
BLに関しての論文。 著者はオープンリーレズビアンで、ジェンダーやセクシュアリティー面からアートやカルチャーを研究している溝口彰子氏。 内容は、溝口氏が体験的に読んできた書物/マンガ/BL等々を、セクシュアリティー論的に再び読み解き、「BLなるもの」を体系的に再構築する、的な一冊だと思う。 溝口氏と私個人は、おそらく世代的には同じ?いや私の方が年上かな。 というのは、溝口氏が自らのレズ…
よっちゃん456
腐女子というものは”つづ井さん”のおっしゃるように十字架を負って生きている。裸の男同士が絡み合う漫画や小説を買う時、子供の時から慣れ親しんだ作品を脳内でBLに変換してしまったとき(かくいう私はクレヨンしんちゃんのしんかざに目覚めた)、我々は真剣に自己嫌悪に陥る。なぜ、BLを求めてしまうのか。それでも私たちはBLを愛することを止められない。 それはなぜなのか。 その理由が知りたくて、この本を購入…
fandesu
前作の「BL進化論 ボーイズラブが社会を動かす」が大層面白く、友人達にも評判が良かったので購入。おなじみの本屋さんにはあと一冊しかなくて、レジで店員さんに「この本、よく出てるんですよ。もっと注文しておこうかな?」と声をかけられたので「あくまでも個人的見解ですが、売れると思いますよ」なんて言ってしまいました。次行った時に沢山積んだままだとちょっと困るけど…… 前作は圧倒的に論文が多いですが、今…
maruchan
ずっとべったりではないけれど、BLという言葉なんて無く「やおい」「耽美」「June」etc…と言われていた時代から、同性愛を扱った作品を読んできた世代である私にとって、著者の通ってきた読書遍歴は被る部分も多いので「そうそう!」と膝を打ちながら楽しく読みました。 特に自分が仕事の状況その他のせいで、こういったジャンルから離れていた時期(と言っても、その間も完全にノータッチだったわけではありませんが…
bonny
BLを徹底的に個人の趣味として享受している者にとっては、とても考えさせられる一冊でした。これ、論文なのですよね。BLの恩恵に与っている今のわたし達が、いつの時代の、どの作品との出会いから、この密かな楽しみを手に入れてきたのか。世代によって多様化するBLに抱く個人的な「持論」を俯瞰してみるには大変有用な著書で、例証のためにとりあげられている小説や漫画の作品群を辿るだけでも、BL史の全体像を掴むことが…