火崎勇さんのレビュー一覧

甘い牙 小説

火崎勇  乃一ミクロ 

素敵なスーパー攻め様見っけ

「シンデレラ」物語的な、ザ・女の子の夢BL版。
お金の事で苦労している健気な受け。でも表裏なく誠実に生きています。職場の上司(男)からストーカーまがいのセクハラを受けて、それでも泣き寝入ってます。そこに現れるセレブ臭プンプンの、でもちっとも嫌味じゃない大人の男。すっかり受けに感情移入して、攻めに憧れてしまいます。優しくて、包容力があって、しかもミステリアス。その上、重要登場人物?の大型犬ウオルフ…

6

コーヒーに映る恋 小説

火崎勇  街子マドカ 

カフェ×喫茶店

丸ごと1冊、表題作です。高波の目線で進んでいきます。

カフェと喫茶店。
近い業種で客を取り合うライバル同士だった二人が、個人的に親しくなるうちに恋に落ち、仕事でも協力をしあうようになるという、何かの映画のような内容です。

面白いなぁと思ったのは、松崎(攻め)が、高波(受け)が結婚している、友人の奥井に迫られている、と誤解をするのですが、その原因を高波が作っていないところです。こういう…

1

Leafy ACT.17 グッズ

リアルタイムで読みたかった

ファンクラブ会報誌なので、リアルタイムで読みたい情報が詰まっています。作家のメールアドレスやUSL、プレゼント、新刊情報に、ファンの似顔絵やお便りが、当時の雑誌らしい雰囲気を醸しています。

この号の大特集、ふゆの仁子先生は12ページ。当時の作品紹介のほか、インタビューが3ページあります。

作家特集は3名。
円陣闇丸先生は、スィートギャラリー5ページ。使用画材の他、挿し絵に対してコメン…

2

荊の鎖 小説

火崎勇  麻生海 

擦れ違いの監禁もの

丸ごと1冊、表題作です。永井の目線で進んでいきます。

再会した現在に、二人が付き合っていた大学時代の場面が織り込まれて、展開していきます。

永井(攻め)と峯(受け)は大学時代付き合っていたけれど、永井の身勝手な浮気ぶりを諌めた峯に「出て行け」と言ってしまい別れます。それから五年、永井の勤めるホテルに、峯は結婚式の相談に女性と訪れ、カッとなった永井は、峯を監禁して…。

永井は峯に対…

3

「火曜日はもう待たない」初回特典書き下ろしSSペーパー グッズ

新婚だけど苗字呼びw

加藤視点のSSです。地の文の一人称「私」と「長門さん」呼びに萌え♪

恋をしたことはあったけど、病気のせいで、恋愛として相手との関係を結ぶ勇気は出なかった加藤。
長門にナンパされたときも、最初はそれが恋愛に発展するとは思っていなかったのに、いまや彼に名前を呼ばれるだけで胸がくすぐったくなってしまい……

同居をはじめ、すっかり新婚モードな二人。
今まで料理をしてこなかった加藤は、味つけ…

5

アナタの見ている向こう側 小説

火崎勇  松尾マアタ 

攻めの気持ちが読みづらかった

丸ごと1冊表題作です。

宮本(受け)の目線で最初から最後まで進んでいきます。
そのためか、関東(攻め)の気持ちが分かりにくかったです。
福原に対する視線と、宮本に対する視線がなにやら違う描写があれば読みやすかったのにとちょっと不満でした。宮本に持っているのは友情ではなく、恋愛なのだというのが、宮本に誘われて襲うまでに、関東の言動でほしかったです。本人の口のみで、誤解や告白されて解決、とい…

1

裏切る唇 小説

火崎勇  角田緑 

受けを許容できるかがポイント

丸ごと1冊表題作です。滝の目線で進んでいきます。

滝(受け)は大学の入学初日、益岡(攻め)に一目惚れ。滝は、建物の影で益岡と友人・山崎の話をこっそり聞くことが楽しみで、そのときに聞いた益岡の就職先を受け、滝・益岡・山崎の三人は同じ会社に就職することになります。更に、滝と益岡は同じ部署に配属されてしまい、組んで一緒に仕事をする羽目になります。益岡に話しかけられても、滝は自分の気持ちがバレてしま…

2

ぬくもりインサイダー 小説

火崎勇  みずかねりょう 

セーターのような幸福感

物に染み付いた人の記憶や感覚を、ぼんやりと感じることが出来る姫井は、祖母から継いだ古着屋を営んでいます。
ある日、持ち込まれた服の一枚に袖を通したところ、姫井のことを愛してる触れたい抱きしめたい、というはっきりした思念を感じてしまいます。
こんなに自分のことを想ってくれているのは誰なのか?服を持ち込んだ人物なのか、それとも・・・というお話です。
サイコメトラーの姫井ですが、はっきりと情景が浮…

2

ラスト・コール 小説

火崎勇  石田惠美 

初めて読んだ火崎作品です。

私は好きな作品なのですが、評価が低くて、そうなのかぁ・・・と思いながら皆様のレビューを読ませていただきました。
確かに、恋に横槍を入れてきそうな登場人物が数人いますが、読者は肩透かしを食らいます。そこは私も、あれれ?と思いました。名前だけです。
それでも私はこの作品好きなんですよね・・・なので、何が好きなのか考えながら読み返してみました。

放火に巻き込まれた篠森は死ぬ前に倉木の声を聴きた…

7

足枷 小説

火崎勇  Ciel 

寝言に期待(笑)

一水の目線で進んでいく表題作と、三上の独白で進んでいく「モノローグ」27ページが収録されています。

表題作は、一水(受け)の父親の所業で両親が自殺する羽目になった三上(攻め)が、その父親に復讐を行う。だが、亡き両親を思うと愛していると告げられないくせに、手元から離したくないという思いから、一水を監禁し、陵辱する話です。一水は聡い青年で、三上の裏の意味を察して、恋人にはなれない演技をし続けなが…

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