火崎勇さんのレビュー一覧

椿の下で 小説

火崎勇  佐々木久美子 

舞台設定はおもしろいのですが

絵師さん買い。
火崎さんは好きだったりそうでもなかったりと個人的に浮き沈みが激しい作家さんなのですが、残念ながら今回は後者でした。

ラブホの受付が舞台という変わった設定で期待して読み始めたけれど、それはそんなに重要じゃなかった。
雄弁ではないけれど優しくて少し過保護な年上の幼馴染みに片思いしている主人公。だけど、彼にはずっと忘れられない女性がいるらしい……そんな主人公の葛藤がメイン。なん…

0

十の願い 小説

火崎勇  三池ろむこ 

ありきたりなのに良い

火崎先生のお話は初めて読みました。
読みやすい文章で、とてもサクッと読めて、どんどんページが進みました。

主人公、乃坂の視点で物語は語られます。
両親から愛されなかった過去のせいで、我侭になることに怯えている様子を見た養父が与えた、十の願いが叶うというノートを中心にお話は進みます。

乃坂が願いを十に留めておかなければいけないという葛藤がとても
いじらしくて心苦しくなります。
凄…

0

微笑う唇 守る手、襲う手番外編小冊子 グッズ

無邪気な誘惑

本品は『守る手、襲う手』の
通販書店限定配布の特典品になります。

本編で計画されていた同居を巡っての
受様の奮闘記になります(笑)

大好きな叔父である真樹夫と
恋人になった晴は幸せいっぱい♪

同居の話も進行中で
嬉しいばかりの状況のはずですが

三日前
コーヒーを零した真樹夫が
さらした筋肉質な真樹夫の裸に
胸のドキドキが止まらなくなってしまい
妙な焦り…

0

守る手、襲う手 小説

火崎勇  Ciel 

大好きなのに踏み出せないのは

今回は甥っ子を猫可愛がりするダイニングバーのオーナーと
母の弟が大好きな製菓会社営業部の二年目社員のお話です。

受様視点で攻様との関係を築き直すまでと、
攻様の友人視点みた2人の様子を収録。

受様は小さな頃から大好きな叔父さんがいます。

受様の叔父は母と一回り違う為
むしろ母より受様の方が年が近いくらいです。
受様の叔父こそ今回の攻様になりますね♪

攻様は甥の目か…

2

恋は純情に愛は情熱で… 小説

火崎勇  甲田イリヤ 

つまんなかった

『恋愛取引』のスピンオフらしいですが、そちらは未読。未読でもストーリーを把握するのに問題はなかったです。
感想はつまんなかったの一言ですね。
主役ふたりが交わす会話の理屈っぽさに萎えました。
「清濁合わせ呑める大人」みたいな設定の二人なのに、交わす会話がとことん中二病的で青臭い。
ナンダカナァでした。

あとどうにも主人公の攻めが好きになれなかったです。
自分は遊び人なのに、相手が処女かどうかにや…

0

飼い主の責任 飼い犬には鎖を 番外編ペーパー グッズ

飼い犬は嫁

ここまで飼い犬と飼い主にこだわって書かれていると、潔いというか
実際そうなんだから、本当だよな~と思わず納得の本編とこの番外編v
油断して風邪をひいて寝込んでしまった梓にかいがいしく世話をする晶吾なんですが、寝込んでいる梓が色っぽいからとキスをしてくる。
おまけに抱きこんでくるし、うっとうしんだけど居心地が良くて許してしまう梓なのです。
この晶吾が飼い犬というよりは嫁さん(爆!)
おかゆ…

0

飼い犬には鎖を 小説

火崎勇  草間さかえ 

見本のような年下ワンコ攻め

表紙が年下ワンコ攻めといえば!な草間さんで、帯に「可愛い仔犬は、気づけば巨大な駄犬になっていた。」なんてコピーがあったら、もうすごく期待しちゃいます☆
そういう意味でも、すごく典型的な年下ワンコ攻めと年上飼い主のお話は、その特徴が良く出ていて、まるでお手本のようなまっとう路線。
あくまでも二人が主人公と言う部分が全くブレずに描かれているから、すごく解りやすいです。
飼い主はメガネ君じゃなかっ…

0

十の願い 小説

火崎勇  三池ろむこ 

泣かせるお話

一気に読んで、あれよあれよと、ころっと泣かされてしまった。

ただし、恋愛としての切なさより、主人公・深夜の生い立ちに泣かされる方向で。

虐待されて、捨てられて、生きることに何も望みを持っていなかった深夜が、養護施設から養子に引き取られた家の養父に教えられ、ようやく自分で「願うこと」と、ささやかな安寧を得ます。
しかし、そんなささやかな安寧も、相次いで養父母を亡くすことで・・・
そし…

0

その指の触れるもの 小説

火崎勇  斎藤あつめ 

退魔物風味

退魔物とまでは行きませんが、ほんのりありえそうな地味な退魔風味といった所かな。
古い物に宿る何かが分かるという骨董屋の孫平坂[攻]は、操[受]の祖母の依頼で祖母宅にある付喪神が宿っている物を探しています。
祖母の家に暫く住み込む事になった操はそんなミステリアスな男、平坂と出会います。
祖母宅の蔵で、裏地に春画が描かれた着物を偶然部屋に持ち帰る事になってしまった操は、その夜に平坂に襲われる夢を…

0

Voice 小説

火崎勇  桜城やや 

一目惚れならぬ一聞惚れ

ドラマCDを聞いた後に原作を読んだので攻の嶋垣が堀内さん声で再生されちゃいました。

翠[受]は学生時代に友人の付き合いで行った大学の学祭で印象的な声を聞き魅きつけられます。
その後も彼のその声はずっと心に残り続けるんですね。
一目惚れならぬ一聞惚れってヤツでしょうか。
そして入社した社長嶋垣が、その声の持ち主であった事を知ります。
嶋垣の声には不思議な力があって、催眠術の様に他人の心…

0
PAGE TOP