火崎勇さんのレビュー一覧

臆病な恋人 小説

火崎勇  史堂櫂 

題名どおりの内容

中篇2本立てです。

「臆病な恋人」
ある日、佐伯が勤める「昼寝屋」に鹿沼がやってきて、「好きだ」とキスをされてしまう。しかし、佐伯は不倫の末に、相手の妻が自殺した過去から恋に臆病になっており、女性二人に二股をかけている様子の鹿沼を問い質すことなく拒絶する。しかし、鹿沼は諦めず…という内容で、二人が恋人同士になるまでの話です。

「臆病な恋人2」
題名どおり、続編です。佐伯の元恋人・新…

2

悲しい嘘はいつもあなたに向けて 小説

火崎勇  沢田ジュリオ 

子供っぽいのが可愛い

「恋愛のパーセンテージ」のスピンオフです。
前作の主役二人の後日談も含まれているので、読んでいた方がより楽しめます。自分的には、夏八木の株が上がりました(笑)

今回の主役二人の話にとっても、前作の夏八木を通して、ユージン(攻め)がどんな仕事をしているのかが分かるので、帰国した時に藤原に抱きついた気持ちが理解しやすいです。ただ、前作ではユージンが藤原の友人である鏡に告白しているので、ご注意く…

5

強引な嘘と真実と 小説

火崎勇  麻生海 

強引な攻めですが

表題作「強引な嘘と真実を」212ページ、「強引な恋」40ページの2本立てです。

「強引な嘘と真実を」
遠美(受け)は小説家。ひょんなことから知り合ったモデルの二ツ木(攻め)にキスをされ、付き合って欲しいと言われてしまう。その気はなかったけれど、仕事の参考になればと、二ツ木に誘われるまま遠美は一緒に出かける。そんな中、遠美の作品が映画化されることになり、主役の男のオーディションに二ツ木の名前…

2

ストイックになれない 小説

火崎勇  小路龍流 

サブキャラの方がいい

「ストイックになれない」「ルナティックにもなれない」の中篇2本立てです。高来(受け)目線で進みます。

「ストイックになれない」
高来は、大学時代から憧れていた国立(攻め)に、突然告白される。嬉しいけれど、「寝てしまうと飽きる」と言っていたのを聞いたことがある高来は、身体の関係を持たずに交際をしようとしますが…という話です。高来が求めているとあらすじにはありますが、別に襲ったりするわけではあ…

2

好きといわないで 小説

火崎勇  杜山まこ 

題名そのままの内容

丸ごと1冊表題作です。

椎堂(受け)目線で進んでいきます。
顔は良いが、無口で愛想の無い椎堂(24歳)は、ある過去から「好き」という感情に脅威を抱いている。平穏で単調な毎日を望みながら過ごしていたのに、会社では異動が決まり、祖母・華子が倒れて入院。同僚の三浦には言い寄られ、現場に居合わせた課長の旭川(攻め)に叱られる。そんな中、接待で酔いつぶれた夜に旭川に襲われて…という話です。

序…

3

傍若無人なアナタ 小説

火崎勇  海老原由里 

本当に傍若無人な攻め

丸ごと1冊表題作です。

婚約者に男と逃げられて呆然としていた小野瀬(受け)。そこへ、仕事の相手先である鹿波(攻め)に別荘へ連れて行かれて口説かれます。ちょっとときめいていたところに、鹿波の弟が、婚約者の男だと知ります。小野瀬が問い詰めると、鹿波は弟が入籍したと連絡をしてくるまで、小野瀬が邪魔をしないように足止めをしていたと言った後、突然襲い掛かり…という話です。

評価は中立寄りの「萌」…

2

この恋は君のもの 小説

火崎勇  あさとえいり 

羽鳥に好感が持てるかがポイント

1冊丸ごと表題作です。エッチで終わりでなく、後日談もあるので、尻切れトンボ的な物足りないラストにはなっていません。

羽鳥目線で話は進みます。
羽鳥は、プライベートが仕事に響くタイプ。おまけに、行動するより一人でぐるぐる悩むので、その女々しさ(嫌な表現ですが…)を受け入れられないと読むのがしんどいです。

あと、西須賀が会長の息子の同居人と付き合ったうんぬんの行が、ちょっと分かりにくかっ…

2

風でなくても 小説

火崎勇  朝南かつみ 

不器用な二人の恋愛

まずは、表紙の色っぽさにうっとり。
野々宮(攻め)の目を閉じた表情と、遊馬(あすま・受け)をつかむ腕がなんとも言えません!

「風でなくても」「風をつかまえて」の中篇2本立てです。

「風でなくても」は、高校時代の先輩後輩だった二人が、会社の上司部下で再会し、当時のすれ違いを解いて、両想いになる話です。

「風をつかまえて」は、遊馬と恋人同士になった野々宮が、自分の独占欲と性欲を持て…

4

この手の先に… 小説

火崎勇  佐々成美 

前半は良かったのに

2000年発行エクリプスロマンス(イラスト・円陣闇丸)をCD付きの新装版にされたものです。どちらも佐倉目線で話は進みます。

「この手の先に…」
全体の5分の4を占めています。
佐倉がエレベーターで知り合った朝比と両想いになるまでの話。

「ただ一つの手だから」
恋人になってからまだ初々しい二人。ふと塞ぎこむ様子を見せる朝比を心配する佐倉の話です。おそらく二度目となるエッチの話。

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見つめ合って恋を語れ 小説

火崎勇  砂河深紅 

次は青木でぜひ!

「背中で恋を語るな」のスピンオフですが、読んでなくてもまったく支障ありません。時系列的には、前作のそのまま続きになります。登場人物も同じです。ただ、今回はオーナー神宮寺はほとんど出て来ません。

評価の分かれ目は、宮崎(受け)を好きになれるかだと思います。
立川がノンケで年下であることで、フラレることを前提に考え、好きだという立川の言葉を、そんなはずがないと信じようとしない臆病な宮崎。

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