火崎勇さんのレビュー一覧

望まない迷宮 小説

火崎勇  海老原由里 

ボタンの掛け違い

幼なじみで家もお隣同士、受け様は真面目な優等生、対する攻め様はいわゆる不良で
ケンカに女にと節操無し、それでもいつも一緒につるんでいる間柄。
もしも、攻め様がもう少し大人でガマンの利く性格だったなら、受け様が素直に自分の
気持ちを攻め様に伝えられていたら、受け様の弟が二人の気持ちを知りながら
間に割り込まなければ・・・そんな風に思ってしまうストーリーでした。

相手への気持ちを表に出さ…

6

罪人たちの恋 小説

火崎勇  こあき 

大滝、カッコイイー!主役より脇役

唯一の身内である母親を亡くし、突然現れた父親と名乗るその男はヤクザで。
顔も身の上も何も知らなかった相手だが、家族が出来たことが嬉しくて父親の元で籍は入れずに暮らすことになった主人公・景一。
そんな彼を引き取ったときからずっと見守ってきた、兄のような存在である若頭の波瀬と彼への恋心がそだった景一との、景一を守るが故のその事実を呑みこんで罪を共に背負って生きて行くことを決めるといったお話。

2

望まない迷宮 小説

火崎勇  海老原由里 

現在形が切実すぎて、アレ?

火崎作品にしては本が薄い、しかも中を開くと回想が多いせいか改行が多く見た目の印象が詩みたい!?
すれ違い、誤解思い込みのお話で、元ヤクザの土建業と土建業を表の顔に持つヤクザというヤクザ設定なのに、今どきヤクザじゃ食っていけないという、あらら~?なお話。
いつもの怒涛のラスト謎解き風味は薄く、最初から丸わかりでしかも設定が温く、今回は今一つに感じます。
不器用な執着攻めも、今一つ。
もう一つ…

2

罪人たちの恋 小説

火崎勇  こあき 

「俺」視点が活きる物語後半

主人公・景一(『俺』)は母の死後、ヤクザの組長である父に引き取られる。
構成員・波瀬の世話になるうちに恋心を抱くが、波瀬は景一を突き放し、
ある事件を機に姿を消してしまい…というシリアスな話。

事件が起こる後半までは、物語の輪郭がつかみづらく、どこか靄がかかったような印象。
マメな改行に、ほぼ会話文だけで埋められたページも多く、
地の文は「今日は~だった」「だから~した」…というよう…

2

強引な嘘と真実と 小説

火崎勇  麻生海 

業界人の恋。

俺様で強引だが、一途な攻×恋愛に淡白なようで、実は臆病な受。
火崎先生お得意の、ちょっぴり異色なカップル、一流モデルと人気作家のお話でした。

惚れた弱味というやつなのか、自分になびかない受けに尽くして溺愛している攻めなのに、甘ったるい感じがしないのは、言動が俺様でハッキリしているからでしょうか。
受けを手に入れる為に、自分の仕事(誇り)を捨てられる潔さに、ドキッとさせられました。
とに…

2

舌先の魔法 小説

火崎勇  湖水きよ 

食べたくなる

ショコラティエのお話ですが、
香りとかをイメージしてしまって、チョコを食べたくなります。
丁寧な作品となっており、意外とシリアスも入っています。

ショコラティエの小笠原は、自分の取材をしたいとやってきた
編集者玉木と出会う。ただ、玉木は、ショコラが苦手で、
食べることはできないという。
しかし、小笠原は、玉木の味覚の鋭さに気づき、
玉木に美味しいと思ってもらえるショコラを作りたい…

2

満月の狼 小説

火崎勇  有馬かつみ 

現代版狼男。

ヤクザで狼男な攻×エリート警察官の受。
色んな意味でイロモノ(苦笑)

今回の火崎先生の話は、恋愛とサスペンス?が半々位でした。
サスペンスと言っても、がっつり推理していくわけではないので、キャラと同じ目線で謎を追っていく、というイメージのが近いですかね。

恋愛面では、とにかく一途でストレートな攻めが、受けにアプローチするもサラッとあしらわれて、でも、懲りずに再アプローチして、ちょく…

1

舌先の魔法 小説

火崎勇  湖水きよ 

食欲をそそるストーリー

フード雑誌を手掛ける編集の受け様とショコラティェの攻め様が織りなす作品だからか
かなり詳細にフード関係の記述が多くて、さらに本気のフードコメントなので
思わず食欲をそそられるような内容になっています。

甘いものが筋金入りで嫌いでチョコの匂いすら拒絶している受け様と攻め様の出会いは
最悪と言っていいのですが、そこに攻め様がゲイで受け様がストライクゾーンであり、
受け様がフード雑誌の申し…

3

スイートホーム 花喰いの獣2番外編ペーパー グッズ

夢のマイホーム♪

本品は『花喰いの獣2』の
初版本鋏み込み特典ペーパー になります。

今回は本編でも話題になった
2人の同居問題に決着がつくお話になります。

2人が元鞘に収まった事をきっかけに
尾崎不動産から本格的に
同居物件を紹介された篠塚ですが
なかなか条件を満たす物件がありません。

というのも
篠塚は自分自身の為には
何かあった時の為に戦いやすくて
逃げやすい造りを望み…

1

花喰いの獣 (2) 小説

火崎勇  亜樹良のりかず 

大切だからこそ

今回は組の解散でラーメン屋店主となる元ヤクザと
攻様に好意を持っている精神カウンセラーの続刊になります。

受様に別れを切り出されてスッタモンダする本編と
その後のある日を描いた後日談を収録。

攻様は
組の解散でラーメン屋を始めますが
今でも組長を「若」と呼び
彼を世界の中心に据えている男です。

そんな攻様でしたが
組長のツレである青年の主治医をしている
精神カウンセ…

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