ふばば
夏水先生のリーマンBLへの夢。そう、これは夢。
何処かにこんな麗しいリーマンが生きていると信じて。私たちは生きている。(のかも知れない。)
表題作の「グッドモーニング」、これは酷い。
ノンケである林がとにかく酷い。この酷さだけは妙にリアル。夢のようなストーリー展開の中で、
この男の失礼過ぎる反応だけが 妙にリアルなのだ。
「俺はホモじゃない、全然ホモじゃない。」
ホモホモ、ホモホモ…
振り返ってみれば。私は この一つ前の「野蛮な恋愛」が一等好きで。本作でピークを迎え、完結編へと緩やかに下っていく、というイメージを持っている。
とにかくK先生の蛮行が凄まじく、そもそも翠は感じ易いエッチな身体をしているので、ついつい流されてしまっている。翠は面倒くさい乙女思考に陥りがちなので、この関係にクヨクヨクヨクヨしている。
翠は認めたくないのだ。自分がつい流されている事も、K先生を好…
わたし的にはシリーズ中、最も好きなエピソード。
何でもそうだけど、恋は盛り上がり始めが一番美味しい♡ 気がします。
会えばガツガツと躰を求められ、求愛されているわけでは無い。というので、乙女思考の翠はクヨクヨと悩み始めます。奥手な翠にとって。初めて知る感情。「恋に夢中になるって、どんな気持ちだろう?」
K先生にとっては、『わかるだろ、分かれよ。』くらいなものですが、その気持ちはすれ違ってしま…
当時、好き過ぎて何度も何度も読み過ぎて、しばらく飽きてしまうほど読み込んでいました。
久々に読了してみれば。スピンオフなれど、やっぱりこのシリーズは好きだなぁ、と気付いた次第。
人気過ぎて、スピンオフなのに長々続くのも仕方ないよね。
そして、結局は流されまくるクセして 面倒くさい小早川くんには、 K先生くらい強引に行って頂かないと‼︎ 恋すらままならないんだろうと。むしろK先生の溢れる愛情と…
A.A ミルン著、石井桃子訳の「クマのプーさん」を思い出してしまう。
私はいい大人になるまで、「とおりぬけキ」と書いてある看板の意味が分からなかった。
表題作「通り抜けできません」のタイトルを見るにつけ、それを思い出してしまう。
モチーフになっている シフォンケーキにも。ホールの中心に穴が開いている。
あの穴にビンを立てて、ケーキが冷めるのを待つ。部屋中に漂う甘い香り。
通り抜け出来ない…