火崎勇さんのレビュー一覧

恋愛のパーセンテージ 小説

火崎勇  沢田ジュリオ 

二度読み推奨

1冊丸ごと表題作です。

鏡(受け)はふと通りかかった雑貨屋が気に入り、バイトをします。店長の夏八木(攻め)と過ごす心地良さに通いつめていたが、夏八木の友人・ユージンに「付き合って欲しい」と告白されて、考えておく、と答えたことから、鏡は夏八木に強姦されて…。

鏡が夢に見る白髪の男は、夏八木だと容易に推測ができます。非日常で淡い恋心を抱いていた者同士が、記憶をなくしていたのに再び惹かれると…

2

お届けにあがりました! 小説

火崎勇  山田シロ 

十年ぶり

あらすじから受けた印象よりも一途で切ないお話でした。

特に緒方は、そんなに不遜な人物ではなく社長らしく堂々としていて、羽守に固執する子供っぽさもあって結構好きなキャラクターでした。10年前は自分から羽守との繋がりを切ったのに偶然(本当に裏のない偶然)の再会を機に「羽守以外に欲しいものはない」と言い切るあたり単純な人だなぁとは思いますが…。

気になったのは羽守。前半はそんな感じでもなかっ…

1

牙を剥く男 小説

火崎勇  みずかねりょう 

あらすじが…

前半は好きな感じでした。信は若さと自立心が共存する良い子で、海老沢もとっても紳士で余裕があってカッコ良いです。後半の展開は…同じ作者さんで同じような監禁モノを読んだばかりだったので、こういう作風なのかな?とちょっと食傷ぎみになり、読む順番を間違えたなと思いました。汞りょうさんの描くイラストの二人の雰囲気がとても良かったです。

ところで、最近、あらすじが言葉足らずゆえにあまり読まれていないと感…

1

足枷 小説

火崎勇  Ciel 

趣味じゃない oyz

「プレイ」欄に「玩具」ってあるからネタバレじゃないと信じて書きますが…。

「バイヴ」ってなんですか「バイヴ」って!ご丁寧に「バイヴレーター」とも書かれてましたが。vibration, vibrator だから「ヴ」は変でしょう!?笑ってしまいました。わざとか!わざとなのか!?

火崎勇作品を初めて拝読したのですが、たとえ英語表記で v でも「ヴ」表記されると萎えてしまう派なのでコレがデフ…

1

カウンターの男 小説

火崎勇  こあき 

ドライすぎる主人公

表題作と続編の中編2本と、スピンオフSSが収録されています。ヤクザ×バーテンダーですが、主人公であるバーテンダー(安積)が予想以上の男です。

「カウンターの男」
安積(受け)は自分の店の前で負傷したヤクザみたいな男・蟠蛇(攻め)を発見し、手当てをする。後日、店で言い寄っている客をかわそうと、そのヤクザを恋人に仕立てて話していたところ、偶然にも蟠蛇が店に入ってきてしまい、恋人の振りをして欲し…

1

贅沢な恋のアヤマチ 小説

火崎勇  user 

将来は三角関係?!

1冊丸ごと表題作です。
和秋の目線で進んでいきます。

和秋(受け)は、生まれてから会ったことのない父親に、母の死と立派に育った自分を知らせようと一ノ倉家を訪れますが、父親はすでに事故死しており、一ノ倉家には従兄の東和(攻め)と、従姉の息子・彼方しかいません。執事・長田の嘆願もあり、和秋は「秋」と名乗って彼方の家庭教師をすることになり…。

結果的に、和秋は東和と恋人同士になりますが、彼…

2

十の願い 小説

火崎勇  三池ろむこ 

11番目の願い事

1冊丸ごと表題作です。深夜の目線でストーリーは進んでいきます。

虐待され、実の両親に捨てられた深夜(受け)。養父母も亡くし、深夜は養父からもらった「十の願い」が叶うノートと共に、心を寄せる創馬(攻め)の家で同居を始めるが…。

「十の願い」が叶うノート、と書くとメルヘンチックですが、10個までなら願い事がなんでも叶うものではなく、願い事が10個叶うまでノートに書き続けることができるという…

3

刑事と踊れ 小説

火崎勇  中井アオ 

彼は?!

1冊丸ごと表題作です。
コミカルかつオカルトっぽい作品です。瀧川の目線で進んでいきます。

瀧川(受け)と君島は、幼い頃からダンサー仲間でライバル。ある日、落ち込んだ君島が「脚を痛めた。もう踊れない」と帰ってしまう。追いかけた瀧川が発見したのは倒れた君島。目覚めた君島は、自分は鳥谷という刑事で昭和54年に居たと言い…。

最初から気になっていたのですが、結局君島はどこにいったのか不明のま…

1

昨夜のことはもう言わないで 小説

火崎勇  yoco 

えー??(おいてけぼり)

えー???ええー??
「火曜日はもう待たない」がよかったので、表紙につられて購入。
yocoさん、いいですねえ。
主人公がなくした記憶と見知らぬ男との情事と会社の事件と。会社の事件は、すぐに犯人が分かってしまいました。
しかしそれ以外はどうなるのかさっぱりわからず、主人公がお坊ちゃんすぎて(実際お金持ちのおぼっちゃんだったみたいですね)ちょっと「しっかりしろや」と思ったりしておりました。

4

夢の終わり 小説

火崎勇  いさき李果 

シリアス調

1冊丸ごと表題作です。主人公は記憶喪失の男で、記憶を取り戻すまでのミステリ要素のあるシリアスチックな作品です。

読後の後味はあまり良くありませんでした。

記憶を取り戻し、自分は「大友惺」であり、本物の「朝里悠一」が入れ替わりをしていたと判明して、木津川と晴れて両思いになりいずれは養子縁組という幸せを掴むという結末でした。

しかし、朝里悠一が次々と人を殺害していると判明したため、気…

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