火崎勇さんのレビュー一覧

ラスト・コール 小説

火崎勇  石田惠美 

初めて読んだ火崎作品です。

私は好きな作品なのですが、評価が低くて、そうなのかぁ・・・と思いながら皆様のレビューを読ませていただきました。
確かに、恋に横槍を入れてきそうな登場人物が数人いますが、読者は肩透かしを食らいます。そこは私も、あれれ?と思いました。名前だけです。
それでも私はこの作品好きなんですよね・・・なので、何が好きなのか考えながら読み返してみました。

放火に巻き込まれた篠森は死ぬ前に倉木の声を聴きた…

7

足枷 小説

火崎勇  Ciel 

寝言に期待(笑)

一水の目線で進んでいく表題作と、三上の独白で進んでいく「モノローグ」27ページが収録されています。

表題作は、一水(受け)の父親の所業で両親が自殺する羽目になった三上(攻め)が、その父親に復讐を行う。だが、亡き両親を思うと愛していると告げられないくせに、手元から離したくないという思いから、一水を監禁し、陵辱する話です。一水は聡い青年で、三上の裏の意味を察して、恋人にはなれない演技をし続けなが…

1

最悪にして最高の抱擁 小説

火崎勇  亜樹良のりかず 

ズルい大人×ウブ

表題作と続編「最強にして最愛の戦い」の中編2本が収録されています。

読後の感想としては、ウブな華原(受け・26歳)を大切にするあまり、セフレと遊ぶズルい男・門倉(攻め・31歳)に物申したい気分でいっぱいでした。

再会した時に、大学生の高島とキスをしていたことは良いです。別れていたのですから好きにしろよと思えるのですが。
付き合っていた当時の「好きなのは、特別なのは華原だけだ。華原を大…

2

その花の馨しき色… 小説

火崎勇  雪舟薫 

自分だけの「華」

この作者様は基本的に、一人の目線で書かれるようで、今回は富海の目線で進んでいきます。表題作と続編の、中編2本が収録されています。

「その花の馨しき色…」
ぱっとしないモデルの富海(18歳)は、新しいマネージャーの敷島に引き合わされる。敷島は小汚く不遜な男で、心中は反発ばかりしていたが、表面は言われるがままに従っていた。だが、ある日の撮影で、敷島に色気のある顔をするためにマスターベーションを…

2

火曜日はもう待たない 小説

火崎勇  yoco 

ミステリアスな受けがたまらんです。

タイトルの意味もオチも何となく一億円でわかってしまったのですが、真面目で誠実なタイプなのに何も明かさない受けに、遊び人の攻めと共にのめり込んでしまいました。
こういう清楚でミステリアスな受け、いいですね!初めて、万歳!
矢張り攻めと同じで、新雪に初めて足を下ろす快感はたまらないと思う訳です!
ちょっと気になったのは、何故に会社の人間じゃない人を苗字で呼び捨てにしているのか。社会人は友達以外な…

5

黒いサカナ 小説

火崎勇  海老原由里 

艶のある作品

表題作と続編の中編2本が収録されています。竹垣の目線で進みます。

「黒いサカナ」
日常に退屈している竹垣は、ある日、隣の風呂が沸かしっぱなしになっているのに気がついて、隣人・今隅の部屋に入ります。それからイラストレーターだという彼にモデルになって欲しいと頼まれ…。

今隅が罠をかけて、竹垣をモノにする話です。
火事になったら困るので無視できないという心理を利用した風呂の音、ギャップで…

2

恋愛発展途上 小説

火崎勇  蓮川愛 

犬の前でプレイ

表題作と続編、中編2本が収録されています。春夜の目線で語られます。
ちょっとだけですが陵辱っぽい場面がありますので、苦手な方はご注意ください。

「恋愛発展途上」
春夜(受け)は、大好きな隣人の八坂に頼まれて、八坂の友人・鳴神(攻め)の12匹の犬の世話をすることになった。6年前に一度会ったことのある鳴神は、春夜にとっては良い印象ではなかったが、一緒に過ごすうちに印象が変わっていき…。

1

今宵スイートルームで 小説

火崎勇  亜樹良のりかず 

客とバトラー

表題作とそれより少し短い中編の2本が収録されています。
浮島の目線で進みます。

「お客様のご要望」
バトラー・浮島(受け)は、七日間スィートルームに連泊する岩永の世話をすることになった。下着を見せる姿でドアを開けたり、セックス前後を隠そうともしないばかりか、浮島に誘いをかける始末。だが、そんな岩永との駆け引きのような会話が浮島は楽しくて…。

「今宵スイートルームで」
ホテルに泊ま…

1

世界は恋で満ちている 小説

火崎勇  桜城やや 

リゾラバ!

丸ごと1冊表題作です。小津の目線で語られます。

作者様があとがきで「リゾラバ(リゾートラバー)」がテーマだと書かれてますが、休養先の温泉で知り合って、意気投合して、エッチして、再会を約束して、とリゾラバは43ページ。

残り171ページは、妹を恋人と誤解を生じさせて、相手にも結婚相手がいると誤解して、その誤解を互いに解くのと、改めてのエッチに費やされています。無駄に遠回りした二人の話です…

2

火曜日はもう待たない 小説

火崎勇  yoco 

あとがきに要注意!

あとがきを読むとオチが分かってしまいますのでご注意を。
本編だけ読んでも何となく予測のつく話ではありますが、ネタバレなしで読んだ方が新鮮な驚きを味わえると思います。

あらすじ:
ネット関係の会社を経営する長門(攻め・「俺」)は、行きつけのバーで加藤(受け)という美青年と一夜を共にする。
加藤を気に入る長門だが、加藤は連絡先を明かさず、会いたければ火曜の夜に同じバーに来るよう告げ…‥

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