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3/4(合計:32件)
マリー・セクストン/Sexton Marie RURU
maruchan
読み応え十分だった「ロング・ゲイン〜髪へと続く道〜」の続編…というかシリーズ作品。前半は、舞台となる土地も全然違うし、少しあれれ?と思います。 本作の前半の舞台は、前作の舞台・コーダよりは少し開けた街。やる気のないビデオレンタル店の店主ザックとそこにバイトとして入るエキゾチックな少年(のように見える)アンジェロが主人公カップルです。 前作同様アメリカらしいモチーフやエピソードも多いので…
元々日本語で書かれている小説と比べると、こなれた文章とは言い難く、登場人物の言葉遣いなども洋モノドラマや映画の口調をなぞりました……という感じではありますが、読みやすい翻訳小説でした。 しかしアメリカと言うと、日本のBLなどでは「同性婚も出来たりするゲイにも優しい国」的な描かれ方をすることも多いのですが、それは一部の都会でのことであって、小さな田舎町などだとやっぱり全然そんなことはないんです…
こにしそる
ネタバレ
翻訳ものの作品ですが、ミステリーやサスペンスでもなく、ファンタジーでもなく、コロラドの片田舎を舞台にした、本当に恋愛にのみ重点を置いてかかれた作品です。 この翻訳もののレーベルは自分も全ては読んでいませんが、どれか読みたいけどどうしようかと思っているかたには是非おススメしたいです。 こちらはシリーズものと銘打っていますが、主人公は違うし独立したお話ですのでこれ一冊で問題なく読め、一人称で読…
雀影
「人気のコーダシリーズ第2弾」とされていますが、全く新たな場所で、新たな主人公達のお話がはじまります。 ザックとアンジェロ、それぞれの語りで交互に進む物語構成は、それぞれの心情がとてもわかりやすいです。 最初の方は、自分で自分のことがわかっていなかったザックのことをアンジェロがやきもきしながら見ていることで、後半は、自分でも自分の感情を制御できずにいるアンジェロのことをザックが根気強く待つ…
RIKU
マリー・セクストンによるM&M小説の翻訳2作目 シリーズ名とは裏腹に、実にページの半分近くの舞台はコーダではなくアーバダだったりする この作者に限らずモノクローム・ロマンス文庫で翻訳される作品全般に言えることだが、 主人公たち自身がセクシュアルマイノリティのクローゼット化やゲイ・フォビアによるバッシング等の問題を抱えており、主人公たちを取り巻く好意的でない環境とそれに対する彼らの思い無しが描…
Krovopizza
『ロング・ゲイン~君へと続く道~』に続くシリーズ二作目。 主人公カップルは変わりますが、前作のマットとジャレドも登場。今回のカップルの良い友人&相談役として良い味出してます。 あらすじ: レンタルビデオ店を営むザック(34歳)は、常連客のアンジェロ(27歳)をバイトとして雇うことに。 ビルのオーナー・トムとの虚しい恋に疲れ気味のザックは、アンジェロと映画について語り合う時間に安…
しっかりと関係を築く、読みごたえたっぷりの『M/M Romance』。 お話は、アメリカの田舎町に住むの自覚したゲイの青年と、その町に警官として赴任してきた自分はゲイじゃないと思っている青年の、友情の一線を越えて恋愛関係を確立するまでの葛藤を描いています。 偏見の強い田舎町を舞台にしているからこそ、同性カップルとして付き合うからには周囲へのカミングアウトを乗り越えなくてはならず、そこに大きくペ…
葡萄瓜
当事者にとっては背中を押す一冊に なるかも知れないし、あるいは今一度の 熟考を促す一冊になるかも知れない。 そう言う存在ととりあえず受け止めました。 軸となる二人のバランス感覚故に ただ重いだけの話からは免れていますが、 選択肢の表し方にも色々あるのだと諭す様な、 そう言う物語です。 そう言う世界観ですので穏やかな物言いで あってもその意味する所には容赦がありません。 そこを乗…
どちらが良いかはわかりませんが、違う認められ方をして生きてきた、違う環境で育ったゲイの2人のお話です。 2人とも互いに相手がとても好みなんですが、育った環境の違いからなかなか一歩を踏み出せない。 じりじりするけど、あたたかくて楽しいし、海外小説独特のユーモアも十分楽しめるお話です。 日本のBLと違うなぁと思うところは、日本のBLでゲイであることは軽く設定だよ、というノリで重苦しくならない…
ミントティー
自分がゲイであることは受け入れているものの、大学で学んだ専門分野を活かすこともなく、家業の金物屋を義姉と営んでひっそりと暮らしているジャレド。 そこに現れた警官のマット。とても魅力的で、ジャレドとは意気投合するのだが、マットはストレート。そんな二人の友情を壊すまいとジャレドは気を使う。その心の動きに共感できます。 マットも、自分がゲイではないというものの、ジャレドに惹かれている。どう考えてもそ…