火崎勇さんのレビュー一覧

秘書喫茶 -ビジネスタイム- 小説

火崎勇  いさき李果 

「喫茶」っぽさは薄め?

表題作と短編の2作品が収録されています。

「秘書喫茶」
主人公の鮎川(受け)は、亡き父のあとを継いで社長になりますが、社内の反対派への対応と、役立たずな秘書の代わりの業務に疲れます。そんなとき秘書喫茶を紹介されて秘書・大倉(攻め)を雇うことになります。大倉の有能さを目の当たりにしながら、新事業を進めている中で、大倉は酔わされて襲われてしまい…という話です。

「誓いのキス」
主人公は…

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火曜日はもう待たない 小説

火崎勇  yoco 

加藤の謎だけが気になる話

これはレビューを書くのがとても難しい作品ですね。
加藤の謎が早々にわかってしまったら、途中で読むのを止めてしまったと思います。
長門や加藤という登場人物にこれといった魅力もなく(ああ、すみません…)、加藤の謎を知りたいが為に最後まで読み進めました。
作品の題材となったものはとても重いです。
でもそれがアッサリと通り過ぎて行ってしまう。
あまり重い作品にならないようにしたのでしょうが、その…

2

もう一度キスから 小説

火崎勇  北沢きょう 

自分勝手なんだけど可愛くもある

1冊丸ごと表題作です。主人公・峰岸(攻め)の視点で進んでいきます。

峰岸は大学時代から大杉(受け)と恋人同士。大杉が本当に好きで、一緒の会社で働いて、同居もして、と考えていたのですが、プライドと苛めるのが楽しいからという身勝手な理由で、わざと浮気やドタキャンを繰り返した挙げ句、大杉の救いの手をふりはらったことから、大杉に去られてしまいます。それから5年。大杉と偶然再会しますが、大杉には既に恋…

1

世界を二人のために 小説

火崎勇  中原隼佑 

後半の突然な展開が面白い

丸ごと1冊表題作です。春来(受け)の視点で進んでいきます。

ある日、春来は大学から呼び戻され、その時初めて父親の会社が倒産の危機であると知ります。雑貨屋を営む姉が、融資を申し出た梶(攻め)と結婚すると聞き、姉に好きな人がいる春来は反対します。しかし、他に手段がないことから、梶に言われるまま、春来は姉と一緒に、梶の家で花嫁修業に励むことになり…という話です。

もっと「姉の身代わり」という…

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人魚姫じゃないから 小説

火崎勇  小路龍流 

人魚姫は誰?

1冊丸ごと表題作です。河合(受け)の視点で進んでいきます。

「人魚姫じゃないから」
両思いの恋人同士から始まる珍しい作品です。
河合(受け)は、相手先の社長である祐天寺(攻め)と恋人同士。先輩の北川と一緒に、祐天寺の新しいビルのディスプレイを手がけることになりました。祐天寺に愛されているとは思うものの、北川との関係を疑ってしまい、自己嫌悪に陥ります。そんな中、祐天寺と北川が道端でキスをす…

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夢の終わり 小説

火崎勇  いさき李果 

切ない系というよりサスペンス系の記憶喪失もの

気づいたら記憶喪失・・・という記憶喪失ものでした。
歳の差もので、攻めがハイスペックで受けが健気と、カップリングは個人的に好みだったので楽しめた一冊です。

木津川は悠一の記憶の手がかりになる人物で、どんなにひどいことをされても世界に知り合いのいない悠一は彼に依存していきます。
お話は悠一と木津川の恋愛と、悠一が「自分が何者だったか」を取り戻すまでが絡まって進んでいきますが、シリアスといえ…

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コンクリートを破って 小説

火崎勇  宮本佳野 

長い片思い2つの話

表題作とその続編、関連のない短編の3作品収録されています。
いずれも受けの視点でストーリーは進みます。

「コンクリートを破って」
人肌を恋う三海(受け)は、高校時代から気に入れば抱き合う生活を過ごしていました。自分の快楽を求める者ばかりの中、三海を気遣って抱く囲(攻め)を気になってはしたものの、卒業して音信不通になります。
それから十年後、三海は仕事も恋人も失います。道路に転がり、囲が…

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Doubt -ダウト- 小説

火崎勇  氷栗優 

設定は面白いのですが

表題作と短編の2作品が収録されています。海都(受け)の視点で進んで行きます。

「Doubt -ダウト-」
海都(受け)は、父親が再婚相手に男を連れてきたことを許せず、その相手である登とゲイを毛嫌いしています。そんな中、就職した先にはオネエ言葉でゲイの東堂(攻め)がいて…という話です。

「知らなくてもいい 愛」
東堂と恋人になるまで男女とも未経験だった海都。東堂との性生活に悩んだ海都…

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魔法使いのその前に 小説

火崎勇  乃一ミクロ 

魔法使い VS ???

VSといっても、戦うわけではないのですが、なんとなく(笑)
1冊丸ごと表題作です。蓮(受け)の視点でストーリーは進んでいきます。

蓮は25歳ですが、美人の姉と半同居していることもあり、童貞のまま30歳を迎えて「魔法使い」になるだろうという都市伝説を笑いながら思っています。そんな中、妖しい魅力あふれる隣人・羽川(攻め)と知り合い、胸をときめかせますが…という内容です。

ネタバレしますと…

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告白のない恋 小説

火崎勇  かんべあきら 

終盤、ビックリ

1冊丸ごと表題作です。津川(攻め)の視点で進んで行きます。

津川は、3年前に先代社長に引き抜かれて社長秘書になりますが、先代社長は亡くなってしまいます。息子を頼まれた経緯もあり、津川は新社長・凪(受け)の秘書となり支えますが、社内では水面下で凪リコールの動きがあります。そんな中、凪は真田という男にプロポーズをしていて…という話です。

津川はいかにも仕事のデキる秘書です。
凪は仕事はで…

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