火崎勇さんのレビュー一覧

大人の恋が騒ぐので 小説

火崎勇  山田シロ 

素直な思いと大人の事情

今回はちょっと危ない性癖をもった新進気鋭の芸術家と
真面目な大学生のお話です。

出会いから告白してまとまるまでのモンモンと
なかなか普通の恋人同士になれなくてモンモンする2本を収録。

単願だった大学受験に失敗してしまった受様は
気がつくといつのまにやら流れる川面に足を踏み入れ、
正に自殺寸前のところを散歩をしていた攻様に助けられます。

世間を知っている大人な攻様に諭されて…

6

帝王は恋に惑う 小説

火崎勇  霜月かいり 

大切な思いを伝える為に

今回はホストクラブを3店保有するやり手のオーナーと
童顔でおよそホストには向かないような新人ホストのお話です。

二人の出会いからまとまって新居にお引越しするまで。

攻様は自由になる金を得る為に十代でホストの道に入り、
何度も失敗し、店を変わった結果、
客が求める憧れの対象として
ホストクラブ『ビリオン』3店を作り上げます。

自身の華やぎと羽振りの良さから
帝王として君臨…

3

夢の終わり 小説

火崎勇  いさき李果 

過去から続く未来

今回は財閥系のグループ企業を束ねる実業家と記憶喪失の青年のお話です。

二人の出会いから謎解きを経て、正式に引き取られるまで。

お話は受様が記憶を失ってから始まります。
階段から落ちて目覚めて以来記憶が無い受様。

ある人物の取成しで長期入院の可能な今の病院に移りますが
そこは治る見込みの無い人が入るホスピスでした。
しかも入院費を負担する条件が、
その人物について詮索しない…

7

もう一度キスして 小説

火崎勇  御園ざぼん 

後半失速

表題作の『もう一度キスして』と、その続編の『何度もキスして』が入ってます。
前半はめちゃくちゃ面白かったんですが、後半で大失速しました。前半が面白かっただけに、超ガックリ。

再会モノです。
とある温泉宿に取材旅行に行った主人公が、そこで学生時代に付き合っていた男と再会する。
過去と現代を交互に描きながら、ストーリーが進んでいく。
かつてお互いに抱いてた強い思いを確認し、勘違いから起きた誤解を何年…

1

夢の通ひ路 小説

火崎勇  沢路きえ 

プロットは好きなだけに、残念

ミステリーチックなお話です。
後半、謎が解けるにつれて面白くなりますが、もう少しって感じかなァ。
題材が面白かっただけに、それを上手く生かしきれてないのが残念な気がしました。やり方次第では、めちゃくちゃ面白くなったと思うんだけどな。とくに、攻めの側の切ない心理が、途中から分かってたら。

主人公は大学卒業したての男(受け)。就職した会社が倒産したのをはじめとして、不幸なことが立て続けに起きる。
な…

0

荊の鎖 小説

火崎勇  麻生海 

刺激は足りない…かも

昔、身勝手に捨てた恋人・峯が、偶然にも自分が勤めるホテルで結婚すると知って、急に腹が立つ永井。
昔のことなんてすっかり忘れていたくせに、峯を見たとたん結婚させるのが悔しくてたまらない。
付き合っていた頃、別れの原因が自分にあった事は明確なのだが、まさか峯が本気で姿を消してしまうとは思っていなかった。
嫌がらせのつもりで監禁し陵辱するのだが、体を繋げるほど峯を独占したくて離せなくなる永井。

4

この恋は君のもの 小説

火崎勇  あさとえいり 

微妙でした

リーマンものは好きなんですが、その仕事ではちゃめちゃに自制心をなくしてしまう展開って、あんまり好きじゃないんですよね。
大事な仕事中なのに四六時中惚れてる相手のことを考えてて失敗するとか、集中力をなくすとかも。
それが『めったにないこと』なら、かなり萌えるんですが。つまり、さじ加減ですね。萌えに必要なのは、さじ加減。
立て続けに起きると、萎える。いい加減にしろよと思う。
この小説は、それが多くて萎…

0

私の知らないアナタが欲しい 小説

火崎勇  杉原チャコ 

手に入ったはずの“恋人”の心が見えない焦れ焦れ

維新の頃から薬問屋として大店だったという“宮郷製薬”の
跡取息子とお世話係りというカップリング。

“宮郷製薬”の跡取息子 宮郷和緒の
お世話係り 倉部謙の家も元は大きな会社を経営していたが
祖父の代で大きく傾き、会社ごと宮郷に抱えてもらったという恩義がある。

そんな倉部を、和緒の姉の婿にという話は姉の結婚で流れた。
と、同時に和緒の時期社長の座も一夜にして消えたわけだが
倉部…

1

人魚姫じゃないから 小説

火崎勇  小路龍流 

定番 お仕置きプレイ

王者のオーラ漂うアパレル会社社長 祐天寺と
ウインドウ・ディスプレイプロデューサー 倫の恋愛。

仕事も恋も絶頂な受け。
幸せ絶頂のところに職場の先輩と祐天寺の関係を疑いはじめる・・・

攻めのことを疑ってしまった受けは
最終的には、ちょっと激しいプレイでお仕置きされちゃうっvてパターン
うーん、定番かな。

1

きっとそれも恋のせい 小説

火崎勇  陸裕千景子 

いまいちでした

改行と同じようなモノローグの繰り返しによって枚数稼ぎをしてるんじゃ…としか思えなかったです。
火崎さんは文章は上手いし物語作りも上手いと思うんですが、多作なだけに出来不出来の差が大きいのかなァ。

主人公はリーマン(受け)。
遊び人のイケメン上司(攻め)に恋します。
上司も主人公に恋して、口説いてくる。でも信用できない。
そんなある日、イケメン上司の元恋人が自分の友人だったと知ってしまう。しかも友…

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