火崎勇さんのレビュー一覧

大人の恋が騒ぐので 小説

火崎勇  山田シロ 

心配しないでぬるいです

表紙の艶っぽいイラストに、帯「お願い…も…、許して…ぇ」、あらすじの「大人のエッチの世界」で怯えていたのですが、それほどでなかったです。期待された方には拍子抜けでしょうが、SM初心者がんばれといった内容でした。

表題作と続編の中編2作品が収録されています。

「大人の恋が騒ぐので」は、三鈴(受け・M役)は7歳年上の隅(攻め・S役)に勇気を出して好きだと告白するも、3か月放置されます。詰め…

1

きっとそれも恋のせい 小説

火崎勇  陸裕千景子 

遊び人攻めを受け入れられるか

1冊丸ごと表題作です。文月(受け)の目線で進んでいきます。

文月は憧れの上司・石橋(攻め)に認められて仕事を一緒にすることになり浮かれますが、石橋が友人・西村の恋人でつい先日手ひどくふったと知り…。

文月は上司という敬愛だけでなく、石橋に恋愛感情も抱いていると自覚し、石橋にも好きだと口説かれるのですが、まだ石橋に未練がある西村を思い、好きだと言い出せません。

文月の思考や言動はも…

1

恋の一秒は千年の忍耐 小説

火崎勇  高群保 

自分勝手な攻め×一途な受け

1冊丸ごと表題作です。
真屋(受け)の目線で進んでいきます。

真屋は九和哉と小学校の時に友達になります。それとほぼ同じくして7歳年上の和哉の兄・零とも知り合って好意を抱きます。中学生で、隣室で女性とエッチをする零に衝撃を受け、高校生で、媚薬入りの茶を飲まされ手でイカされます。零への恋愛感情を自覚させられた後日、零は家出をしてしまいます。それから数年、大学生になって零と再会し…。

でき…

1

甘えてください 小説

火崎勇  小路龍流 

不憫にも程がある

1冊丸ごと表題作です。鳥海(攻め)の目線で進んでいきます。

恋人になるまでの過程でなく、両思いになってから恋人を信じる事ができるか、がポイントの作品でした。

18ページにして、鳥海の決死の覚悟での告白は実を結び、琴川(受け)と両思いになります。そして問題はそれから後で…。

初心者だという琴川に合わせて3か月。用事ができたとデートをキャンセルされることが多く、軽いキスだけという進展…

1

家政夫は豹変する 小説

火崎勇  小禄 

男前家政夫×萌え漫画家

作中で、萌え漫画家は、エロ漫画家と違って、運が良かったらグッズ化などの版権料で大金が転がり込んでくることがあるという説明に、なるほどとすごく納得したものです。

1冊丸ごと表題作です。北角の目線で進んでいきます。
萌え漫画家の北角(受け)が、担当編集者の武藤が依頼してやってきた家政夫の松浦(攻め)にフェラされて、同性なのに意識してしまい、友人の秋元に相談してみたりしたけれどハッキリしなかった…

0

刑事と花束 小説

火崎勇  夏珂 

花屋さんの一目惚れ

面白かったです!火崎勇作品をいくつか読んで「合わないかも~」などと考え始めていましたが、諦めずに読んで良かったです。

殺人事件の調査をする刑事・相澤と、事件現場の近所で花屋を経営する主人公・小日向のお話です。小日向は、小柄で強気な相澤に一目惚れしますが、惚れた腫れたの独りよがりな展開はなくストーリーはあくまでも殺人事件の調査を軸に進んで行きます。小日向が賢いキャラクターで、大人らしい冷静さを…

1

彼につく嘘 小説

火崎勇  青樹緫 

遊び人の社長×健気な秘書

1冊丸ごと表題作です。
清瀬(受け)の目線で進んでいきますが、天堂(攻め)は言動から気持ちが透けて見えるので、分かりやすいです。

清瀬(受け)は就職説明会で会った、天堂(攻め)の魅力に惹かれて就職します。秘書として傍に勤めて4年。決まった相手を持たない天堂の、男女問わない遊び相手のために、プレゼントの用意、ホテルの予約などをさせられます。ある日、結婚するからと女性にドタキャンされた天堂は、…

0

ランドリーランドリー 小説

火崎勇  有馬かつみ 

イイ本です

丸ごと1冊、表題作です。
吉富の目線でストーリーは進んでいきます。

吉富(受け)は、コインランドリーの雨宿りで飛び込んできた上杉(攻め)が中学校時代に憧れていた先輩だと気がついて、声をかけます。勇気を出して、寒いなら珈琲を飲まないかと部屋に誘ったのをきっかけに、二人は親しくなります。上杉の色々な面を知り、改めて恋に落ちた吉富でしたが、上杉にとっては便利な友達扱い。それで満足していたはずなの…

3

長距離恋愛のススメ 小説

火崎勇  岬ありあ 

ちょっと昔のリーマンの恋

携帯電話(ガラケー)も古い、スマホの現代からちょっと昔。携帯電話が普及されていますが、皆が皆、持っていたわけじゃないという頃の話です。主役二人が家の固定電話で話す場面がなんだか新鮮でした。

1冊丸ごと表題作です。
間宮(受け)は初めて世話した後輩の竹川(攻め)が神戸に転勤することが決まり、寂しいのですが先輩風を吹かせて素直になれません。ところが竹川は、見送りに来た新幹線のホームで、間宮にキ…

0

似合わない恋人 小説

火崎勇  榎本 

バランスが良い

表題作と短めの続編、2作品が収録されています。
社会人カップルの話です。

「似合わない恋人」
春弥(受け)は、8年付き合っていた彼女に手ひどくフラれたことから、カッコイイ男になろうと奮起して、見本が多そうなお洒落なバーに出かける。そこで織田(攻め)と知り合い、親しくなりますが…。
織田に抱かれる覚悟をしたときの、恋じゃないけれど失いたくないからという春弥が、嬉しそうな織田を前に罪悪感に…

3
PAGE TOP