火崎勇さんのレビュー一覧

まだ愛に届かない 小説

火崎勇  麻生海 

受け目線で素直に読むべし

丸ごと1冊表題作です。鷺沼の目線で進んでいきます。

鷺沼(受け)は千谷(攻め)をバイトとして2年、正社員として1年指導をしており、鷺沼が好きです。ある夜、酔った千谷から好きだと告げられたものの、千谷が取引先の社長の息子という身分を承知している鷺沼は、千谷はいつか結婚しなければならないから、と素直に自分の気持ちを言えません。だけど、離したくない。それでセフレなら良いと言ってしまい…。

あ…

2

名前のない約束 小説

火崎勇  香雨 

千里の道も一歩から!

題名から受けた私の印象ではちょっと切ない感じでしたが、内容はあらすじから受けたコミカルテイストでもなく、芸能界ものだけど結構真面目に働いている男達の話でした。

丸ごと1冊表題作です。郷田一歩の目線で進みます。

郷田(攻め)は網膜剥離になったため、ボクサーの夢を諦めることになり、ヤケになっていたところを千里(受け)にスカウトされます。モデルとしても役者としても売れる、と誘う千里に、自分の…

4

純愛のジレンマ 小説

火崎勇  奥貫亘 

7年越しの純愛

表題作と続編の2本収録されています。

「純愛のジレンマ」
由比の目線で進みます。
由比(受け)はいきなり拉致され、父親の入院と跡継ぎ教育を受けろと大津(攻め)に言われてマンションに隔離されます。大津の上から目線な教え方に反発を感じる由比。高校受験の際に、勉強を教えてくれたと告げられても、由比は大津を覚えていません。おまけに酔ったおしおきに強姦されてしまいます。翌日から、久しぶりに会社や…

3

純愛のジレンマ short story グッズ

短いけど甘~い

葉書サイズに、片面は表紙と同じイラスト、もう片面に二段書きで35行のSSがあります。

表紙と同じイラストなのに、題字でちょっとぼやっとされていた、大津が由比の肩を抱く手がはっきりとしていて、大津の「こいつは俺のもんだ」感が強調されているように思えて萌えました。

SSは超ショート。あらすじ以降の展開、愛されている自信がついてきた由比が、大津に「今の俺は大津さんにとって大人ですか?子供です…

2

舌先の魔法 小説

火崎勇  湖水きよ 

働く大人達の初恋

表題作と続編SSが収録されています。仕事第一で、恋愛は身体のつきあいオンリーだった小笠原(攻め)と、トラウマから恋愛のできない楓(受け)の話です。

「舌先の魔法」
小笠原の目線で語られます。取材を申し込みながら、甘いものは嫌いな楓に、小笠原は腹を立てながらも楓が「食べたい」と思うようなチョコを作ろうと思い…。楓の妹・桜が実は男前だったのが予想外で良かったです。

「セイム・スイート」

3

昨夜のことはもう言わないで 小説

火崎勇  yoco 

ネタバレなしで読むべき本でした

ネタバレ注意です。
ネタバレ知らずに読むべきです、これは。
わたしはうっかりネタバレ見ちゃって。
ネタバレ知らない方が楽しめただろうに…

今までに読んだ火崎さんの本にあった似たようなエピソードがいくつかあって、途中から、顧客データ事件の方は犯人はこいつだなーってのがわかってしまいました。
受けの小栗はなんという甘ったれかと思ったのですが、立て続けにあれだけいろいろあったから、しょうが…

3

俺達は可愛い嘘をつく 小説

火崎勇  有馬かつみ 

探り探りの恋

三十路目前の、製薬会社の営業×医師の話です。中学時代からの再会ものになります。

丸ごと1冊表題作です。熊田(攻め)の視点で進んでいきます。
要は、中学校の頃も好きだったし、再会してからも好きな気持ちは持ったままで、お互い両思いだったのに、相手の気持ちが分からないので嘘をついて探っていたということでした。

照れ隠しもあったり、虚栄もあったり。でも、吐く必要のないつまらない嘘はなかった気…

3

恋に酔っても 小説

火崎勇  小路龍流 

恋より酒に酔っている?!

表題作と後日談的続編の二本立てです。全編通じて、受けは呑んでばかりの話です。ラストのセリフからしても、題名にぴったりの内容でした。

「恋に酔っても」
加村の目線です。
居酒屋で働く加村(攻め)はある夜、酔った橘(受け)に吐かれてしまう。一度ならずも二度、三度と繰り返されることに疑問を感じる加村。また、無防備に眠る橘を見ているうちに、加村は…という話です。

「酔ってもいいから」
橘…

3

森を出る方法 小説

火崎勇  巴里 

獣とナイーブの組み合わせ

表題作と続編「森に棲む」の2本立てです。分量的には、全体の4分の3が表題作です。どちらも榊原目線で進んでいきます。

「森を出る方法」
榊原(受け)は荏田(攻め)に男娼と間違われて抱かれ、初めてであるはずなのに感じてしまったことで、自分が本質的には淫乱であるのではと恐れます。森の中を逃げ惑う夢を見る榊原。そんな中、荏田が母親の再婚で、義理の兄になると知ったうえ、同居することになり…という話で…

3

悪辣で優しい男 小説

火崎勇  稲荷家房之介 

酷い男、ぐるっと回って酷い男

リゾート会社に勤める同期である、営業部の不破と、経理部の斐川の恋模様です。

丸ごと1冊表題作です。
不破(攻め)は、色仕掛けで契約を取る「悪辣」な酷い男。だが、そんな入社以来ずっと斐川(受け)に片思いをしていた。好きだから嫌われたくないからと大切にしていたのに、斐川から好きだと言われて浮かれて強引に抱いてしまう。翌日から斐川に避けられて…という話です。

斐川に、自分が領収書を経費で落…

3
PAGE TOP