火崎勇さんのレビュー一覧

足枷 小説

火崎勇  Ciel 

痛い愛だが痛くないほの暗い甘さ

今まで自分が読んだ火崎作品にしては珍しい、エッチが前編にわたって散りばめられた、訥々とした、相手を閉じ込める場面がほとんど室内で展開される物語。
こうした、監禁モノは多少読んだつもりでいるのですが、場面が室内でだけ展開されるので結局のところどれも似たりよったりになったりする既視感は否めない。
主人公が突然監禁され、鎖でつながれ、身体を開かれる。
しかし、根本には愛があるので、さほど痛さはない…

5

足枷 小説

火崎勇  Ciel 

思いを告げる事が出来ない切ないまでの無言の慟哭

シリアスで重いストーリーなのですが、相愛になれる筈のの二人の運命が
無情に叶わぬ、被害者と加害者になってしまうお話でした。
クサイ乙女思考で、甘ラブでハッピーエンドが大好きな私には納得出来ないラストで
でも、憎むことも出来ず、手放す事も出来ず苦悩する攻め様に誰か救いをなんて
思ってしまうような内容でしたね。
攻め様の現状が受け様に本心を告げる事が許されない、でも誰よりも幸せになって
欲…

7

旋律に抱かれて 小説

火崎勇  伊東七つ生 

この表紙に惚れました。

もちろん、本文も面白かったです。

表紙には作中に出てきたモチーフやシーンが集約されています。
雲間に浮かぶ月光。
受に触れる攻の手の表情、攻にただ触れられている受。
イイ!

物語は受の穏やかな語り口調も手伝ってか、とても淡く穏やかな印象をうけました。
けれど、受は深く苦悩している。
ピアノひとつ筋でここまでやってきた。今後を占う大事なリサイタルがこのままでは駄目になってしまう…

2

甘やかされるキス 小説

火崎勇  円陣闇丸 

騎士と姫

デザイナー2人のお話なのですが、
騎士と姫がキーワードになっているのかな?
火崎さんらしく、大人な2人で展開していきます。

デザイナーの鈴蔵は、別荘で休暇をしているとき、
豪雨で車を失った斑尾が、別荘を訪ねます。
あまりに不遜な態度をとる斑尾に、悪い印象を持つ
鈴蔵だったのですが、斑尾がそんな態度をとったのは、
鈴蔵の評判があまりにひどかったため、なめられないように
不遜な態度…

1

初めての独占欲 グッズ

ライバルは人にあらず?!

本品は『恋愛ビースト』の
初版本鋏み込み特典ペーパー になります。

A4ペーパー両面を使った番外編は
受様視点で描いたほのぼの後日談です。

祐天寺の養子となり
ワイズだった賢人と暮らし始めた春哉。

賢人は見た目は
ドコに出しても恥ずかしくない男前で
とっても素敵な人です。

ですが元がワンコなので(笑)
人としてはちょっとありえない
行動をとってしまう事も…

2

恋愛ビースト 小説

火崎勇  宝井さき 

奇跡を起こすモノとは

今回は金持ちの老人を主とするドーベルマンと
印刷会社の下請け等で生活している写真家のお話です。

生まれも育ちもドーベルマンだった攻様が
受様の出会った事で人間になり恋を成就させるまで。

攻様はある老人に飼われている
血統書付きのドーベルマンです。

攻様は最初、老人の孫の飼い犬でしたが
息子夫婦と孫が事故で他界、

攻様は家族を亡くした老人を主とし、
主も攻様を亡く…

4

らしくない恋 小説

火崎勇  佐々木久美子 

大人な恋

大人な男(攻)が、どうしようもない想いに
外聞なく振り回されるってのは、好きなストーリーです。

今回は、バーなどを経営する土岐が、自分のバーの
バーテンダー、遠賀に惹かれてしまうというものです。

お金もあり、満たされているはずの土岐が、
遠賀とやっと想いを通じ合わせた際に
「私は、寂しかったのか?」という自問をするのが、
印象的でした。
大人ならではの寂しさと、
やっと一…

1

恋愛ビースト 小説

火崎勇  宝井さき 

幸せなお話

俺様わんこ攻め視点最高
性格は俺様なのにわんこ、格好可愛い攻めであった
わんこの時に心のなかで質問を連発するところにすごく萌えた
受けの健気さにも心が揺らされて
最後は二人が幸せに成れってこっちも幸せを味わった
先生があと書きで妄想を膨らませて終わってしまったので続編が出るのを期待してしまう
封入ペーパーは受け視点で凄く面白かった 受けの嫉妬相手が多くて大変 ̄▽ ̄|||
カラーの挿絵…

7

さよなら優しい男 小説

火崎勇  木下けい子 

タイトルが素敵

タイトルに惹かれて購入しました。
受がイマイチ好きなタイプではないかな~と
強く、男前受なんですが、奪われることを求めている感じがしました。
奪われたい受というのが、苦手かな?と
ちょこっと思ったりしましたが、楽しく読めました。

ヤクザの海江田は、偶然会った篠原に一目惚れをしてしまう。
ヤクザということもあり、荒っぽい男であるはずなのに、
篠原には終始優しくしてやりたいという想い…

2

甘えてください 小説

火崎勇  小路龍流 

信じるって難しい!

 恋愛経験豊富なデキる営業・鳥海が恋をしたのは、経理課の堅物・琴川。
 美人で冷たく見える琴川のかわいい一面を知った鳥海が、必死に口説き落としてようやく恋人にまでこぎつけたのだ。
 真面目な琴川だからこそ、大切に恋を育てようと考えていた鳥海だったが、何度も何度もデートをドタキャンされてしまう。
 理由は、身内の不幸だったり、マンション設備の故障だったりさまざま。
 もしかして自分は避けられ…

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