火崎勇さんのレビュー一覧

世界を壊しても 小説

火崎勇  志十獄 

分かるようで分からなかった

1冊すべて表題作。雲居(受け)の視点でストーリーは進みます。

雲居は大学時代に自分を捨てた男鹿(攻め)と、仕事で再会します。
相変わらず傲慢な男鹿に振り回されながらも、雲居はコンペに参加しますが…という話です。

北沢という元カレが登場しますが、結婚しますし、男鹿とのキュープットを買って出るような男で、三角関係にはなりません。

北沢が好人物であるほどに、男鹿のイヤな男ぶりが際立ち…

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理不尽な恋人 理不尽な求愛者(2) 小説

火崎勇  駒城ミチヲ 

続編ですが単独でも楽しめました

「理不尽な求愛者」の続編です。
私は前作未読だったのですが、二人のなれそめの話なんだろうなという程度の認識で特に問題はありませんでした。

1冊すべて表題作で、清白(受け)の視点でストーリーは進みます。
恋人同士になった二人のその後に、殺人事件の捜査を絡めたストーリーです。

事件が発生すると甘い生活は吹き飛んでしまいます。少なくとも清白はそのつもりなのですが、事あるごとに一色(攻め)…

0

昨夜のことはもう言わないで 小説

火崎勇  yoco 

ゆうべの秘密

粗筋を書いてしまうとネタバレしちゃうので、そこは割愛。
まず表紙がとっても素敵です。なんともゾクッとするような。後ろから、白い男の口をふさぐ黒い男の光る眼……
さて、何が起こるのでしょうか?
しかし読んでみると、この表紙の雰囲気から漂う妖しげ感や不安な感じというものとはちょっと違ってるんですね。
だから、表紙を見て「なんか怖い話?レイプ?SM?脅迫?」などなどと思う方がいらっしゃるなら、そ…

2

昨夜のことはもう言わないで 小説

火崎勇  yoco 

スーパー攻め様がスーパー過ぎる件

泥酔して、目覚めてみればそこはラブホテル?
全く記憶がない上に、残されたメモの文字は、どうも女性じゃなさそうで…。
両親の熟年離婚と、会社のデータ流出、そして、記憶のないあの一夜を共に過ごしたというワイルドな美貌の謎の男。
果たして主人公の運命は如何に!?
って感じで、熟年離婚と子どもから見た親子の関係を描くヒューマンドラマとか、データ流出の犯人捜しミステリーとか、おまけに謎多きスパダリと…

4

メガネと運び屋 小説

火崎勇  亜樹良のりかず 

カッコイイです!

繁華街で働くカッコイイ男達の仕事ぶりと恋愛模様が読みたい方にお勧めです。ヤクザは登場しますが、主役二人の仕事は不動産屋と運び屋です。

「メガネと運び屋」は、赤目(攻め)が主人公。
「メガネごしの恋人」は、祠堂(受け)視点の後日談的ショートです。

赤目はなかなかパーフェクトなカッコイイ男でした!
表紙イラストで分かるように軽い雰囲気ながら、人望があって年上にも年下にも好かれており、引…

1

ラブ・プランツ 小説

火崎勇  依田沙江美 

このカバーイラストがいい

クロスノベルで依田先生がイラストって、それも火崎作品のイラストって、珍しいというか、クロスノベルで、こんなにきれいでやさしげなカバーイラストって、あんまりイメージにないような気がする。
こんなきれいな緑の中で眠る王子様のお話って、いったいどんななのかと思ったら、
読み終わってみると、このカバーイラスト、全くもって、実に、モロにネタバレ。
ここまでネタバレしていると、逆に意外だったよ。
健気…

1

天使も鳴く場所 小説

火崎勇  しおべり由生 

ちょっと変わったH

1998年発行エクリプスロマンスの新装版です。
中編3作品、すべて圭吾(攻め)の視点でストーリーは進みます。

圭吾が会社の先輩である永瀬(受け)に告白する場面から始まります。
しかし、永瀬は大学時代に強姦された過去から、好きな相手であっても触れられるのが怖くてセックスできません。

「天使も鳴く場所」では、そんな二人が恋人同士になり、圭吾は自分が触れるのでなく永瀬自身の手を使って互い…

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恋は純情に愛は情熱で… 小説

火崎勇  甲田イリヤ 

読むタイミングが難しいスピンオフ作品

「恋愛取引」のスピンオフ作品であり、前作の登場人物が良い味を出しているというのに、タイトルにつながりがないですし、あらすじでも説明がないので気づきにくいです。

信田(受け)に恋した元遊び人・槙原(攻め)が主人公です。遊び人を装った信田に一人勝手にふりまわされる槙原の話です。

彼の視点でストーリーは進みます。信田の真意がわからず悩むさまが語られるのですが、「恋愛取引」を読んでいると信田の…

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夢は夜ごとに訪れて 小説

火崎勇  みささぎ楓李 

安定しています

1冊すべて表題作です。環(受け)の視点でストーリーは進みます。

「ヘタレ社会人×しっかり大学生」この一言に尽きます。
表紙では環を抱いてクールそうな小林(攻め)ですが、中身は年下大学生の環に世話をしてもらうことを喜び、環に嫌われるんじゃないかと本当のことを話せないヘタレです。

パチンコ屋で出会った二人ですが、環は月一度の楽しみですし、小林は初パチンコという感じで、あらすじの印象とは異…

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ラブ・プランツ 小説

火崎勇  依田沙江美 

ほのぼのストーリー

ほんわか優しいお話でした。
ネタバレ部分は想像の通りだったので、驚きはありませんでした。
誰かのために何かできるのが嬉しいとか、少しずつ仲良くなっていく過程が微笑ましくはありますが、全てが想定通りだったので、淡々と読めてしまいました。
設定は斬新な部分はあるものの、あまり萌えに直結しないというか。
ハウスキーパーの受けは甲斐甲斐しくて良い子ですし、攻めの同居人も良い奴です。
最終的に謎は…

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