火崎勇さんのレビュー一覧

らしくない恋 小説

火崎勇  佐々木久美子 

ラストでスカッと

土岐(攻)の視点でストーリーが進みます。
二年間、バーテンダーの蒼(受)に好意を持ちつつも、オーナーとして店に通っていた土岐。蒼と両想いになったものの、そこに蒼の双子の弟・朱が邪魔をしてきて…という話です。

朱がとにかく二人の仲を引っかき回そうとしてイラッとしました。土岐が蒼と間違えてラブホテルで触ったのは事実ですし、蒼は朱を見捨てられないだろうし、妊娠したホステスとの相談で誤解されるし、…

0

守る手、襲う手 小説

火崎勇  Ciel 

「手」がポイント

表紙イラストで「怖い話?」と思ったのですが、そんなことなかったです。
叔父×甥なんですが、近親相姦の禁忌はテーマになっていません。
男同士というのもさほど気にしておらず、タイトルどおり「手」にこだわっている作品です。

表題作は、最初から手の内をさらしている状態。
晴(受)が、過去に襲われた記憶の中で覚えている「襲う手」が、真樹夫(攻)なのかどうか。
ラストまでひたすらそれに尽きます。…

1

愛の才能 小説

火崎勇  陵クミコ 

こんな攻めイヤだ

火崎勇先生のノベルスの文庫化ですがノベルスは未読で、陵クミコ先生のイラストに惹かれて購入。
小説ですからあらすじもチェックしました。
しかし、私には合いませんでした。

八王子は勤めていた会社が倒産して無職になったところで、友人の代理で通訳の仕事を紹介されます。
でも契約書はフランス語で、英語しかできない八王子は仕事ができません。
契約書を見たことで情報漏洩防止の為、社長の玖珂がこの仕…

2

嘘ツキの恋 小説

火崎勇  よしながふみ 

嘘に潔癖な主人公

表題作と続編の中編2作品が収録されています。

園田(受)は大学時代の友人、梶沢(攻)が好きで、周囲に嘘をつくけれど、自分には本当のことを言ってくれるのを嬉しく思っています。アメリカに行くと言う彼に告白をして携帯電話を渡します。しかしその電話は鳴らないまま、同窓会の連絡が来て…という話です。

表題作では梶沢の言葉について「嘘か、真実か」とぐるぐる思案し、続編では、自分を傷つけないためにつ…

1

お稲荷様のおねだり 小説

火崎勇  高崎ぼすこ 

翡翠は凄く好みなんだけど…

表紙イラストが素敵だったのと、帯のプリンに惹かれて購入。
攻は喫茶店隣の祠のお稲荷様で黒大狐の翡翠。
受は元起業家の大金持ちで喫茶店新店主の釘丸誠一郎25歳。

 簡単に言うと、祖父の喫茶店を継いだ誠一郎がプリンを食べに来る翡翠に恋する話だけれど、自分にとっては、恋愛面よりも喫茶店の経営戦略面が主に感じられる内容だった。何しろモフモフが足りないし、誠一郎の性格のせいか甘さも足りないように感…

0

初恋の未来 小説

火崎勇  小山田あみ 

胸が痛い

受けが最後の最後のギリギリまで報われなくて
辛い片思い描写がながく続くので本気で胸が痛かったです
なにもここまで…
火崎さんって受け視点受けの心情描写めちゃ多めの作者さんなので
よりこの片思いの辛さが沁みて痛かった
あんまり辛すぎてちょっと泣きましたw
BL小説なので最後にはきっと両思いだし
攻めは絶対受けが好きで、ただ誤解が積み重なってるだけってのは分かってはいたんですが
それで…

3

甘い牙 小説

火崎勇  乃一ミクロ 

受けの言動が鼻につく

受けが好きになれませんでした
序盤、ストーキングをしてくる同性の上司の意識を逸らそうと
彼に好意を寄せる女性の同僚を巻き込もうとしたところでまず引いて
それからもちょいちょい「あれっ?」と思う所があって最後まで好きになれませんでした
謙虚で優しくて欲が無くて、自分の心の醜い所も自覚してる
いい子として描かれてるんだろうというのは分かったんですが…

攻めはテンプレな
『人間不信の人…

2

ブルーダリア 小説

火崎勇  佐々木久美子 

受けの一人称より三人称で読んでみたい題材でした

男性経験がなく攻めが大好きで健気な受けは好みの筈なのに
何かが足りなかったです…何かが…
受けの魅力や近くに殺人犯がいるかもしれないという緊迫感、
攻めが受けを真剣に好きになっていく心の動きとかを
話の中から読み取ることが出来なかったからかも
受けの心情描写(それも主に恋愛面)に重きを置かれすぎてて他が遠いと言うか
受けが自ら真相を突き止めようと動いていたなら一人称の方がよかったかもし…

0

世界は恋で満ちている 小説

火崎勇  桜城やや 

受けとその妹の価値観が好き

ホモ、ホモって単語がよく出てくるので「?」と思ってたら
結構古めの作品だったんですね
いま書かれてたら「ゲイ」って言葉を使う雰囲気のところも
「ホモ」だったので違和感を覚えてたのですが納得です
あとLINEでもメールでもなくFAXで連絡を取ったりする(!)
ところもやや時代を感じて興味深かったです
FAXは今だと味があって逆にいいですね

序盤、二人は旅先で出会って急激に惹かれ合い…

0

夢の通ひ路 小説

火崎勇  沢路きえ 

あらすじがピッタリ

本のあらすじには「夢のように心誘う、淡くせつない」とあったのですがピッタリだと思いました。特に「切ない」でなくひらがなの感じとか。

新川(受)の視点で進みます。
不運続きの新川が勤めている喫茶店に、小野寺(攻)が通ってくる話です。
最初は小野寺は自分のストーカーかもと疑っているのですが、そこから親しくなっていく過程がスムーズで良いなぁと思いました。

夢で逢っていたという不思議の理由…

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