火崎勇さんのレビュー一覧

恋愛禁猟区 小説

火崎勇  小山田あみ 

酷いオトコ&健気受け

丸ごと1冊表題作です。
表紙のいかにもオレ様っぽいヒゲ男が九槌(攻め)、濡れシャツ姿が色っぽいのが平井(受け)です。

平井目線で話は進みます。
平井が憧れる「窓際の男」・九槌と目があったその日、エレベーターで乗り合わせます。子供のころ、地下室に閉じ込められた過去のある平井は、エレベーターに閉じ込められて過呼吸に陥ったところ、九槌にキスされて助けられます。礼を言おうにもそれから九槌には会え…

2

優しい獣 小説

火崎勇  みささぎ楓李 

前作評価

「優しくない波」のスピンオフ作品です。前作の続きでもあるので、読んでいた方が良いです。前作の主人公・航平の次兄である三波(受け)が主人公になります。

丸ごと1冊表題作で、三波目線で話は進みます。
長兄・渡の親友である有田(攻め)から好きだと言われて3年。会社が倒産した三波は有田の会社に就職します。有田に惹かれて「好きだ」と告白をして抱かれた翌朝、有田に「後悔しているかも」と言われてしまい……

1

優しくない波 小説

火崎勇  みささぎ楓李 

余韻を感じるラストが大好き

自分の嗜好を全面に押し出した「神」です!
一般的には「萌」かもしれませんけど(及び腰)。

亡くなった兄・渡の恋人だという高羽が気になった航平は、高羽が経営する喫茶『渡海』にバイトすることになります。高羽を知るうちになんだかイライラしてくる航平。そんな中、高羽の友人・有田が、高羽と航平の二人で京都に取材旅行に行って欲しいと言い出して…という内容です。

丸ごと1冊表題作です。
航平が高…

2

B-PRINCE文庫創刊7周年 極上♡ブックレット グッズ

住職さま目当て

B-PRINCE文庫の創刊七周年ブックレットです。
すごいのはどの作家さんも四ページずつしっかり書かれていて、中身もきっちり。

ラインナップは、
『恋愛革命』青野ちなつさん
『朱雀が花嫁〜紅帝の寵愛〜』秋山みち花さん
『背伸びするからキスをして』さとむら緑さん
『吸血鬼たちの淫らな晩餐』田知花千夏さん
『王様の甘い謀』chi-coさん
『住職様のお気に入り』千島かさねさん
『…

2

うたかたの恋 小説

火崎勇  北沢きょう 

弟の死から始まる話

中編2本立てですが、続編の方がちょっと長いです。
千樫目線で話は進みます。

「うたかたの恋」
品川千樫は、事故死した双子の弟の身代わりを頼まれる。弟の恋人・東原はイラストレーター。今の仕事が終わるまでだったはずが、東原に惹かれるうちに仕事が終わらなければいい、絵を描かなくても良いと思い始め…という話です。東原が強引に抱いたときは、既に千樫の正体に気がついていて、姿を消した千樫を追いかけて…

3

臆病な恋人 小説

火崎勇  史堂櫂 

題名どおりの内容

中篇2本立てです。

「臆病な恋人」
ある日、佐伯が勤める「昼寝屋」に鹿沼がやってきて、「好きだ」とキスをされてしまう。しかし、佐伯は不倫の末に、相手の妻が自殺した過去から恋に臆病になっており、女性二人に二股をかけている様子の鹿沼を問い質すことなく拒絶する。しかし、鹿沼は諦めず…という内容で、二人が恋人同士になるまでの話です。

「臆病な恋人2」
題名どおり、続編です。佐伯の元恋人・新…

2

悲しい嘘はいつもあなたに向けて 小説

火崎勇  沢田ジュリオ 

子供っぽいのが可愛い

「恋愛のパーセンテージ」のスピンオフです。
前作の主役二人の後日談も含まれているので、読んでいた方がより楽しめます。自分的には、夏八木の株が上がりました(笑)

今回の主役二人の話にとっても、前作の夏八木を通して、ユージン(攻め)がどんな仕事をしているのかが分かるので、帰国した時に藤原に抱きついた気持ちが理解しやすいです。ただ、前作ではユージンが藤原の友人である鏡に告白しているので、ご注意く…

5

強引な嘘と真実と 小説

火崎勇  麻生海 

強引な攻めですが

表題作「強引な嘘と真実を」212ページ、「強引な恋」40ページの2本立てです。

「強引な嘘と真実を」
遠美(受け)は小説家。ひょんなことから知り合ったモデルの二ツ木(攻め)にキスをされ、付き合って欲しいと言われてしまう。その気はなかったけれど、仕事の参考になればと、二ツ木に誘われるまま遠美は一緒に出かける。そんな中、遠美の作品が映画化されることになり、主役の男のオーディションに二ツ木の名前…

2

ストイックになれない 小説

火崎勇  小路龍流 

サブキャラの方がいい

「ストイックになれない」「ルナティックにもなれない」の中篇2本立てです。高来(受け)目線で進みます。

「ストイックになれない」
高来は、大学時代から憧れていた国立(攻め)に、突然告白される。嬉しいけれど、「寝てしまうと飽きる」と言っていたのを聞いたことがある高来は、身体の関係を持たずに交際をしようとしますが…という話です。高来が求めているとあらすじにはありますが、別に襲ったりするわけではあ…

2

好きといわないで 小説

火崎勇  杜山まこ 

題名そのままの内容

丸ごと1冊表題作です。

椎堂(受け)目線で進んでいきます。
顔は良いが、無口で愛想の無い椎堂(24歳)は、ある過去から「好き」という感情に脅威を抱いている。平穏で単調な毎日を望みながら過ごしていたのに、会社では異動が決まり、祖母・華子が倒れて入院。同僚の三浦には言い寄られ、現場に居合わせた課長の旭川(攻め)に叱られる。そんな中、接待で酔いつぶれた夜に旭川に襲われて…という話です。

序…

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