火崎勇さんのレビュー一覧

家政夫は豹変する 小説

火崎勇  小禄 

軽快で楽しんで読める作品です。

新刊チェックで家政夫を目にし、家政夫モノに興味があったので、
特典ペーパー付きのお店で予約して購入しました。

受けの北角くんが、色々な知識があるはずなのに
天然な感じで初々しいところが可愛らしかったです。
また、職業柄、性に関する知識があり、同性愛に対しても偏見を持たず、
いざ自分の身に降りかかった時に、戸惑いながらも自分の気持ちに
真摯に向き合う姿勢に好感を持ちました。

プ…

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家政夫は豹変する 小説

火崎勇  小禄 

シュールなリアルさを感じる

タイトルと表紙イラストのイメージだともっと軽くて面白おかしい内容かと
思って読んで見たら、リアルな感じで恋もHも何もかもが初めての萌え漫画家が
汚部屋を綺麗にしてくれる料理上手ながらも何処か意地悪い気質を感じさせる
家政夫からフェラされた事から相手が気になり出し、次第に興味を覚え、
いつの間にかすっかりままならない恋に陥ってしまうお話。

見た目はリア充なイケメン、職業は萌え漫画家、そ…

1

家政夫は豹変する 小説

火崎勇  小禄 

火崎流のユーモア小説?

このレーベルの火崎作品、前作もそうだったのですが本当に起承転結解りやすくお手本のように上手い作りをしているな~と思わせました。
いつものように一人称で進み、片方の気持ちは推測の域で最後にタネ明かしというパターンは周到しているものの、
主人公のキャラクター設定、気持ちが動いていくための設定、くっつくために必要な誤解とかすれ違いの出来事、そしてエンドへの進行。
設定がきちんとしているから、片方が…

7

荊の鎖 小説

火崎勇  麻生海 

ツッコミどころ満載

えっと、くずっ…いや、攻めがさんざん浮気して受けと別れ、再会の時、受けは自分のホテルで結婚式を予定していることを知って、そして監禁コースへという話ですが……もう攻め本当ツッコミどころが多すぎて切なさは行方不明です。

「どうして出て行った?!暫く離れるだけじゃないか?!」と怒り出す ⇒ 散々浮気した挙句別れるって言い出したのはあんだだろう?!あんたが出ていけって言っただろう?!

「お前が…

3

階段を下りたラプンツェル 小説

火崎勇  ハコモチ 

背中を押す手を信じて

今回はある目的で受様宅に忍び込んできた男と
老舗呉服屋の箱入りな一人息子のお話です。

受様が攻様との出会いで親の庇護を飛び出すまでと
受様の新店舗準備に伴う悲喜交々を収録。

受様は
代々続く老舗の呉服屋の一人息子です。

せっかちな父よりも
おっとりしていた母に似た受様は
子供のころからのんびりした性格でした。

受様の気性はなかなか周りに理解されず
受様が中学生に…

2

階段を下りたラプンツェル 小説

火崎勇  ハコモチ 

現代のラプンツェルは箱入りです

大きなアップダウンやトラブルが少ない受け視点でのほんわかした雰囲気の話ですが
以外に心惹かれるものがありました。
童話の主人公のようなタイトルも好奇心を刺激される一因ですね。

現代のラプンツェルは呉服屋の箱入り息子、大学卒業後稼業の呉服屋と自宅を
車送迎で往復する日々、だけどその事になんの不満も抱く事が無いと言うのが
やはり現代のラプンツェルなのでしょう。

母親が中学生の頃に出…

1

階段を下りたラプンツェル 小説

火崎勇  ハコモチ 

箱入り息子くん

作中で主人公も自分の事をラプンツェルと比喩するように、正真正銘の箱入り息子くんでした。
彼はとてもマイペースののんびりした人。感情の起伏もあまりなさそう。
天然というとそうでもあるのだけど愚鈍ではない。
両親が別れて父親と家政婦さん夫婦と大きな屋敷で育ったという素地があり、作中でわかることですが父親が厳しいがとても過保護だということ。
きっとゆっくりだけどやらせればできるのに、この子はのん…

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階段を下りたラプンツェル 小説

火崎勇  ハコモチ 

箱入り主人公が脱・お姫様をめざす

狭い世界で育った主人公(『私』)が、屋敷に忍び込んだ謎の男との出会いをきっかけに、自我に目覚めていく。

前半は、老舗呉服屋店跡取りの主人公が、厳格で過保護な父親から自立し家を出るまでのお話で、まさに『ラプンツェル』。
後半の描き下ろし【歩き出したラプンツェル】は、恋人と新しい店を始める主人公が、外の世界で真に自立しようとする話。着慣れない洋服や、食べ歩き、満員電車など、様々な初めてを体験す…

1

カラッポの卵 小説

火崎勇  明森びびか 

違和感の正体。

高校時代の、学校違いの同級生のお話。
大きな事件が起こるわけでも無く、緩やかに話が進んでいきます。
とにかく受けが男前!
高1で出逢ってから、25歳になるまで無自覚ながらも攻めを思い続け、好きで好きで堪らないのに、だからこそ、攻めを思って別れを切り出したりと、とにかく真っ向勝負!なタイプです。
と思いきや、性的なことには疎くて、天然発言しまくったりと、そのギャップが何ともww
一方の攻め…

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十の願い 小説

火崎勇  三池ろむこ 

一生で10の願いが叶うとしたら…到底叶う願いは10では終わらない

昔から活躍されている作家さんなのに、何故か最近になって読み始めました。リーマンや様々な職種の大人の恋愛と、自分の好き系なのに、今までに読んでいなかったのが不思議というか、もったいなかったなあと思います。

内容は、青年実業家年上攻×薄幸の美少年年下受のお話です。
攻め様とは、受け様の実家が営むタバコ屋で出会い、タバコを通じてお茶飲み友達のような関係になっていくんですけど、とてもほのぼのとした…

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