花川戸菖蒲さんのレビュー一覧

竜神の花嫁は蜜戯の褥で乱されて 小説

花川戸菖蒲  山田シロ 

山の神様の世界の描写は素敵なのですけど

「幾億万の歳の差も」の続編です。前作で描写不足のように思えた「お山」や神の世界のことが補足されているように思いました。しかし、祥さんの家のことなどはやっぱり半端に投げたまま放置している気がします…。バレないように二重生活…成り立ってるのかなぁ?

そして、今回登場の蛇の神様・清瀬と祥さんの友人の叶英さんのカップルは…やっぱり釈然としないものが残ります。いわゆる「割れ鍋に綴じ蓋」の組み合わせ…と…

0

幾億万の歳の差も 小説

花川戸菖蒲  山田シロ 

和風ファンタジーは良いのですが

良家の子息として生まれたものの不遇な青年と神様の愛。

自己主張をすることを知らぬまま育った青年と青年を見守る山の神という設定や、舞台設定などは良いのですが、「現世は捨てても良い」という覚悟を決めたはずなのに、(なんだかんだの末)現世に戻ってみると都合の良い龍宮城設定で1日しか経ってないとかいうのは、ちょっと肩透かし感。どうせなら、現世の家とのアレコレをきっちり片付けるなり死んだことにするなり…

0

視線の刻印~恋に堕とされて~ 小説

花川戸菖蒲  みずかねりょう 

自分を見誤っては「いけない」!?

自分のことをタチだと思ってきたけど、潜在的にネコでM属性のかわいい系サラリーマン・巡さんを、上から目線のバリタチイケメン・樫原さんが意地悪く調教するお話しでした。調教の決めワードが「○○しては"いけない"」。これを聞かされると巡さんは、腰が砕けちゃうんですよね。

この作品はコロコロと視点が変わる(半)一人称で進行します。今、誰の視点なのか?と迷うようなことはありませんが、…

0

愛という果実 小説

花川戸菖蒲  水貴はすの 

ちょっと評価が難しー

見た目が良くて仕事も出来るトップセールスマンの大志と、見た目は美しいけれど中身は男らしくいガテン系のエンジニア・朔の二人の同僚カップルのおはなし。一見よく出来た男である大志は、複数の女性と付き合っていて、更には朔とも付き合っていているのだけど、その理由が、"エリート男の傲慢"といったものではなく「どちらも選べない。どちらも好き」だから。

そんな「中身が子供」な大志を、朔が…

0

生活部へようこそ! 小説

花川戸菖蒲  梨とりこ 

どっちかというと 腹黒エロ王子 × うぶうぶ ややコミュ障気味な豆柴

懐かしい。自分の高校時代を懐かしく詳細に思い出せる一冊でした。
滴り度合は低く、やや長いなあ と弛んでしまったところもあったので
萌でお願いします。
高校生活がとても懐かしいわ!という方にはとってもオススメ!
(おかしい、高校生ものなんて けっ なはずだったんだけどなあ・・・)

そもそもとりこ先生の挿絵目当てでget。
表紙のイケメンの流し目の威力抜群だし、
おめめくりくり豆柴状…

2

生活部へようこそ! 小説

花川戸菖蒲  梨とりこ 

再読して行間を楽しもう

二見シャレード文庫では2番目に長い作品らしく、お話としては読みごたえ満点の作品です。
春に健太くんが入学してから学園祭が終わって秋までのお話で、学生時代を終えた人が読むとキラキラとしたまぶしさやノスタルジーを感じる仕上がり、学生の皆さんも何かしら活力を受け取ってくれたらいいなと思います。
さて、この作品ですがお話の経過期間がそこそこ長い,イベント毎は逐一描写される,登場人物が内容の割にはやたら…

4

生活部へようこそ! 小説

花川戸菖蒲  梨とりこ 

高校生活満載のキラキラした1冊

『あー懐かしい!』と、何度も思い出してしまうキラキラ青春ラブストーリーで。
高校生って初々しいけども好奇心旺盛だったり、悪いことだと分かっていても止められなかったり、感情を上手く発散出来ずに当たり散らしたりと…自分が経験してきた事を改めて読み返してる感じがして、本当に懐かしく感じました。

受けさんの健太が、ひたすらに可愛い!
なにこの子!?と、何度も思ってしまうほどの無知で天然で素直で謙…

4

生活部へようこそ! 小説

花川戸菖蒲  梨とりこ 

ひたすら高校生活の描写

中学でボッチだった反省を胸に高校に入学した健太(受け)。しかしボッチ少年は場所が変わってもボッチ。友達ができないことに焦りを感じていると、上級生から「生活部」へと勧誘される。その部にいた白鳥(攻め)に構われるようになり、うれしい健太だったが…。


高校二年生×高校一年生という、昨今小説ではなかなか見かけない年齢の低いカップリングです。
作者の花川戸さんは、時々問題作というか意欲作というか…

3

生活部へようこそ! 小説

花川戸菖蒲  梨とりこ 

ボッチの受けがイケメン先輩に恋をして…

あらすじ:
高校入学を機に脱ボッチを目指すも、シャイな性格故なかなか友達ができない健太(受け)。
知り合った先輩に誘われるまま生活部に入部し、部員の白鳥先輩(攻め)と仲良くなるが…

ボッチ体質の健太の悩みがなかなかリアル。
友達が欲しいのになかなか積極的に動けなかったり、仲良くなった白鳥先輩のことを独り占めしたくなったり…と、慣れない人付き合いにアレコレ悩む姿がいじらしいです。

4

それは初恋すぎるでしょう。 小説

花川戸菖蒲  ウノハナ 

恋愛だけしなかった二人

少し読み進めるまで35歳同士のお話とは思わず(表紙イラストの感じから25歳ぐらいかなと思っていたので)、序盤は二人のくたびれ感に少々慣れない感じがしましたが、やがてその雰囲気がクセになり、最後まで楽しく読むことができました。

迪(受)視点:阿川(攻)視点=7:3ぐらいの分量で書かれています。二十年来の親友である阿川に感じている特別な気持ち…言葉にすれば「恋情」になってしまうそれを持て余す迪の…

2
PAGE TOP